【中国】満開の桜のもと 66組のカップルが集団結婚式:中国人×桜の需要を口コミから分析

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日本各地で桜が満開の季節を迎え、週末お花見に出かけた方も多いのではないでしょうか。中国では先週金曜は「清明節」と呼ばれる祝日で、三連休を利用して国内、海外旅行に出かけた人もいたようです。この時期の「桜」がインバウンド需要にどのように影響を与えているのか、中国版ツイッターのweiboの最新の口コミをチェックしました。



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満開の桜のもと、66組のカップルが集団結婚式

実は中国でも各地に桜の名所があります。中国国内の桜の名所は、北京や武漢を始め、上海、杭州、無錫といった華東地域、そしてラオスやベトナムといった東南アジアと国境を接する雲南まで、東西南北に広がっています。

北京の南方に位置する山東省の青島にある中国海洋大学も、そんな中国の桜の名所の一つです。清明節の三連休中日にあたる4月6日、卒業生を含む66組のカップルが集団結婚式を挙行しました。weiboはじめ、動画共有できるSNSやインターネットサービスでこの様子を収めた動画が配信されています。


映像では桜が空を覆う中、芝生に敷かれたバージンロードを新郎新婦が歩き、学校の95周年にちなんで「95」の数字やハートの形を作り、空中からの撮影も行われています。最後に桜を思わせるピンク色の風船を空に放ちます。桜やピンクが、「春を代表する記号」として中国国内でも広く認知されていることが見て取れます。

こちらの桜は日本の桜の満開シーンに非常に似ており、桜以外にはまだ色鮮やかな植物はなく、薄いピンクが画面に映えます。中国の他の地域では、中国らしい建築物の付近で桜が咲いていたり、上海以南の地域では花の色が鮮やかなだけでなく周囲の植物が青々と茂っているため、東京の桜の満開とはまた少し趣のことなる花見となっています。

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weiboでは「日本で桜」9000万ビュー

こうした事情もあり、いくら中国各地に桜の名所があるとはいえ「日本での花見」は格別の意味を持っている場合も少なくありません。今年の清明節の期間には、weiboでハッシュタグ「清明節三連休、桜の季節の日本」が9000万ビューを超え(2019年4月8日22時確認)、投稿数は1.4万を超えユーザーの注目を集めています。

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日本の桜に関連する投稿を具体的にいくつか見てみましょう。

1. 夜桜と日本を代表する建物

東京タワースカイツリー、五重塔など日本らしい建物を映しこみ、夜桜を撮影した写真がアップされていました。また目黒川はすでに中国人観光客の中で有名な花見スポットとなっており、特段地名の解説はありませんがそれらしき写真も入っています。いいねは100件以上、コメントには「本当にきれい!」といったうらやましがる声が見られます。

▲日本らしい夜桜の光景
▲日本らしい夜桜の光景

2.桜の下にレジャーシートを敷いて食事

東京駅で見た桜の光景をシェアします!こんな雰囲気、すごくない?」というコメントとともに写真をアップしている中国人もいます。中国人にとって、美しい桜は目で楽しんだり、写真を撮ったりする対象です。そこに桜があるからといって、このように道端にレジャーシートを敷いて食事をするというのは違和感があるようです。コメント欄は驚きの声で盛り上がっています。

▲東京駅で歩行者天国になった道で花見をする人たち
▲東京駅で歩行者天国になった道で花見をする人たち

「この雰囲気はぜったいいつか体験してみたい!」「中国人は写真撮ってばっかり(笑)」といったコメントが残されており、食事をしている光景を見てみたいのか、食事を体験してみたいのかはうかがいしれませんが、非常に興味のそそられる光景であるのは確かです。

3. 奈良の何気ない桜

「ひっそりとした雰囲気を味わいたくて、週末奈良に行き、電車に乗ってちょっと遠出をしました」という投稿をするのはフォロワー10万人を超える日本在住の中国人女性です。weiboの投稿では、話題の光景を見たいものの、観光地には「人が多すぎる」と不満を抱く中国人ユーザーの姿もよく見られます。

新宿御苑上野公園の桜は中国人旅行者の間でも有名ですが、必ずしもそういった地域で桜を見たいというわけでもないようです。それどころか、桜の美しさをゆっくり鑑賞できるならどこでも良い、と考える人も少なからずいます。

コメントには「まるでアニメのワンシーンのようですね」という桜に関するものの他、「投稿、待ってました~!」というファンの声がいくつも見られます。フォロワーとの関係が非常に濃いKOLであることがうかがえます。

▲何気ない路地に豪勢に咲く桜

▲何気ない路地に豪勢に咲く桜

まとめ:中国人の心を強く打つ桜のコンテンツ力を最大限活用し、インバウンド集客を

この時期、桜に関する投稿は男女問わず、たくさんの写真がアップされています。旅行に関する長文と写真をシェアする「旅行記サイト」のMafengwoでも、世界各地での花見旅行のコツがユーザーにより公開されています。

冒頭で紹介したように、桜といえば日本の代名詞の一つですが、ひるがえって世界を見渡せば中国国内でも花見のできるスポットはいくつもあります。桜関連の投稿には「中国にも桜はある」というコメントも複数見られ、その向こうには「だから日本に行く必要はない」という主張すら感じられます。

ただし、日本の花見には日本にしかない雰囲気があると考えている中国人も少なくありません。彼らの考える「日本にしかない魅力」を際立たせることで、桜の季節の訪日中国人の増加も期待できるでしょう。

桜の花びらが地面に広がる光景に「まるでアニメ作品『四月は君の嘘』で見た1シーンみたいだ」とのコメントをつけて投稿するユーザーもいます。また、実際の投稿で見てきたように、「誰が発信するか」という点もユーザーの行動を左右する重要な要素です。weiboをはじめとする各種インターネットサービスにおいて、ユーザーが目に留める要素を分析し、それらをプロモーションの戦略に生かしていくことで、訪日中国人の心に深く刺さるコンテンツを作り出すことができるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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