大阪のインバウンド増加の理由 | 観光増加率世界一・外国人観光客を虜にする魅力とは

インバウンド最前線の地として知られる大阪。関西国際空港からの訪日外国人観光客の入国が増加していることもあり、その人気は東京にせまる勢いです。なぜ大阪が訪日外国人観光客から支持を集めているのか。訪日客数の増加傾向やインバウンド対策の強化などを参考に、紐解いていきましょう。

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年平均+24%で訪日外国人観光客が増え続ける大阪:増加率は世界一

2009年から2016年にかけて渡航者数の年平均増加率が高かった都市:米マスターカード「Mastercard Destination Cities Index」より

2009年から2016年にかけて渡航者数の年平均増加率が高かった都市:米マスターカード「Mastercard Destination Cities Index」より

米マスターカードは、2017年9月に世界の海外旅行市場に関するレポート「Mastercard Destination Cities Index」を発表しており、海外旅行者数の成長率が高かった都市をランキング化しています。

同レポートによると、大阪は2009年から2016年にかけて、世界で最も海外旅行者数の年平均増加率が大きかった都市であった とのこと。大阪では2009年から2016年にかけて 年平均+24.0%で外国人観光客が増加し続けています。 この数値は世界でもっとも高いものであり、2009年から2016年の7年間で計算した場合、大阪を渡航先として選んだ外国人観光客は、約4.5倍に増加 したかたちです。海外で評価がうなぎ登りとなっている大阪。この背景にはいったい何があるのでしょうか。

大阪がインバウンドに人気の理由

大阪のインバウンド対策1:無料Wi-Fi整備や多言語表示

大阪観光局の溝畑宏局長によると、大阪ではここ数年、無料Wi-Fiの増設や多言語表示の充実などインバウンド対策に注力 しています。

大阪府・市が一体となって運営している大阪観光局の溝畑宏局長は、「外国人に満足してもらうため、Wi-fi(無線LAN)の提供、案内標識の設置、店舗の多言語対応などへの取り組みを、どのエリアよりも強化している。」- 産経WESTより

2017年2月7日に発表された観光庁訪日外国人観光客向けに行ったアンケート調査「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート」によると、無料Wi-Fiは、訪日外国人観光客の利用率がもっとも高かった通信接続手段でした。大阪では、市内や人気観光スポットで利用できる「Osaka Free Wifi/ Osaka Free Wi-Fi Lite」や阪急電鉄で利用できる「HANKYU-HANSHIN WELCOME Wi-Fi」など、インバウンド向け無料Wi-Fiスポットを増設しています。インターネットの接続環境を整備することで訪日外国人観光客に快適に観光してもらえる体制づくりをしています。

また、大阪府の健康福祉部薬務課では薬局店頭向けに 「外国人対応マニュアル」を作成。 店頭における 外国語対応 にも取り組んでいます。多岐にわたるインバウンド対策を実施することで、訪日外国人観光客にとって旅行しやすい街となっている点が、海外で高評価をうける理由の一つでしょう。

実は今、インバウンドでは大阪が京都よりも圧倒的に人気 最新のアンケート調査で判明した関西圏での訪日外国人の行動とは

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大阪のインバウンド対策2:ナイトタイムエコノミーを開拓し、夜間暇な訪日外国人向けアクティビティを提供

また、同氏によると、大阪では訪日外国人観光客が夜に楽しめるアクティビティの充実も図っています。

「最近は、ナイトエンターテインメントの展開などで消費の時間軸を伸ばし、楽しむ選択肢を増やしている」- 産経WEST「「急成長渡航先ランキング」大阪が2年連続で世界一 東京は6位、アジア勢が躍進」より

以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように、大阪では ナイトタイムエコノミーの開拓 が急がれています。東京と比較すると大阪では夜間に楽しめるアクティビティが少ないため、大阪を訪れた訪日外国人観光客の多くは、夕食後に何もせずに宿泊施設にもどる傾向にあります。

こうした背景から、夜間に暇を持て余している訪日外国人観光客を取り込むためにJTB西日本では2017年9月から 「OSAKA NIGHTCLUB PASS」を販売開始 しています。これは3,500円のパスを購入した訪日外国人観光客がミナミエリアのクラブを中心に、10店のナイトクラブに自由に入場できるようになるものです。また、大阪観光局では21時〜0時までのインバウンド向けのお特なサービス、メニューを提供する参加店を募り、訪日外国人に向けてこうした内容の告知、サービス券を配布するなどの施策も検討しているとのこと。

22時以降出歩く訪日客激減:夜遊びできず 食後すぐホテルへ…ナイトタイムエコノミーの発掘が急がれる結果に 大阪「外国人夜間動向調査」で

訪日外国人が日本で感じる不満点の1つに 「夜間のエンターテインメントが充実していない」 というものがあります。これに対し、実際に現時点で 訪日外国人は夜間にどのような行動をしているのか? といった調査を大阪観光局 マーケティング室が行っています。この大阪観光局が行っている「外国人夜間動向調査」から訪日外国人の夜間の行動を探ってみましょう。なお今回の分析にはJapan Connected‐free Wi-Fiを利用したユーザーが利用を許諾した情報のログデータとなり、分析対象となっているログは...

大阪のインバウンド対策3:訪日外国人に絶大な指示を集める大阪の日本食

また、ニューヨーク・タイムズ紙の記事では昨年「52 Places to Go in 2017(2017年に訪れる52の場所)」と題して、海外旅行者から高く評価されている都市をピックアップしています。「The ultimate Japanese feast awaits.(究極の日本のごちそうが待っている)」とのキャッチコピーとともに大阪も名を連ねています。

If Kyoto represents Japan’s spirit, and Tokyo its heart, Osaka is the country’s insatiable appetite. The city’s culinary legacy is alive and at work in the neighborhoods of Tsuruhashi and Fukushima, and in the 91 Michelin-starred restaurants spread throughout the city — like Ajikitcho, specializing in traditional Japanese cooking, and Taian, with a chargrilled focus. (もし京都が日本のスピリットを表すなら、東京はそのハート。そして、大阪は同国の尽きることのない欲求である。この都市の食文化は今なお根付いており、鶴橋、福島の近隣で目にすることができる。そして、この都市中には、味吉兆、太庵のようなミシュラン星レストランが91店舗ある。)ー 52 Places to Go in 2017 – The New York Timesより

大阪は同記事でこのように紹介されています。ニューヨーク・タイムズ紙では、大阪の魅力を 「食文化」 であると紹介しており、ミシュランで星を獲得したレストランが多数存在することや、お好み焼きやたこ焼き、イカ焼きなどの独特の食文化は海外で大きな評価を得ていることがわかります。

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まとめ:インバウンド需要高まる大阪:訪日外国人にとって訪問はマストの観光エリアに!

米マスターカードが発表した「Mastercard Destination Cities Index」によると、大阪は2009年から2016年にかけて、世界で最も海外旅行者数の年平均増加率が大きかった都市でした。大阪が海外で大きな評価を得ている背景には インバウンド対策の充実②ナイトライフエコノミーの開拓③「グルメの街」としてのネームバリュー の3つが存在しているといえるでしょう。インバウンド需要が関西へと移行してきている最近のインバウンド市場ですが、大阪はすでに 訪日外国人観光客にとって訪問を欠かすことが出来ない観光地としての地位を確立しつつある ようです。

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大阪はゴールデンルートに組み込まれている他、近年では関西国際空港からの入国数が増加していることもあり、インバウンド最前線の地となっています。大阪観光局は、今後のインバウンド誘致戦略に活かすことを目的とし、大阪を訪問する訪日外国人観光客の訪問先、消費動向等の調査を行っています。この調査について平成29年度第1期に大阪観光局が発表している調査結果を詳しくみていきましょう。なお、調査が行われたのは2017年5月23日~6月3日(12日間)となっています。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する...

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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