平成27年の訪日台湾人観光客数は367.7万人となり、驚異的な伸びを見せ続けています。家族・親族旅行や夫婦、パートナーでの旅行が多い訪日台湾人観光客はホテル利用が多くなっています。今回は、データから訪日台湾人観光客を満足させる宿泊施設のあり方について考察します。
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訪日台湾人観光客は家族・親族旅行が最も多い
訪日台湾人観光客は家族・親族旅行が48.1%最も多く、続いて夫婦・パートナーが17.0%となっています。一人旅行に至っては7.7%と他国に比べて半分程度と低く、主にショッピングのみを楽しみにくる40代以下の女性が中心となっています。
お年寄りや子供連れが多いため洋室中心のホテル利用が多い
家族旅行が多いということは、お年寄りや子供連れが多くなりますので、安くて利用しやすい洋室中心とした簡素なホテルを利用する傾向が最も強く、全体の71.6%を占めています。
旅館利用も次いで多くなっており24.6%となります。このことから、訪日台湾人旅行客は宿泊施設に出費をしない傾向にあると言えるでしょう。
訪日台湾人観光客の旅行消費額と宿泊費の割合
平成27年の訪日台湾人観光客の旅行消費総額は5,207億円となっており、全体の15%を占めています。しかし、その中で宿泊費は1,325億円となり25.4%の割合となります。
これは欧米諸国の40%代と比べると宿泊費には出費しない傾向があると言えます。しかし、これはほぼアジア圏の訪日国に見られる特徴となります。
訪日台湾人観光客は宿泊を安く済ませショッピングに出費する
訪日台湾人観光客をはじめ、アジア圏の訪日国は主にショッピングを楽しみに来ているので、総じて宿泊にはお金を掛けない傾向があります。特に中国は民泊を利用する旅行客が多いため極端に宿泊費が低くなっています。
その影で、民泊による近所トラブルが耐えませんが、訪日台湾人観光客はほとんど民泊を利用しないためマナー違反等はほとんど報告されていません。
日本の旅館・温泉が訪日台湾人旅行客に注目されている
台湾にも温泉はありますが、施設が整っていないため日本の温泉を楽しみに訪日する層も近年で増えてきています。現状では旅館利用客が24.6%に留まっていますが、今後さらに旅館のインバウンド対策が進めば旅館を利用する訪日台湾人旅行客が増えてくるでしょう。
ホテルより安いゲストハウスも注目されつつある
個人旅行客は全体の7.7%非常に低い訪日台湾人観光客ですが、SNSなどの口コミを介してAirbnb(エアビーアンドビー)を利用する人が増え始めており、今後さらに台湾人の個人・少数旅行客が増えてくると予想されています。airbnbビジネスを運営している企業等にとっては、追い風が吹いている状態だと言えるでしょう。
まとめ:訪日台湾人観光客は今後ホテル利用から分散が進む
以上のことから、訪日台湾人観光客はリピーターの個人客が増えてくると予想されますのでairbnbを利用したゲストハウスなどの民泊が増えてくると思われ、個人でもairbnbビジネスを始める人が増えています。
ショッピングを楽しむ40代以下の女性が多いことから、それらのニーズに合わせたツアーを企画すると話題を呼ぶかもしれません。
訪日台湾人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日台湾人観光客
インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。
訪日台湾人観光客の特徴
親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。
【2023年インバウンド最新動向を予測】国・地域別デジタルマーケティング戦略
2022年10月からついに入国者数の上限撤廃、短期滞在者のビザ免除等が実施され、訪日観光が本格的に再開されました。
未だ"完全回復"には至っていないものの、観光地によってはすでに多くの訪日外国人観光客が訪れているところもあり、「インバウンド対策」への関心が急速に高まっています。
では、今やるべきインバウンド対策とはなんでしょうか。そしてそれを国・地域別に見ると、どういった違いがあるのでしょうか。
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