京成電鉄、成田空港で訪日客向け案内所を拡充:インバウンド向け乗車券販売、訪日観光情報の提供、手ぶら観光促進などを実施

公開日:2016年12月09日

訪日外国人観光客の増加を背景に、国内の交通業界では訪日外国人観光客受け入れ環境の整備を進めています。

以前の記事でもご紹介したように、鉄道業界でも外国語対応や、訪日外国人観光客向け観光案内所の拡充、地域の特色を活かしたインバウンド向けサービスの提供など、さまざまな取り組みを開始しています。

京成電鉄株式会社(以下、京成電鉄)でも、訪日外国人観光客向けに、あらたなサービスを開始します。

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京成電鉄 成田空港駅に「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」を新設

スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター外観イメージ:プレスリリースより

スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター外観イメージ:プレスリリースより

京成電鉄は、成田空港駅(成田空港第1ターミナル)構内の「たるびーむ」を改装。「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」をオープンします。

「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」の営業開始日は、2016年12月1日となっており、京成電鉄・成田空港駅(成田第1ターミナル)の改札出口付近にオープンします。

昨年開設の第2ターミナルに続き、訪日客向けの案内カウンターのオープン

「スカイライナー&ケイセイインフォメーションセンター」場所:プレスリリースより引用

「スカイライナー&ケイセイインフォメーションセンター」場所:プレスリリースより引用

「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」は、訪日外国人観光客向けの総合案内カウンターです。

京成電鉄では、去年にも「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」を成田第2ターミナルにオープンしており、今回の新設は成田空港で2カ所目となります。

昨年オープンした第2ターミナルの「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」は、日本政府観光局(以下、JNTO)による訪日外国人観光客向け観光案内所の認定制度において、最高評価となる「カテゴリーIII」を取得しました。

新たにオープンする第1ターミナルの同施設においても、「カテゴリーIII」の取得を目指すとのこと。

観光案内所の認定制度に関しては、以下の記事で詳しく取り扱っています。

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訪日外国人観光客向けに乗車券の販売や情報提供などさまざまなサービスを提供

第1,2ターミナルの「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」では、主なインバウンド向けサービス内容として、

  • 乗車券・スカイライナー券の販売
  • 訪日外国人観光客向けの企画乗車券の販売・引き換え
  • 全国の交通・観光情報提供
  • 訪日外国人観光客専用PCの設置
  • 無料Wi-Fiの提供
  • 訪日旅行保険販売、訪日旅行商品販売、訪日旅行用品販売
  • 外貨両替・引き出し

が、実施されるとのこと。

加えてJAL ABCとの共同商品「手ぶらでライナ」ーの取り扱いも開始:手ぶら観光を促進へ

手ぶらでライナー概要:JAL ABCホームページより引用

手ぶらでライナー概要:JAL ABCホームページより引用

また、京成電鉄は、株式会社JALエービーシー(*)(以下、JAL ABC)と、共同でサービス展開している「空港宅配&スカイライナー」(以下、手ぶらでライナー)を、「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」でも取り扱います。

手ぶらでライナーは、成田空港でJAL ABCが、訪日外国人観光客の手荷物を預かり、ホテルや宿など指定箇所まで宅配するサービスと、京成電鉄が運行する「スカイライナー」の特急券・乗車券をセットにしたお得なパッケージ商品です。

このパッケージ商品により、訪日外国人観光客は簡単に乗車券を入手することができるようになり、また移動時にも手荷物を運ぶ必要がなくなります。

インバウンド対策として、下記リンクでご紹介しているように、訪日外国人観光客に手ぶらで観光してもらおうという取り組みは政府や他企業からも行われています。

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営業時間は07:00~21:00 日英中韓の4か国語に対応

「スカイライナー&ケイセイ インフォメーションセンター」は、7:00から21:00まで常時3名体制で運営されるとのこと。

対応言語は、「英語」「中国語」「韓国語」「日本語」の4か国語。

近年の訪日外国人観光客の増加を受け、京成電鉄は空港駅内にインバウンド向け案内カウンターを拡充することにより、インバウンド受け入れ体制を強化します。

 

まとめ:成田空港で訪日客サポート体制が進む

今回取り上げた京成電鉄のインバウンド誘致への新たな取り組み。成田空港で、インバウンド向けの案内カウンターが拡充されることにより、訪日外国人観光客にとってより快適な観光が可能になります。

空港や鉄道機関では、インバウンド対策が次々と始まっており、これらの動向に注目しておくことでさまざまな業界においてインバウンド誘致のチャンスが広がります。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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