失速と言えど未だ爆買いは最大のターゲット!Trip Advisorが訪日中国人向けに三井アウトレットパークのショッピングクーポンを配信

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

訪日中国人観光客による大量購買行動「爆買い」は、頻繁にメディアに取り上げられていました。しかし、最近ではこの「爆買い」にも陰りが見えてきていると言われています。

日銀による「地域経済報告(さくらリポート)」によると、訪日中国人観光客の消費行動には変化が起こっており、爆買いは終焉に向かっているとのこと。

その一方、国内では未だに訪日中国人観光客は大きなターゲットとして注目を集めています。Trip Advisorと三井アウトレットパークは、訪日中国人観光客をターゲットとしたインバウンド事業で提携を開始しています。

<関連記事>

日銀が、訪日中国人観光客による爆買いの終焉を宣言!? モノからコトへの旅行スタイルの変化が露わに

以前から「長続きするわけがない」「もう陰りが見えている」「終焉した」などの報道が続いていた、爆買い。訪日中国人観光客による不思議な購買行動として日本中から注目を集めていましたが、ついに日本銀行が「終息に向かっている」と発表しました。インバウンドビジネスの動向を予見する衝撃の内容として見る向きもあるようです。ですが、同時に訪日外国人観光客一般の消費行動の変化が起こっており、決して悪い話ばかりではありません。今回は、日銀が明らかにしたインバウンドビジネスの現在、それから今後の見通しについてご紹...

 


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

Trip Advisorと三井アウトレットパークが訪日中国人をターゲットにしたインバウンド事業で提携

旅の計画から予約までをサポートする世界最大の旅行サイト「Trip Advisor」の日本法人「トリップアドバイザー株式会社(以下、トリップアドバイザー)」は、日本国内で13施設の三井アウトレットパークを運営する三井不動産株式会社とインバウンド事業で提携します。

今回の訪日中国人観光客をターゲットとしたインバウンド事業。具体的に何が実施されるのでしょうか?

訪日中国人向けに三井アウトレットパーク全施設で使えるショッピングクーポンを配信

インバウンドクーポン例:プレスリリースより

インバウンドクーポン例:プレスリリースより

2017年1月25日より、トリップアドバイザーは、訪日中国人観光客向けに国内の三井アウトレットパーク全13施設(*)で使うことができるショッピングクーポンを配信します。

トリップアドバイザーが、インバウンド向けに日本国内の施設のショッピングクーポンを配信するのは、初の試みです。

*13施設:札幌北広島・北陸小矢部・仙台港・ジャズドリーム長島・入間・幕張・木更津・多摩南大沢・横浜ベイサイド・滋賀竜王・大阪鶴見・マリンピア神戸・倉敷

クーポンは中国語版Trip Advisor「猫途鹰」内で入手可能:サイト内にはショッピングモールカテゴリーも誕生

猫途鹰(マオトゥイン)のサイト内:プレスリリースより

猫途鹰(マオトゥイン)のサイト内:プレスリリースより

この訪日中国人観光客向けのショッピングクーポンは、トリップアドバイザー簡体字サイトである「猫途鹰(マオトゥイン)」内で入手することができます。

また、今回の訪日中国人観光客向けショッピングクーポン配信に伴い、「猫途鹰(マオトゥイン)」のサイト内には、「ショッピングモール」カテゴリーが新たに作られました。

カテゴリー内では、三井アウトレットパークの施設の紹介・クーポン入手ページ・フロアマップが表示されるようになります。訪日中国人観光客向けショッピングクーポンは、1年間を通じて提供されるとのこと。

 

インバウンド消費の60%は中国語圏の訪日客から!爆買いはインバウンド市場において未だに最大のターゲットに

2016年 インバウンド消費 内訳:観光庁より引用

2016年 インバウンド消費 内訳:観光庁より引用

冒頭でもご紹介したように、訪日中国人観光客による大量購買行動「爆買い」は、陰りを見せているといわれていますが、引き続き訪日中国人観光客は、インバウンド市場において最も大きなターゲットとなっていきそうです。

観光庁訪日外国人消費動向調査によると、2016年の訪日外国人観光客における消費額は全体で3兆7,476億円でした。

国籍別にインバウンド消費額を見てみると、中国が1兆4,754億円と最も多く、全体の39.4%を占めます。次いで、訪日台湾人観光客が5,245億円と全体の14%を占め、2番目に多い額を記録しました。

2,947億円で全体の7.9%のインバウンド消費額を記録し、4番目にランクインした訪日香港人外国人のインバウンド消費額を含めると、全体のインバウンド消費額の約60%が中国語圏の訪日外国人観光客からによるものであるということがわかります。

訪日中国人観光客による「爆買い」が終焉に向かっているとはいえ、免税対象品目も拡充もあり、安価な日用品は、順調な伸びを見せています。

また、訪日中国人観光客の中でも、日本だからこそ出来る体験コト消費)を求めて、都市部だけでなく地方も周遊し始めるリピーターも増えており、これからも日本のインバウンド市場を牽引していくのは訪日中国人観光客で間違いなさそうです。

<関連記事>

数値で振り返る2016年インバウンド 今後は地方・コト消費・リピーターがキーワードに

いままでのインバウンド市場では「円安が訪日外国人観光客を呼び寄せた」というのが定説でした。そのため、逆説的に「インバウンドは今だけだ。円高が進行すれば訪日外国人観光客の客足は遠のいてインバウンドは終了だ」という言説https://honichi.com/9965も数多くありました。しかしながら実際に円高が進んだ2016年、インバウンドはどうだったかといえば、訪日外客数は 2403万9千人 、訪日外国人旅行消費額は 3兆7,476億円 で、どちらも過去最高を更新しました。 目次2015年まで...

 

まとめ:爆買い終焉と言えどやはり訪日中国人は最大のターゲット

トリップアドバイザーは、訪日中国人観光客向けに国内の三井アウトレットパーク全13施設で使うことができるショッピングクーポンを配信します。

爆買い」の失速にもかかわらず、日本のインバウンド市場において未だに最も大きなターゲットになっている訪日中国人観光客を取り込もうという意図が読み取れます。

<参照>

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに