2015年に日本を訪れた訪日外国人観光客はは1973万人を超え、2016年には政府当初目標であった2000万を超える2403.9万人となりました。2020年の東京オリンピックへ向けてさらに多くの訪日外国人が訪れる事が予想されています。
【速報】2016年のインバウンドは過去最高の2403.9万人!
昨日2017年1月17日、JNTOより訪日外客数統計の2016年年間値が発表され、2016年のインバウンドは過去最高の2403万9千人であったことがわかりました。2015年の1973.7万人に対し、前年比21.8%増となり、初の2000万人突破。JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多の訪日者数となりました。 目次2016年 2400万人突破!このままのペースであれば4000万人も不可能じゃない2013年から振り返るインバウンド市場各国のインバウンド市場推移訪日中国人観光客訪日台湾人...
飲食店にとってはそれだけ多くの国籍の方に対して接客をする可能性が増えていくわけですが、その全てが日本語を話せるわけではありませんし、英語が出来るとも限りません。
今回はそうしたインバウンド対応のニーズを受けて作成された「指差し会話シート」についてご紹介します。なお、食事シーン以外のこうした「接客指差し会話」に関する取り組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
指差しだけで英会話接客!?手軽に多言語対応できるツール「接客指さし会話」とは
訪日外国人観光客が増え続け、インバウンド関連でビジネスをしている企業にとっては嬉しい状況が続いています。しかしながら、インバウンドに関して特に力を入れていない小売店や飲食店にとっては、訪日外国人観光客に対する接客のオペレーションが増えてしまい、困っているという現状もあるでしょう。小売店や飲食店にとっての訪日外国人観光客対策といえば、決済関連と免税関連、および接客におけるコミュニケーションがあげられます。なかでも、接客におけるコミュニケーションは従業員の言語力に大きく依存する上、訪日外国人観...
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東京都が提供する飲食店向け多言語インバウンド対策:指差し会話シートとは
東京都はこうしたインバウンド対応のニーズを受けて、2015年に13言語で外国語メニューが作成出来る「EAT東京 多言語メニュー作成支援ウェブサイト」を公開。そしてサイト公開と同時に、飲食店側が訪日外国人との接客に活用出来る「指差し会話シート」を公開しました。
無料で飲食店メニューを多言語化/英語・中国語・韓国語…アレルギー表記への対応も
飲食店にとってインバウンド対策としてメニューの多言語対応は現在は必須とも言えるものですが、自分で辞書や翻訳サイトを参考にしながら翻訳していくのも大変です。有料のメニュー作成サービスを展開する企業も多数存在しますが、実は、飲食店のインバウンド対応をサポートするため、各都道府県や地方自治体ではウェブ上で簡単に無料で多言語対応メニューを作成できるようにしています。多くのサイトで、英語だけでなく、中国語、韓国語といった主要なインバウンド市場の言語でメニューの作成ができるようになっています。今回は、...
「入店時」「着席時」「注文時」「食事後」などのシーンごとの会話で使うであろうフレーズを、12の主要言語(英語、中国語(繁体字)、ドイツ語、イタリア語、タイ語、ベトナム語、韓国語、中国語(簡体字)、フランス語、スペイン語、インドネシア語、アラビア語)で紹介しています。
店側の会話内容をピンク、訪日外国人観光客側の会話をブルーで色分けし、視覚的にもわかりやすいものになっています。ただし、あくまでも指差し会話として使用するものですので、各言語ごとに発音の仕方などの表記はありません。
クレジットカード加盟店ができるインバウンド対策としての指差しシートとは
飲食店での決済は現金の他にクレジットカードで行われる事も多いため、決済関連のインバウンド対策ツールとして、日本クレジットカード協会も同様の指差しツールとして「クレジットカード加盟店向け指差しシート」を公開しています。
これは訪日外国人観光客がクレジットカード決済を店頭でしようとする際に使用出来るもので、もちろん飲食店以外の業種でのインバウンド対策でも利用が可能です。
対応言語としては、英語、中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ロシア語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語の11言語です。
まとめ:手軽な多言語インバウンド対策としての指差し会話シートの可能性
増え続ける訪日外国人観光客にたいして、飲食店がインバウンド対策をしやすいように、様々な便利ツールが登場しています。
片言の外国語で一生懸命接客をする、といった形の多言語対応も、その誠実さが喜ばれるでしょうが、こうした「指差し会話シート」を使用して、様々な国からのお客様に対するインバウンド対応をするのも良いのではないでしょうか。
<参考>
- 東京都 多言語メニュー作成支援ウェブサイト:指差し会話シート
- JCCA:訪日外国人受入関連情報
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