この1週間、特に東京や大阪などのインバウンド主要観光地で欧米系訪日外国人観光客をよく見かけませんでしたでしょうか?それもそのはず、今週末 4月16日にはキリスト教の祭日である「イースター(復活祭)」があり、このシーズンは、イースター休暇に桜(花見)需要の後押しが重なった欧米系訪日外国人観光客のインバウンド需要ピークになるのです。
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イースター(復活祭)とは:キリスト教で最も重要な祭日
イースター(復活祭)とは、十字架にかけられ亡くなったキリストが、その後3日目に復活したことを記念するキリスト教で最も重要な祭日です。イースター(復活祭)は毎年「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」、つまり 3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日 に祝われます。また、キリストが十字架にかけられた日、つまりイースター(復活祭)の直前の金曜日もグッド・フライデー(聖金曜日)として、さらにイースター(復活祭)の直後の月曜日もイースター・マンデーとして祭日となっています。
これらのおよそ1週間をイースターといい、たとえば欧州では主要株式・債券市場はグッド・フライデー(聖金曜日)からイースター・マンデーまで休場となったり、アメリカでは連邦祝日として制定されてないものの、学校はお休み、企業も休みとするケースも数多くあったりします。
イースター×桜で欧米系インバウンド需要がピークを迎える
イースターでは学校がお休みになることもあり、欧米圏では前後に休暇をつけて1週間程度の長期休暇とするケースが多いようです。さらに、このシーズンは日本は桜(花見)のシーズンということもあり、 イースター休暇需要×桜(花見)需要の相乗効果で欧米系インバウンド需要が夏休みのバカンスに次ぐピークを迎える シーズンとなります。国固有の文化的背景による休暇でインバウンド需要が高まり、またそのシーズンが年によって異なる、という意味では欧米圏版「春節」とも言えるでしょう。
イースターの時期の各国の訪日数は?
それでは、イースター休暇の時期の訪日外客数は実際に増加しているのか確認してみましょう。
インバウンド市場において主要な欧米圏各国の訪日外客数の推移を見てみると、訪日米国人観光客(アメリカ)や、訪日カナダ人観光客、訪日英国人観光客(イギリス)は、やはりイースター休暇にあたる3〜4月に訪日外客数の増加がみられます。特にイギリスは顕著な伸びを見せます。
一方、南半球に位置する訪日豪州人観光客(オーストラリア)は、オーストラリアの夏休みシーズンである12〜1月と近いので見劣りしますが、3〜4月のイースター休暇で需要減を持ち越した後、観光オフシーズンに入る、という傾向が見られます。
それぞれの国のインバウンド需要のピーク詳細は以下の記事を、
あの国の訪日外国人が増えるのはいつ?インバウンドカレンダー:欧米(英語圏)編
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アジア圏でのインバウンド需要のピーク詳細は以下の記事を参照下さい。
インバウンド・外国人観光客が多い時期がひと目でわかる「インバウンドカレンダー」:全国籍&アジア(中国、台湾、香港、韓国、タイ)編
インバウンド市場
まとめ:各国特有のインバウンド需要のピークを捉えよう
今年2017年のイースター(復活祭)は4月16日で、その前後の今週〜来週にかけてはイースター休暇による旅行需要、さらには丁度日本の花見シーズンに当たることから桜需要の後押しもあり、欧米圏訪日外国人観光客のインバウンド需要がピークを迎えます。
訪日中国人観光客などの中華圏訪日外国人観光客といえば「春節(旧正月)」、欧米圏訪日外国人観光客といえば「イースター(復活祭)」といったように、それぞれの国の宗教や文化的背景によるインバウンド需要が高まるタイミングがあり、それらを把握することで効果的なインバウンドプロモーションやインバウンド対策を打つことができます。
2017年の春節(旧正月)開始!春節の基礎知識と最近のトレンドを解説
インバウンド市場において最重要顧客といえる訪日中国人観光客。その中国での2大の旅行シーズンといえば春節(旧正月)と国慶節です。この時期はインバウンドビジネスでも注目が集まりますが、今年2017年の春節はどのようになるでしょうか?インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次2017年春節(旧正月)はじまるそもそも春節(旧正月)とは?なぜ旧暦の正月を春節として祝うのか?20...
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
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