ところで世界の観光市場はどうなってるの?→2017年上半期 前年比+6%で約6億人が海外旅行へ ここ7年で最高の急成長!外国人旅行者に「地中海」が人気

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2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、日本国内ではインバウンド観光市場に注目が集まっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という観点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?

UNWTO国連世界観光機関)は、2017年9月7日、2017年前半期(1月から6月まで)の世界における海外旅行市場に関してまとめたレポートを発表しています。今回は、その模様をお届けします。

2020年までに1億人のインバウンド誘致を目指すフランス:観光超大国が掲げるインバウンド観光におけるこれからとは①

訪日外国人観光客が 史上最多となる2,400万人 を突破した2016年。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて 日本のインバウンド観光市場は盛り上がりを見せています。日本は海外から人気の観光地としてブランドを確立しつつありますが、 世界で最も外国からの観光客が多いフランスのインバウンド観光事情は、どうなっているのでしょうか? そして、 世界最大の観光立国であるフランスは、これからさらなる外国人観光客を呼び込むために何をしていくのでしょうか? フランス外務省のプレスリリースと各...

世界一のインバウンド誘致に成功しているフランスの取り組みが面白い!:観光超大国が掲げるインバウンド観光におけるこれからとは②

訪日外国人観光客が 史上最多となる2,400万人 を突破した2016年。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に4,000万人を誘致するために、国内では官民一体となったインバウンド対策が進められています。一方で、世界最大の観光立国であるフランスは、これからさらなる外国人観光客を呼び込むために何をしていくのでしょうか? 前編の記事では、フランスのインバウンド観光市場と日本のインバウンド観光市場を比較・分析してお伝えしましたが、今回はフランス政府が2020年までにさらなるインバウン...

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5億9,800万人:2017年前半期に海外旅行をした人の数

2017年の1月から6月の間に海外旅行をした人の数は、全部で 5億9,800万人 でした。

+3,600万人:2016年の前半期と比べて増加した海外旅行者数

2017年1月から6月の間に海外旅行した人数は、2016年の同時期と比べて 3,600万人増加 しました。

+6%:2016年の前半期と比べて増加した海外旅行者数の割合

+3,600万人という海外旅行客数の増加は前年同時期と比べると 6%の増加 にあたります。6%の海外旅行者数の伸びは、ここ7年間でもっとも大きい数値になっています。(例年は4%程度の伸びにとどまる)

前回の記事でご紹介したように、1月から4月においても前年比+6%であったため、その好調ぶりは5月、6月においても止まらなかったようです。

今年1月からわずか3ヶ月で2,100万人増加…2017年1〜4月の全世界海外旅行者客数はなんと3.7億人

2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、日本国内ではインバウンド観光市場に注目が集まっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という観点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)は、2017年7月14日、2017年1月から4月までの世界における海外旅行市場に関してまとめたレポートを発表 しています。今回は、その模様をお届けします。目次『3億...

46%:1月から6月の海外旅行者数が、1年全体の旅行客数に占めるおおよその割合

UNWTO国連世界観光機関)の資料によると、1月から6月の海外旅行者数は、1年全体の海外旅行者数の46%を占める傾向にあります。

後半期(7月から12月)は前半期に比べ3日日にちが多いことや、北半球における観光シーズンにあたる7月8月が含まれることで、前半期よりも海外旅行者数が多い傾向にあります。

13億人:2017年の世界全体の海外旅行者数(予想)

先述の通り、2017年1月から6月の間に海外旅行した人の数は、全部で5億9,800万人でした。この数から大体の予測をすると2017年の世界全体の海外旅行者数も、2016年と同様、おおよそ13億人前後で推移 するのではないでしょうか。

中国人が海外旅行で使ったお金は総額26兆円!13億5,000万人が海外に旅行した2016年の世界の観光市場 知っておくべき数値をまとめました

2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、インバウンド観光市場が盛り上がっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という視点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)では、毎年、World Tourism Barometerというアウトバウンド・ツーリズム(世界の海外旅行)に関するレポートを発行しています。今回は、2016年の世界での海外旅行...

このように2017年前半期を通しても海外旅行市場は好調をキープしています。この背景には何があるのでしょうか。

好調の要因は地中海付近の国が観光地として人気を集め始めている点に!北アフリカでは前年同期+16%の外国人観光客数の伸びを記録

UNWTO国連世界観光機関)のレポートによると、地中海付近の国が旅行先としての人気を集めている事実が、世界の海外旅行ブームを牽引しているようです。

スペインやフランス、イタリア、ギリシャなど南ヨーロッパでは前年の前半期と比べ +12% 、モロッコやエジプト、チュニジアなど北アフリカでは +16% の外国人観光客数の伸びを記録しており、地中海付近の国に外国人観光客が増加しました。

近年相次ぐテロ事件により、ヨーロッパからは観光客が一時的に離れていましたが、結果的に戻ってきたようです。また、近年観光客数が伸び悩んでいたチュニジアやエジプト、トルコにも観光客が戻ってきました。

「治安の良さ」これは日本のインバウンドにとって一種の観光資源である:テロ脅威でフランスの観光収益が落ち込む一方、スイスでは「安全だ」と訪日旅

フランス外務省によると、2016年にフランスを訪れた外国人観光客の数は、おおよそ8,300万人 でした。前年と比較しても70万人増を記録。世界一のインバウンド誘致に成功しているフランスは順調に外国人観光客数を増やしているように思えます。しかし、CNNの記事によるとフランスを訪れた外国人旅行客の 旅行支出額は2015年、2016年と減り続けている とのこと。この裏には何があるのでしょうか。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?調査・リサーチに...

まとめ:2017年も引き続き好調なインバウンド観光市場!後半期の伸びに期待

UNWTO国連世界観光機関)のレポートを基に2017年1月から6月における海外旅行市場の模様をご紹介してきました。

2016年に引き続き海外旅行客数は増加しており、2017年においてもインバウンド観光市場は盛り上がっている様子が伺えます。

大きな要因としては、スペインやフランス、イタリア、ギリシャのような南ヨーロッパやモロッコやエジプト、チュニジアのような北アフリカの国々が観光地としての人気を取り戻した点にあります。地中海付近の国が、世界的な海外旅行ブームの牽引しています。

日本においても、訪日外国人観光客数は毎月伸びており、世界的な海外旅行ブームにうまく乗っかっているという見方もできます。

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爆買い何故減速した?これからターゲットとすべきは欧州圏訪日客?

2020年の4,000万人のインバウンド誘致を目指し、インバウンド観光市場が盛り上がっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という視点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)では、毎年、World Tourism Barometerというアウトバウンド・ツーリズム(各国からの海外旅行市場)に関するレポートを発行しています。前回は、2016年の世界で...

2016年の訪日数2,400万人ってそもそもすごいの?世界観光機関が発表した観光ランキング

政府は昨年、これまでの目標値を大幅に引き上げ、2020年に4,000万人のインバウンド誘致 を目指すことを発表しました。急激な訪日外国人観光客の増加により日本国内のインバウンド市場は盛り上がっていますが、そもそも2016年に日本に訪れた外国人観光客数2,400万人という数字は、他国に訪れた外国人観光客数と比較してどの程度のものなのでしょうか。 4,000万人のインバウンド誘致を目指すうえで、海外のインバウンド市場の比較して日本のインバウンド市場がどの程度の規模なのかを把握しておくのは重要な...

実は穴場インバウンド市場「訪日スイス人」:中国やイギリスよりも人口でみた訪日率高いスイスで起きている「プチ訪日ブーム」その理由とは?

インバウンド集客・誘致を行うにあたって、どの国籍の訪日外国人観光客をターゲットにしていくのか を決めることは、重要なことです。中国や韓国、台湾など、訪日旅行をする人が多く、旅行支出額も多い国が頻繁にターゲットになっていますが、少し視点を変えて他の国出身の外国人観光客を新たなターゲットにしてみても良いかもしれません。今回は、日本からの旅行者も比較的多く世界有数の観光立国として知られる スイス人観光客のインバウンド市場 の特徴をJNTO(日本政府観光局)資料をもとにご紹介します。インバウンド市...

<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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