初めて行く旅先やもう何度も行ったことのある街、そういった旅先しか味わえない体験を提供するアクティビティサービスが世界中でいま、注目を浴びています。
例えば、日本でも浸透してきた民泊世界最大手のサービス「Airbnb」は、2016年11月17日に新サービス 「Trip」 を公表しました。「Trip」は、人を原動力とすることでリスティングの概念を広げ、シェアするサービスで、現地の情熱や文化、アクティビティ、他の旅行客や現地の人々との交流など、よりローカルな体験をシェアする というものです。
こういった 旅先での観光体験 を観光客に体感してもらうことによって、観光地の魅力や楽しみを拡大 させる動きが、国・街レベルで活発に動きはじめてます。今回は、アクティビティ業界の世界動向について伝えていきます。
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”再発明”される体験を
旅先で、楽しいことのひとつとして、カルチャーショック、というのは驚きや落胆、などいろんな喜怒哀楽を与えてくれることがあります。そんな体験をされた方は数多くいると思います。しかし現代、インターネットという時と場所の制約を超えたツールの発明によって、現地に足を付けずとも、”あたかも知ったような体験”をすることができます。
そういった体験を繰り返す現代人に、”再発明”される体験を与えるサービスとして新たに展開するのが、民泊世界最大手のサービス「Airbnb」が2016年11月17日にリリースした新サービス「Trip」です。「Trip」が提供する体験の特徴は、すべてキュレーションされている 、ということ。インターネットのようにコモディティ化を図るサービスではなく、ニッチな体験 をマス向けに販売するようなサービス設計となっています。
Airbnbだけじゃく他の世界的宿泊予約サイトや検索エンジン企業も参戦。
アクティビティへの関心度は、Airbnbだけでなく、他の企業でも新サービスリリースなどをおこない活発になっています。例えば、ブッキング・ドットコムは「Booking Experience」のテスト運用開始を公表しています。これは将来的には AIによって、ユーザーの趣味趣向に合わせたアクティビティのカスタマイズを目指す ものです。これによって、ユーザーは既存のアクティビティを容易に検索することを可能になり、より検索ストレスがないように、趣味趣向に合わせたアクティビティを提供することができるようになります。
またGoogleも、2016年から英語版のみでスタートした 「Google Trip」 を、2017年夏には日本語版としてリリースしています。「Google Trip」は、ユーザーから収集した、google検索エンジンやgmailでの履歴情報踏まえ、旅行計画をする手間をAiにより省くことを目指しています。 ユーザーの好む天候、日時、場所、期間の中から、ユーザーにとってより良い計画を「Google Trip」は提供してくれます。現状は、無料観光情報のみが掲載されている状態ですが、今後大きく発展を期待できるサービスの一つといえるでしょう。
海外事例をもとに今後日本企業はどうする?
弊社の調べによると、日本のアクティビティプロバイダーに関しては、
- 国内のアクティビティの消費の伸び
- 国をあげての地方創生、訪日観光客の更なる増加期待
- そして各観光施設・自治体・宿泊施設などのツアー造成/PR強化
などを踏まえると、これから一層大きくなっていくものと期待できます。
日本には、各地域において、まだまだ観光資源が眠ったまま という場所やコトがたくさんあると言えます。ちなみに、弊社では、地方自治体様のWEB制作/集客支援事業も行なっていますが、商材のPRばかりに力を注ぐあまり、ユーザー分析や観光地全体の戦略の欠如が目立つ ところが多い印象を受けています。日本でのアクティビティ市場の大きな伸び代に期待し、弊社もその大きな一躍を担っていきたいと思っています。
まとめ
昨今、世界の観光市場で”タビナカ”市場が大きく注目されています。これまでのExpediaやLonely planetはもちろん、Airbnb、Booking.com、Trip Advisor、Googleと世界的な企業が続々と力を注ぎ始めています。
日本の各観光プロバイダーも、改めて、自分たちの真なる魅力 を再度考え、きちんとユーザー分析から戦略まで行い、協力し、全体で盛り上げるべきです。あらゆる産業がある中、日本の観光産業はより重要な分野になっていくでしょう。だからこそ、真価が問われる時が来ています。
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