8割弱が初訪日 大阪のインバウンド調査で判明:道頓堀が大人気、大阪を関西観光の拠点にし、情報はSNSやインターネットを活用

大阪はゴールデンルートに組み込まれている他、近年では関西国際空港からの入国数が増加していることもあり、インバウンド最前線の地となっています。

成田1強から変化 インバウンドの玄関口はどこだ!?訪日外国人の入国者数で見る空港・湾港ランキング

インバウンドのおもてなしの玄関口となる空港や湾港。その利用者数は、今まではゴールデンルートの出発点となる成田国際空港の1強でしたが、その勢力図に変化が見え始めています。今回は、訪日外国人観光客が日本のどこから入国しているのかを調査してまとめました。<関連>インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?訪日ラボがまとめた「インバウンドデータレポート」を詳しく見てみる「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする「インバウンドデータ」の資料を無料でダ...

大阪観光局は、今後のインバウンド誘致戦略に活かすことを目的とし、大阪を訪問する訪日外国人観光客の訪問先、消費動向等の調査を行っています。この調査について平成29年度第1期に大阪観光局が発表している調査結果を詳しくみていきましょう。なお、調査が行われたのは2017年5月23日~6月3日(12日間)となっています。

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大阪のインバウンドデータその①:国籍によらず、大阪初訪問の訪日外国人観光客が多い

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

全体では 大阪を初めて訪れたという回答が77%。2回目が8%、6回以上という回答が6% となっています。国籍別では 中国、韓国出身の訪日外国人観光客の場合2回目、3回目であるという回答が多くなっている ことがわかります。

大阪のインバウンドデータその②:日本の訪問地として大阪を選んだという回答が86%

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

日本の訪問地として大阪を選んだという回答が最も多い86%となっており、次いで京都が65%と高く、東京が31%となっています。同じく関西である奈良は30%、兵庫は19%となっています。大阪を選んだという回答が多い結果となりましたが、アンケート調査を行ったのが関西国際空港第1ターミナルビル4階であることを考えると納得の数値と言えるでしょう。

また、ここから 大阪をスタートに選んだ訪日外国人観光客のおよそ3人に1人程度が東京に向かっており、謂わば「逆ゴールデンルート」を行く訪日外国人観光客は意外と少ないこともわかります。

大阪のインバウンドデータその③:大阪を観光地に選んだ理由は「観光地の魅力」「食事の魅力」

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

大阪を訪れた理由として、38%が「観光地が魅力だったから」と回答。30%は「食事が魅力的だった」と回答しており、大阪を初めて訪れる訪日外国人観光客が多いという結果ながらも、大阪の食の魅力を求めて訪問している外国人観光客が多い ということがわかります。

一方「ショッピングが魅力」という回答も23%あり、「コト消費」に消費行動が移ったと言われる中でも、ショッピングの魅力は消えていないということも伺えます。また 「京都、奈良をめぐる拠点として」という回答も21%あり、関西国際空港から入国し、大阪も楽しみつつ、京都や奈良に出かけるという姿も見て取れます。

大阪のインバウンドデータその④:大阪の観光地で訪日外国人観光客の満足度が高いのは「道頓堀」「USJ」

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

青い棒グラフの訪問者数で見ると、圧倒的な人気を誇るのが「道頓堀」です。次いで「大阪城」にも多くの訪日外国人観光客が訪れているのが伺えます。オレンジの折れ線グラフは訪れた結果おすすめしたいと思った率で、訪問者も多く、おすすめもしたいと最も思われているのは「USJ」 ということが伺えます。

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また、大阪市港区天保山にある水族館である「海遊館」もおすすめしたい率は70%と高い数値になっています。また「住吉大社」「あべのはるかす」という回答も多いことが見受けられます。また、回答数が少ないながら「箕面滝」「百舌・古市古墳群」をおすすめしたいと考えている訪日外国人観光客もいることが伺えます。

大阪のインバウンドデータその⑤:大阪に関する情報は到着前後で「SNS、インターネット」経由で得るという回答が最多

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

大阪に関する情報を旅行の前後でどのように得ているのかという回答には 「SNS、インターネット」という回答した訪日外国人観光客が最も多く、それぞれ80%、75% となっています。また、到着後には 無料のガイドブックやチラシ、案内所の利用 も比較的多くされていることが伺えます。

大阪のインバウンドデータその⑥:全体でみると日本での平均宿泊日数は7.9日、うち大阪では3.7日宿泊

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

訪日外国人観光客宿泊日数を見ていくと、全体の宿泊日数は7.9日で、そのうち大阪で宿泊したのは3.7日 であったことが伺えます。国籍別では中国、韓国、台湾、香港などの 東アジア圏訪日客の宿泊日数は7日前後と比較的短め で、フィリピン、タイ、インドネシアなど 東南アジア圏訪日客は8日前後、 フランス、イギリス、カナダなど 欧米圏訪日客の場合は10日前後 と、国籍や地域ごとに宿泊日数がわかれていることがわかります。

国籍や地域に関わらず大阪以外での宿泊日数のほうが多いことから、大阪を観光の入り口として使用し、その他の場所でも観光、宿泊を楽しんでいることが伺えます。

大阪のインバウンドデータその⑦:大阪での宿泊施設で最も利用されているのはホテル、次いで多いのはなんと民泊!

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

大阪で利用した回答者のうち62%が「ホテル」を利用したと回答しており、次いで多いのが「民泊」の18% となっています。ある程度の数があると思われがちな 「旅館」はわずか4%しかないというのが実情 です。

大阪 訪日客の5人に1人が民泊を利用、ホテルに次ぐ利用率と明らかに 大阪観光局の調査で

国際的に人気を博している民泊。現在、日本では解禁に向けた議論が進められている最中ですが、早くも民泊需要が高まりを見せているようです。「国家戦略特区」制度を活用した「特区民泊」を行っている大阪府の大阪観光局が平成29年(2017年)3月28日、関西国際空港で訪日外国人観光客を対象とする調査結果を発表。 訪日外国人観光客の約2割が宿泊施設として民泊を利用 していたことが分かりました。今回は、この大阪観光局による「関西国際空港 外国人動向調査結果」をご紹介します。<関連> 目次「関西国際空港 外...

民泊を利用しているのが最も多いのは訪日フィリピン人外国人観光客で、次いで台湾、中国、韓国、香港となります。一方、フランス、イギリス、ドイツなどの 欧州出身の訪日外国人観光客は民泊をほとんど利用していない ということも伺えます。

大阪のインバウンドデータその⑧:大阪での消費額が最も多いのは以外にもタイ出身の訪日外国人観光客、買物消費額は中国が圧倒的

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

大阪で消費した金額を1人あたりでみていくと、最も多かったのはタイ出身の訪日外国人観光客であり、中国、香港と続いていきます。最も消費額が少なかったのはマレーシアとなっています。買物消費額をみていくと、やはりトップに来るのが中国。 次いで、香港、タイと続いていきます。買物の消費額に関してはやはり韓国が低くなっています。

大阪のインバウンドデータその⑨:大阪で最も買われたのは「ファッション類」、食べられたのはラーメン、寿司

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

大坂で買ったものの中で最も多かった回答は「服、靴、バッグ、装飾品、お菓子」、「食品」などがが目立ちます。また多くの訪日外国人観光客で賑わうドラッグストアを受けて「化粧品」、「薬」も多くの訪日外国人観光客が購入していることが伺えます。

大阪で食べたものとしては「ラーメン」「寿司」という回答が多く、大阪ならでは「たこ焼き」「お好み焼き」がトップではないというのは少し意外な感じもします。また外国人には根強い人気の「天ぷら」も上位に入っており、「焼肉」も比較的人気が高いということがわかります。

大阪のインバウンドデータその⑩:大阪の満足度は非常に高く、90%以上訪日外国人観光客がまた訪れたいとしている。

関西国際空港 外国人動向調査結果より

関西国際空港 外国人動向調査結果より

大坂の満足度を聞いたアンケート調査の結果としては、最高の満足度だと回答した方が52%と実に半数以上となっています。また再訪意欲に関しても高い方が多く、48%が「必ず来たい」、45%が「来たい」と回答しており、再訪意欲は90%を超えています。

まとめ:こうした空港での調査を通じて、非常にリアルな訪日外国人観光客の姿を伺うことが出来る。

今回は大阪観光局が実施した大阪を訪問する外国人旅客の訪問先、消費動向等の調査結果を見てきました。実際に空港のロビーで訪日外国人観光客に調査を行っているだけあり、大阪を訪れている訪日外国人観光客のリアルな姿を把握することが出来ています。大阪に限らず各地の観光地でも、時間と手間をかければこうした調査をすることが可能でしょう。今後さらに多くの訪日外交人を迎え入れることを考えるにあたり、こうした実態調査の重要性は高まっていくと言えるでしょう。

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訪日ラボ編集部

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