インバウンド利用者数 2015年の3倍・2万人強を目指す:十和田八幡平国立公園満喫プロジェクトステップアッププログラム2020とは

2016年3月に政府により「明日の日本を支える観光ビジョン」がとりまとめられ、訪日外国人旅行者数を2020年までに4,000万人とすることが新たな目標として掲げられました。

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【解説】明日の日本を支える観光ビジョン?ビジットジャパンキャンペーン?わかりにくい政府や観光庁の取り組みの構造をまとめました

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この目標を達成するためには、今までの観光資源に加え、公園などの自然資源も観光資源と捉えて訪日外交人を誘致する工夫が必要です。環境省では「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき国立公園満喫プロジェクトを推進しています。

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環境省、「国立公園満喫プロジェクト」で国立公園8つを選定:ブランド化により訪日外国人観光客を誘致

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これは「日本の国立公園を世界水準の“ナショナルパーク”としてブランド化を図る」ことを目標としたもので、訪日外国人の国立公園利用者数を、2015年の年間430万人から2020年には2倍以上の1,000万人に増やす ことを目指すとされています。そうした流れを受けて、

  • 阿寒国立公園
  • 十和田八幡平国立公園
  • 日光国立公園
  • 伊勢志摩国立公園
  • 大山隠岐国立公園
  • 阿蘇くじゅう国立公園
  • 霧島錦江湾国立公園
  • 慶良間諸島国立公園

の8か所の国立公園で「国立公園ステップアッププログラム2020」を策定、2020年を目標にインバウンド対応の取組を計画的・集中的に実施し、日本の国立公園を世界の旅行者が長期滞在したいと憧れる旅行目的地にするとしています。

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国立公園の充実化までもうすぐ? 訪日外国人観光客の誘致に向け、プロジェクト素案を策定中

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その中でも青森県、秋田県、岩手県にまたがる十和田八幡平国立公園 は震災復興、温泉文化などの理由で選定されましたが、十和田八幡平国立公園における「国立公園満喫プロジェクトステップアッププログラム2020」の内容を見ていきましょう。

十和田八幡平国立公園の特色

十和田八幡平国立公園には手つかずの広大な原生林が今なお残り、十和田湖、八幡沼をはじめとする湖沼と、奥入瀬渓流などの世界に誇る傑出した風景を四季折々に彩ります。これらの大自然や活発な火山現象を手軽に楽しむ環境が整っていることに加え、多彩な登山道があり、原生的な自然の奥深さを堪能することもできます。個性豊かな温泉地が多く、昔ながらの長期滞在型の湯治場の独特の風景は貴重な文化景観と言えます。ツキノワグマ、カモシカ等の大型哺乳類、イヌワシやホシガラス等の鳥類等、数多くの野生動物が生息しているのも魅力です。

北部の十和田八甲田地域と南部の八幡平地域に大きく分けられ、十和田八甲田地域は、最高峰の大岳(1,585m)をはじめ、1,200~1,500m級の山岳が19座を数える南北の八甲田連峰と、少なくとも3度の大噴火と2度の陥没という複雑な過程を辿ってできた大型の二重カルデラ湖の十和田湖と、そこから流れ出る奥入瀬渓流が主要な景観を構成しています。八幡平地域は、最高峰の岩手山(2,038m)をはじめ、焼山・八幡平・乳頭山・秋田駒ヶ岳など1,200~1,600m級のなだらかな火山が主体をなし、山頂周辺に広がる湿原群とあいまって主要な景観を構成しています。

十和田八幡平国立公園のインバウンド(訪日外国人観光客)利用者数

十和田八幡平国立公園を訪れている訪日外国人観光客は、平成27年では約7,000人でした。その内訳はアジアが約6,000人、欧米が約1,000人となっています。アジアの中で多いのは台湾、香港、韓国となっています。

十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進に係る課題

国立公園満喫プロジェクトの全体目標(2020年の訪日外国人利用者数:1,000万人)を踏まえ、十和田八幡平国立公園の利用の推進に係る課題は下記のようにまとめられています。

十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進課題その1:利用拠点(施設の老朽化・廃屋等・冬季利用促進等)

宿泊施設、物産販売施設といった民間施設、トイレや歩道といった公共施設ともに老朽化しているものが多く、一部は閉鎖されていたり管理者が不在となり廃屋となっているものがあり、景観が悪化している。

公共施設及び民間施設については ユニバーサルデザインへの対応が十分でない ものもあり、快適な利用環境が提供できていない。

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十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進課題その2:アクセスルート・公園道路(国立公園までの誘導・二次交通等)

十和田八幡平国立公園内、および十和田八幡平国立公園に至るアクセスルートともに、標識のデザイン、表記に統一感がないこと、そして、駅、空港、インターチェンジといった主要交通拠点、道の駅等の主要観光拠点及びアクセスルート上に国立公園への誘導標識が不足 していることから、利用者を本公園に円滑に誘導できていない。

十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進課題その3:受入態勢(多言語対応・Wi-Fi等・接遇・体験プログラム)

本公園内の標識、施設については、外国語表記(翻訳の適切性、標準表記)、Wi-Fi及び携帯電話等の通信環境、接遇(外国人向けサービス提供者)など、の観点で十分対応できておらず、外国人を受け入れるにあたり早急に対応すべき。

十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進課題その4:情報発信

国立公園に関する情報発信量が不足していることもあり、日本の国立公園自体が外国での認知度は低いと推測。また、ビジターセンターが十分に活用されてないことから、本公園の利用案内を行う窓口が不明確となっている。

十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進課題その5:ターゲットに応じた外国人目線の取組

インバウンド利用者は、アジア、欧米豪等の国ごとにより、嗜好性や滞在日数等が異なる ため、ターゲットのマーケティング調査などを通じながら市場に応じた体験プログラムや観光コンテンツの開発・磨き上げ、受入体制の強化、プロモーション等に取り組むことが必要。

十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進課題その6:自然環境の保全

管理されずに荒廃している又は管理不足の登山道があること、浸食されている登山道があることから、対応が必要。登山、冬山利用、ペット連れの利用に関するルールが不明確であることが指摘されている。

十和田八幡平国立公園のインバウンド利用の推進に係る目標

「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日、明日の日本を支える観光ビジョン構想会議)では、地方部(三大都市圏以外)でのインバウンド延べ宿泊者数を平成27年と比較して平成32 年には3倍近い増加となる7,000万人泊を目指す とされています。これを受けて、十和田八幡平国立公園では、平成27年と比較して3倍となる、約2.1万人のインバウンド利用者 が訪れることを目標としています。

<参考> - 「十和田八幡平国立公園満喫プロジェクトステップアッププログラム2020」

 

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