インバウンド市場において企業や自治体のターゲットは多様化してきています。以前であればアジア圏出身の訪日外国人観光客がもっとも大きなターゲットでしたが、近年では 欧米豪圏・東南アジア圏出身の訪日外国人観光客を狙う企業や自治体も増加 しています。
こうした層の訪日外国人観光客を誘致する方法は多岐にわたりますが、宮城県仙台市では 「体験型観光」 をアピールすることで欧米豪圏の訪日外国人観光客の誘致に成功しているようです。
『欧米人』と一括りにしていませんか?欧米豪でもこんなに違う!ジャパンガイドのアクセス解析でわかった国別訪日客の興味・関心の違い
1996年に設立され、現在、月間約180万人のユーザー*が閲覧している「ジャパンガイド 」では、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、イギリスなどの英語圏からのアクセスが上位を占めています。今回はJNTOで認定されている欧米豪主要9市場から 「アメリカ・オーストラリア・イギリス・カナダ・ドイツ・フランス」の6カ国をとりあげ、各国からのジャパンガイドへのアクセスデータをもとに、それぞれの国の特徴を比較 してみたいと思います。目次ゴールデンルート以外に「高山」、「高野山」などがランクイン 国...
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仙台の案内所で「SENDAI EXPERIENCE」という体験型観光プログラムが訪日外国人から人気!
宮城県仙台市では、仙台に訪れるインバウンド向け観光案内所「仙台ツーリストインフォメーションデスク」にて訪日外国人観光客向けに体験型観光プログラムを提供 しています。
「SENDAI EXPERIENCE」と名付けられたこの取り組みでは、現時点で 14種類 におよぶアクティビティを訪日外国人観光客に提供しています。「藤崎百貨店見学ツアー」「仙台名物食べ歩きツアー」「地元人とめぐる横丁めぐりとはしご酒」「着物で松島海岸ぶらり街歩き」「伊達武将隊とまちめぐり」などユニークなラインアップとなっており、訪日外国人観光客に 仙台の名所や歴史・食文化などを体験してもらうことで仙台の魅力を発信 しています。こうした体験型観光プログラムは、欧米豪圏からの訪日外国人観光客から大きな人気を集めているようです。
体験型観光プログラムの問い合わせは欧米豪圏が4割を占めるかたちに:体験型観光は欧米豪圏の訪日客に好評!
河北新報の記事によると、仙台ツーリストインフォメーションデスクの利用者はこの1年間で約780人。利用者のうち 42.7%が欧米豪圏の訪日外国人観光客が占めている とのこと。
この数字は一見少なそうに見えますが、2016年の宮城県の訪日外国人観光客数の国籍別内訳をみてみると 約75%がアジア圏出身 の訪日外国人観光客であり、体験型観光プログラムを扱う仙台ツーリストインフォメーションデスクでは、欧米豪圏の訪日外国人観光客の利用率が高くなっている ことがわかります。
欧米豪圏は「日本文化の歴史・伝統文化体験」を楽しみに訪日している
訪日前に期待していたこととして「日本文化の歴史・伝統文化体験」を回答した人の割合
順位 | 国名 | 回答率 |
---|---|---|
1位 | フランス | 46.3% |
2位 | アメリカ | 43.7% |
3位 | カナダ | 43.0% |
4位 | オーストラリア | 41.3% |
5位 | ロシア | 39.8% |
6位 | イギリス | 37.8% |
7位 | ベトナム | 33.4% |
8位 | ドイツ | 31.6% |
上記の表でご紹介しているように、欧米豪圏出身の訪日外国人観光客は「日本文化の歴史・伝統文化体験」を楽しみに訪日している 傾向があります。特に観光地の歴史や文化的背景を感じ取れる 「コト体験」 が欧米豪圏人気になっており、仙台市が提供するような体験型コンテンツは欧米豪圏の訪日外国人観光客を誘致・集客するうえで必要不可欠なものに なってくるでしょう。
アジア圏は四季を求め、欧米圏は歴史好き:訪日客向けアクティビティコンテンツ ターゲットごとの人気の違いについて最新動向を解説
以前まで、中国人観光客の爆買いが大きなトレンドになっていましたが、それもう過去の話。今では「コト消費」に変化しつつあるなかでインバウンドでのアクティビティの注目度が年々上昇しています。旅先でのアクティビティ体験は、旅人に新たな世界を見せるキッカケになったり、そのアクティビティ体験から趣味へと変わったり、旅人にとって未知の体験を提供する場合があります。インバウンドにおいて、どういったターゲットがどんなアクティビティ体験を好むか を弊社の知見などを交えて紹介していきます。目次アジア圏訪日客のコ...
コト消費とは? 訪日外国人の消費行動がサービスや体験に移行
目次コト消費とは「コト消費」はいつから使われ始めた?インバウンドでの「コト消費」の使われ方は?なぜ「コト消費」という言葉が注目され始めたのかコト消費とはインバウンドにおける「コト消費」とは、訪日外国人観光客が旅館やホテルなどでの宿泊、観光地やアクティビティーでの体験など、経験・体験に対して価値を見出す消費行動のことをいいます。インバウンド業界のみならず、一般のニュースにおいても、訪日中国人観光客の「爆買い」というキーワードが騒がせていましたが、為替相場が元安円高傾向にふれるにつれ、訪日中国...
まとめ:注目を集める体験型観光:欧米豪圏狙うなら仙台市の取り組みを参考に!
仙台市では「仙台ツーリストインフォメーションデスク」にて体験型観光プログラムを訪日外国人観光客に紹介しています。アクティビティを通じてその土地の文化や歴史を学ぶことができる 体験型観光プログラムは欧米豪圏の訪日外国人観光客から人気を集めており、 これには欧米豪圏で 「日本文化の歴史・伝統文化体験」に対しての関心が高い ことが関係しています。欧米豪圏の訪日外国人観光客を地方に誘致するするのであれば今回の仙台市の取り組みを参考にするべきでしょう。
実は日本食やサブカルチャーと並ぶ訪日観光コンテンツ『日本庭園』
1996年に設立され、現在、月間約180万人のユーザー*が閲覧している「ジャパンガイド」は、英語圏からのアクセスが上位を占めている訪日観光客向けの情報ポータルサイトです。今回は「日本庭園」をテーマに、過去1年のジャパンガイドのアクセスデータを参照しながら、各庭園の人気ランキングや、ユーザーから寄せられる質問などを見て行きたいと思います。目次観光の目的にもなる「日本庭園」訪問国によって異なる興味のある日本庭園まとめ:コンテンツとして人気の高い日本庭園 観光の目的にもなる「日本庭園」訪問ジャパ...
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<参照>
訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ
訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。
WeChat Pay&大衆点評に聞く「中国インバウンド」最新動向!好調の裏で起こる旅行者層・トレンドの"変化"とは?
最新のデータによると、中国からの訪日客数は月間77万6,500人となり、これまで1位だった韓国を抜き、2022年10月の水際対策緩和後初めて1位となりました。順調に回復してきている中国市場に向けて、プロモーションなどの施策を再開したいと考えている方も多いでしょう。
一方で、訪日中国人の旅行者層やトレンドには、ある"変化"が起こっており、「コロナ禍前と同じやり方では上手くいかない」可能性も出てきているといいます。
そこで今回は、「WeChat Pay」を運営するテンセントより廖 天堉 (Tianyu Liao)氏、そして「大衆点評」を運営する美団より草刈 美香氏をお招きし、中国インバウンドの最新動向を徹底的に分析するオンラインセミナーを開催いたします!
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【インバウンド情報まとめ 2024年8月後編】7月の訪日外客数329万人 中国がコロナ後初の1位に 他
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に8月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
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→7月の訪日外客数329万人 中国がコロナ後初の1位に / 沖縄県の観光収入が過去最高に 人材確保の課題解決も【インバウンドまとめ 2024年8月後編】
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