訪日客の8割が旅ナカで『日本酒を飲む』を経験 インバウンドで高い関心の日本酒を活用した 地方部でこそ活きる「日本酒酒蔵めぐりツアー」とは

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日本を訪れた際に訪日外国人がしたい経験の一つに「日本食を食べること」がありますが、日本食と合わせて「日本酒」を楽しむ訪日外国人も増えています。こうした訪日外国人と日本酒の関係について、NTTコム リサーチが「訪日外国人観光客への日本酒ツーリズムの可能性」というアンケートをアメリカ、イギリスのモニターを対象に実施しています。このアンケートからどのような事が言えるのでしょうか。

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日本文化の関心度は高く、中でも日本食(和食)に関する関心が特筆して高い

「日本文化への関心度」について質問したところ、およそ7割が「非常に関心ある」 と回答。「少し関心がある」という回答は約2割となり、全体では約90%が日本文化への関心があるという結果になりました。「あまり関心がない」、「全く関心がない」と回答したのは僅かに7.4%でした。

続いて「日本文化について関心のあるジャンル」と質問したところ、「日本食」と回答したのは全体の50% となりました。次に「ポップカルチャー(アニメ、アイドル、ファッション等のサブカルチャー)」となりました。3番目に人気となったのは「伝統芸能(歌舞伎、能、狂言、茶道など)」となっています。4番目は「神社、仏閣、城」という回答となり、5番目は「伝統武術(柔道、空手、なぎなた等)」という回答で、単一の回答である「日本食」がいかに人気であるかが伺えます。

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訪日中に体験した日本食で最も多かったのは「寿司」

訪日中に体験した内容について自由に回答してもらった中での頻出単語を見ていくと、「日本食(和食)」の中では「寿司」がやはりトップとなり、続いて「ラーメン」となっています。「お酒」については「うどん」、「やきとり」、「天ぷら」を押さえて3番目となっています。また、「国内滞在中の日本酒の飲用」を聞いたところ、83.4%の人が「飲んだことがある」と回答。 訪日外国人にとって、日本で日本食を食べる際に日本酒を楽しむことは一般化していると言えるでしょう。


日本酒酒蔵は訪日外国人にとって魅力的な観光資源でツアーへの参加意欲も高い

また、訪日外国人にとって 「日本酒酒蔵が魅力的な観光資源であるか」といった質問にに対しては、「非常にそう思う」と回答した人が約40%、「ややそう思う」と回答した人が40%以上おり、合計して80%以上の人が日本酒酒蔵は魅力的な観光資源であると考えている ことが明らかになりました。

また関連して 「日本酒酒蔵を訪ねるツアーへの参加意欲」について尋ねたところ「是非参加したい」という回答が50%を超え、「やや参加したい」が30%を超え、全体では「参加したい」という回答が80%を超えました。 地方部でどのような観光資源訪日外国人に人気が出るのだろうか?という視点で考えた時に、地方部における「日本酒酒蔵を訪ねるツアー」には、大きな可能性があると言えるでしょう。


日本酒酒蔵を訪ねるツアーにさらなる付加価値をつけることで、訪日外国人向けの魅力を高めることが可能

「酒蔵を複数訪れ、体験や学習をする日本酒の”修了証”が取得出来るツアー」への参加意向について聞いたところ、「是非参加したい」という回答が50%を超え、「やや参加したい」が約30%となり、全体では参加したいと考える人の割合がおよそ80%を超えました。また、こうしたアンケート内容を踏まえて日本への再訪問意向を聞いたところ、およそ60%が「ぜひ行きたい」と回答。

「やや行きたい」という約30%の回答と合わせると、約90%が日本を再び訪れたいと回答しました。こうした結果から言えることは、「酒蔵を巡るだけのツアーでも魅力的であるが、そこに何らかの付加価値を付けてツアーとしての魅力を高めた場合は、さらに多くの方に魅力を感じてもらえる可能性が高い」ということでしょう。


まとめ:地域性、独自性のある酒蔵体験ツアーが求められている

今後、地方部に訪日外国人を呼び込むためには、都心では体験出来ない様々なツアーなどの充実、二次交通の充実などが求められますが、今回の酒造体験ツアーに関してはアンケートの結果にもあるよう、「日本酒の製造方法を学ぶ事を通じて修了証を発行する」などの他、「テイスティングを行う」、「地方ごとの日本酒の違いを学ぶ」、「日本酒に合う地元食材を使った肴を一緒に調理する」など、その地方全体を巻き込んだムーブメントにすることが必要でしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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