訪日外国人観光客として中国、韓国に次いで3番目に旅行客数が多いのが訪日台湾人観光客です。台湾人には親日家も多く、海外旅行者数では、日本が香港を抜かし、中国に次ぐ2位となったほどの人気。
インバウンドの本当の競合は中国!? 各国の海外旅行先から見る日本の競合国:アジア編
近年の急速な訪日外国人観光客数の増加により、インバウンド市場は史上類を見ないほどに急成長をしています。おそらく、本メディア「訪日ラボ」をご覧になっている方はインバウンドビジネスを既にはじめていたり、または新規事業として検討段階にあったりすると思います。市場参入やビジネスをグロースさせるにあたり、市場分析、なかでも「競合調査」はどのビジネスでも重要視するのではないでしょうか。その競合調査にあたり、国内インバウンドビジネスがどのようなことをやっているのか、だけでなく、「日本」の競合はどこなのか...
対人口比で見れば、おおよそ台湾人6人に1人が訪日旅行に訪れるほど、圧倒的に訪日旅行が人気となっています。着実に増え続けている訪日台湾人観光客に人気の日本でのバス利用のツアーについて考えていきます。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
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バスなどの団体旅行が多い訪日台湾人観光客
訪日台湾人観光客は、バスツアーなどの団体旅行の割合が高いのも特徴です。団体旅行割合は4割となっており、団体バスツアーで有名な中国と同水準となっています。
親日家が多く、訪日旅行リピーターはおよそ8割ほどとかなりの高水準になっており、日本に詳しい台湾人も増えてきています。
中国との違いは、リピート率に伴う団体旅行割合の変化です。中国ではリピーターになると時間や旅程が自由になるFIT(個人旅行)に移行します。対して訪日台湾人観光客は、現状リピーター客でも団体旅行を選択していることが特徴。とはいえ、徐々にFIT(個人旅行)に移行しつつあることも事実です。
東京や大阪、京都、千葉、北海道などが訪日台湾人観光客に人気の観光地
団体旅行が多い訪日台湾人観光客のバスツアーで人気の観光地は、東京、大阪、京都、ディズニーランドのある千葉などといったゴールデンルート一帯や、雪が観光資源の北海道です。台湾では雪が降らないこともあり、北海道に人気が集まっています。
また、リピート率の高さから、有名観光地に集中しているわけではなく、地方にも分散して、よりディープな訪日旅行を楽しんでいることがわかります。
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日本観光の王道?ゴールデンルートとは
みなさんは日本横断ゴールデンルートという言葉を聞いた事がありますか?今回は訪日旅行客向け日本観光の王道、ゴールデンルートについて解説します。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?その他インバウンドで人気の観光地まとめ:インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?ゴールデンルートとは東京、箱根、富士山、...
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台湾にない自然が人気の北海道!
特に最近、人気となっているのが、台湾とは異なる自然が最大の魅力となっている北海道です。亜熱帯の台湾では気候から雪がほとんど降らず、訪日台湾人観光客にとって雪原風景は魅力的で、ウィンタースポーツを楽しめる観光地としても人気を集めています。
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日本でのスキー・スノボは訪日台湾人観光客にも人気
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まとめ:訪日台湾人観光客のバス利用ツアーはオプションが今後のカギ
訪日台湾人観光客は、日本の地方の観光地についても旅行したいという人が増えています。そして、団体旅行から個人旅行へシフトしています。そんな中でバスツアーも個人旅行のオプショナルツアーとしての利用が進んでいます。
訪日台湾人観光客は観光地、自然、グルメ、ショッピングと全てが網羅されている日本のバスツアーを好む傾向にあります。そうした地方でのオプショナルバスツアーが今後も人気となりそうです。
<参照>
訪日台湾人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日台湾人観光客
インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。
訪日台湾人観光客の特徴
親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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