大阪は、訪日外国人観光客のゴールデンルートとしても人気の観光スポットです。2017年に大阪府を訪れた訪日外国人観光客数は1,000万人を突破し、5年連続で過去最高を更新しています。
観光客が急増する大阪府の戦略の1つ「大阪都市魅力創造戦略」の舵取りを担っているのが、今回ご紹介する「公益財団法人大阪観光局」です。その「公益財団法人大阪観光局」の具体的な取り組みと観光促進に向けたインバウンド対策にについて解説します。地域活性化や交流人口増加の参考になる内容を、ぜひ今後の取り組みの参考にしてみてください。
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大阪観光局とは?

大阪観光局設立の背景と目的
公益財団法人大阪観光局は、2014年4月に発足した組織です。観光振興の舵取りを担う中心組織として設立されました。その背景として、全国の訪日外国人が2000年には476万人、2005年には673万人、2010年には861万人と年々増加しているにも関わらず、大阪を訪れる訪日外国人旅行者数は150万~200万人と低迷していたことが設立の背景となっています。そこで「大阪都市魅力創造戦略」に基づいて、大阪府と大阪市の観光振興を一元化する動きから、「ヒト・モノ・カネ」を大阪に呼び込む施策を進める役割として大阪観光局が設立されました。
▼大阪観光局 理事長(局長)の溝畑宏 氏のセミナーの様子
「データを見よ!何人来たかより、いくら消費されたが重要!」海外&インバウンド マーケティング2018に見た
小売業界をはじめとして日本中を震撼させた、2015年の「爆買い」現象からはや3年。この年を日本のインバウンドビジネスの目覚めとするのであれば、今年2018年は、2020年に向けた跳躍の年と言えるかもしれません。「とにかく、中国人を始めとした訪日外国人を集客し、多言語対応や免税店対応で爆買いを狙う」…そんな時代は終了し、現在ではインバウンド需要の「コト消費」の流れをうけ、インバウンドビジネスも、日本のモノ・コト・文化を体験してもらおうという体験型ツーリズムがメインストリームとなっています。そ...
大阪都市魅力創造戦略に向けた取り組みを強化
公益財団法人大阪観光局では、大阪府・大阪市統合本部と連携し、観光誘致の活性化を目指すインバウンド戦略「大阪都市魅力創造戦略」の取り組み強化に全力を注いでいます。ゴールデンルートとして人気の大阪府では、「2020年外国人旅行者650万人達成」という目標を掲げ、インバウンド対策を実施しています。
なぜ大阪は外国人観光客が集まるのか
観光地として不動の人気を誇る大阪。日本人観光客からの支持もさることながら、近年訪日外国人観光客の訪問も急速に増えています。たこ焼きやお好み焼きをはじめとしたグルメや、大阪城など魅力的な観光スポットがあることはもちろん、外国人が快適に過ごすための環境づくりが急速に進んでいることも、訪日外国人観光客を引きつける魅力のよう。そこで今回は、大阪が外国人観光客に人気の理由を詳しく見ていきます。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受...
大阪観光局の具体的な取り組みについて

戦略的なマーケティング
公益財団法人大阪観光局では、大阪府へ観光に訪れた外国人旅行者を対象に関西国際空港にて、年4回のヒアリング調査を実施しています。加えて、膨大なビッグデータを活用したデジタルマーケティングを組み合わせることにより、地域の状況を多角的に把握できるようになりました。日本に観光で訪れた外国人観光客の生の情報をキャッチアップすることで、現在抱えている問題を把握できます。このように解決に向けた施策や検証など、観光誘致を確実に進めるために必要なPDCAがさらに回るようになっていきます。
MICE機能の強化
観光庁が発表している定義によれば、MICEについて下記のように記されています。MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。引用:観光庁MICEには、新しいビジネスチャンスの機会に恵まれる、宿泊・飲食・観光分野における経済の活性化、都市の競争力向上といった3つの効果が期待できます。2017年5月には、地域連携DMOや大阪府・大阪市、経済団体で構成される「大阪MICE推進委員会」を新たに設置しました。梅田や中之島、ベイエリア3つのエリアに分け、それぞれの地域の特色に応じた誘致対象を検証・実施しています。
その地域ならではの魅力を把握することで、大阪府を訪れる観光客に刺さるコンテンツを提供できます。
公益財団法人大阪観光局のインバウンド対策

Wi-Fi「Osaka Free Wi-Fi」の設置

Osaka Bobと一緒に、大阪をお得に楽しむための方法を紹介します!
「Osaka Free Wi-Fi」は、大阪府内の駅や飲食店、商業施設など約5,000箇所で利用できる訪日外国人向けの公衆無線LANサービスです。
設定>Wi-Fi>「Osaka_Free_Wi-Fi」or「Osaka_Free_Wi-Fi_Lite」を選択>ブラウザを起動の順番で進み、ホームページでメールアドレスを登録すれば、60分まで無料でインターネットに接続することができます。ちなみに、接続回数は無制限で利用可能です。公衆無線LANサービスの少なさに不満を持つ観光客の問題解決につながります。
大阪観光を促進する大阪周遊パスの提供開始
大阪周遊パスとは、大阪エリアの電車やバスが1日乗り放題になるチケット。大阪を代表する定番観光スポットの大阪城を、大阪府・大阪市内の商業施設などトータル35ヵ所以上の観光スポットに無料で入場することができます。さらに、梅田ジョイポリスや大阪市立美術館、レゴランド®・ディスカバリー・センター大阪などさまざまな観光エリアでの特典割引サービスも実施しています。チケットは、公式サイト以外にも、梅田駅、難波駅、新大阪駅の3駅と、関西空港と伊丹空港2箇所の空港内で購入できるシステムとなっています。
活気あふれる街づくりへ向けて
大阪府を訪れる外国人観光客は年々増加しており、観光だけではなくその土地でしか体験することのできないアクティビティ、温泉巡りなど「コト消費」へと需要はシフトしています。新規の観光客を確実に獲得しリピーターを増やすためには、Wi-Fi環境、交通機関を整えることが先決です。
大阪のインバウンド増加の理由
インバウンド最前線の地として知られる大阪。関西国際空港からの訪日外国人観光客の入国が増加していることもあり、その人気は東京にせまる勢いです。なぜ大阪が訪日外国人観光客から支持を集めているのか。訪日客数の増加傾向やインバウンド対策の強化などを参考に、紐解いていきましょう。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次年平均+24%で訪日外国人観光客が増え続ける大阪:増加率は...
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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