株式会社ネオマーケティングは、業務提携をした創市際市場研究顧問股份有限公司と協力し、台湾の男女400人の訪日経験者を対象に、訪日旅行に関する共同調査を実施しました。
韓国・中国に次ぎ訪日客数が多い、台湾人にとっての日本観光の大きな魅力や旅行スタイルの傾向が明らかになっています。調査結果から、台湾人の訪日旅行の回数や目的、満足度などをふまえ、インバウンドの台湾市場の最新動向を見ていきましょう。
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台湾からの訪日旅行客はリピーターが8割!
ネオマーケティングの調査によると、訪日旅行の回数が5回以上と答えた割合が31.5%と最も高く、続いて2回以上が21.8%という結果になりました。特に30代以上では、5回以上が最も多く、ヘビーリピーターが多い傾向にあります。
全体では8割が2回以上訪日旅行を経験しており、インバウンドの台湾市場ではリピーターの比率が非常に高いことが、改めて明らかになりました。
旅行のスタイルに対する質問では、75.5%が「添乗員ありパッケージ」と回答し、続いて「個人旅行」が61.3%、「添乗員なしパッケージ」が34.3%です。中でも個人旅行で訪れている台湾人は、他のスタイルに比べてリピーターの割合が高いという結果が出ています。
FITとは?個人旅行が増加
近年、観光客のニーズの多様化により、パッケージツツアーを利用せずに個人で旅行を手配をする人が増加しています。こうした個人手配の海外旅行のことを
訪日旅行の主な目的「風景・景色の観光」は満足度も高い結果に
台湾人の訪日旅行の目的として、断トツで最も多かったのが、「風景・景色の観光」91.8%です。続いて75.8%が「飲食をする」、64.5%が「ショッピング」という結果になりました。
訪日旅行の満足度では、「清潔感」「風景や景色」「グルメ」の順で高い割合となっています。
「風景や景色」は、主な目的としても挙げられており、実際の満足度も高かったことから、今後も知られざる日本ならではの風景や景色を発掘しプロモーションすることで、さらなる台湾人のリピーターの集客が期待されるでしょう。
台湾人にとって日本観光の大きな魅力は「風景や景色」「グルメ」
訪日旅行に対し満足度の高い項目に比例するように、日本について魅力的に感じる点は、「風景や景色」「グルメ」がそれぞれ75%、続いて「清潔感」が62.5%となりました。
なお、最も魅力に感じるものとしては、31.3%の「風景や景色」23.5%の「グルメ」が上位2位です。
中でも訪日旅行のヘビーリピーターは、「治安」「旅館などの宿泊施設」「イベント祭り」「先進的な都市」に魅力を感じていることが明らかになりました。
日本に対する好意度についても調査しており、「とても好き」が36%「好き」が50%と、全体の86%が好意的であるという結果です。また、訪日旅行の推奨度も、10点満点中8点以上をつけた人の割合が合計で77.6%となりました。
リピーターの多い台湾市場で日本への好意度や訪日旅行の推奨度が高いという点から、今後も口コミ等でさらなるリピーター獲得が期待されるでしょう。
訪日台湾人観光客のリピーターは地方への訪問が顕著に
全体の調査結果として最も多かった訪問地域が、60%台の関東・近畿となっており、訪問地域の具体的な都道府県は東京(60.3%)・大阪(57.0%)・京都(49.0%)の順に多かったことから、依然としてゴールデンルートと呼ばれる主要観光地を巡る旅行スタイルが、台湾人の間でも顕著ということが明らかになりました。
5回以上訪日旅行の経験があるヘビーリピーターに焦点を当ててみると、九州・沖縄・中部への訪問経験率が50%前後となっており、地方への訪問も活発であることが伺えます。
中国・四国は10〜20%ほどですが、東北は40%近くと訪問率は比較的高い傾向にあると言えるでしょう。
台湾人のリピーター層を満足させる新たな観光資源の発掘&魅力発信を
訪日経験のある台湾人への調査を通じ、2回以上の訪日が8割・5回以上が3割と全体的にリピーター率が非常に高いことが明らかになりました。また、訪日旅行の目的として断トツで多かった「風景や景色」は満足度も高く、引き続き注目の観光コンテンツとなるでしょう。
リピート率が高くなるにつれて、ゴールデンルートだけでなく地方への訪問も活発化していることから、今後は台湾人のさらなる地方誘客促進が期待されます。何度訪れても満足してもらえるような、知られざる観光資源の発掘と魅力の発信が、新たなリピーター層を惹きつける上で重要な鍵と言えるでしょう。
<参考>
・PR TIMES:台湾人 訪日経験者400人に聞いた「台湾人の訪日観光に関する調査」
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