訪日外国人は増加の一途を辿っています。それに伴い不安視されているのが、医療機関における訪日外国人の受け入れ体制です。
日本における訪日外国人の受診は、言語の問題をはじめ、様々な問題が生じるでしょう。そういった問題を解消できるサービスを提供しているのが「日本エマージェンシーアシスタンス（EAJ）」です。
今回は、日本エマージェンシーアシスタンスが提供しているサービスについて具体的に紹介していきます。
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日本エマージェンシーアシスタンスとは？
日本エマージェンシーアシスタンスとは、2003年に設立した、主に医療アシンタンスサービスを提供している企業です。
訪日外国人および日本からの海外渡航者、双方に向けた医療サービスを提供しています。異国の地でも安心して医療サービスを受けることができるよう、幅広いサポートを行っています。
例えば、海外で怪我や病気をした場合、同社が言語面でのサポートや病院の手配等、様々なコーディネートサービスを提供します。年間のサポート実績は約113,000件です。独自のネットワークときめ細かいサービスには定評があります。
どんなサービスを提供している？
ここからは、具体的にどんなサービスを提供しているのか、紹介していきます。
法人向け：医療アシスタンスサービス
「医療アシスタンスサービス」は、海外の医療機関で受診する際にサポートするサービスです。言語面のサポート、医療費用の支払い代行、医療搬送の手配など、様々なサポートを提供しています。医療支援を含め、危機管理・対応に関するサービスです。地域に限定することなく、世界中でサービス提供をしています。
法人向け：セキュリティ・アシスタンス・プログラム
「セキュリティ・アシスタンス・プログラム」は、現地の事業を行う企業に向けて、セキュリティ・リスクの最適な提案を行うサービスです。24時間365日対応で、電話にてコンサルティングやアドバイスを提供しています。また、世界中のエージェントからの情報と分析に基づいたセキュリティ情勢レポートをメールで毎日配信しています。また、治安が悪化し、緊急避難の必要が生じた場合には各種サポートを行います。
学校向け：留学生危機管理サービス（OSSMA）
「留学生危機管理サービス（OSSMA）」は、学校・留学生・保護者、それぞれに対応した危機管理サービスです。24時間365日の安否確認システム「OSSMA LOCATOR」の提供や、海外危険情報の配信、危機管理オリエンテーションの実施などを行います。
希望に応じて、危機管理マニュアルの作成支援、危機対応シュミレーション訓練の実施など、柔軟に対応しています。最新機器と世界規模のネットワークを駆使したサービスです。
外国人向け：外国人向けアシスタンスサービス
「外国人向けアシスタンスサービス」は、日本の病院で受診したい外国人向けの医療サポートサービスです。日本の医療機関とのマッチングや、通訳の手配、滞在ビザの発給サポートなど一連の業務をサポートしています。また、日本滞在期間に想定外の怪我や病気を患った外国人に日本の医療機関を手配しています。
4年間で44ヶ国700人以上もの患者が日本エマージェンシーアシスタンスのサポートを利用しました。
クレカ会員向け：ライフスタイルアシスタンスサービス
「ライフスタイルアシスタンスサービス」は、快適な海外滞在をサポートする海外旅行時のコンシェルジュサービスです。スポーツ観戦チケットの手配、レストランの予約、ショッピング情報提供などを行っています。バイリンガルの日本人コンシェルジェが24時間365時間対応しています。コンジェルジェは、厳しい基準を突破した、優れた語学力、対人力を備えています。世界7拠点での情報を中心に、高度な要望に応えます。
その他：救急救命アシスタンスサービス
「救急救命アシスタンスサービス」は、国内外における救助・緊急対応を行うサービスです。海外では、レスキューチーム（救急救命士や医療国家資格を有する看護師らで構成）を派遣し、事故現場での救出や応急措置を行います。また、現地法人の社員の健康管理などにも対応しています。国内では、スポーツイベントや花火大会などのイベントでのサポートを行います。
インバウンド旅行者の需要に応える取り組み
魅力的なお土産やパッケージツアーだけがインバウンドの需要に応える全てではありません。訪日外国人が安心して旅行を楽しむためには、セキュリティや緊急時の対応までを含めた十全な対策が必要となります。ここからは、医療面での訪日外国人受け入れ体制向上のため日本エマージェンシーアシスタンスが行っている取り組みを紹介します。
訪日外国人の医療受け入れ体制向上のため岐阜県高山市と連携
日本エマージェンシーアシスタンスは、江戸時代の古い町並が人気で訪日外国人が多く訪れることで知られる岐阜県高山市と連携しています。
高山市に訪れる外国人観光客は急増しており、人口9万人に対して、2018年の宿泊者数は6倍を超えたと推定されています。これに伴い、受診する外国人や緊急対応のニーズも高まるでしょう。日本エマージェンシーアシスタンスはt加山市と連携して訪日外国人の医療機関への受け入れ体制向上、災害時の対応強化を目指しています。
高山市は、以前から外国人観光客に向けた受け入れ医療体制を整える姿勢をみせています。「緊急対応コミュニケーションサポート制度」というものを導入し、そこには日本エマージェンシーアシスタンスも携わっていました。
これは、行政が医療アシスタント会社を含む5社連携協定を結んだ初の例となっています。
電話による医療通訳事業を受託
日本エマージェンシーアシスタンスは、一般社団法人日本病院会に電話での通訳およびインバウンド医療コーディネーターサービス「EAJホスピタルアシスト」を提供する契約を締結しました。日本病院会は、厚生労働省から「平成30年度 団体契約を通じた電話医療通訳の利用促進事業」の事業実地者として選定されています。
日本エマージェンシーアシスタンスは、外国人患者やその関係者が日本での医療機関で治療や検査を受ける際の電話での医療通訳サービスを（24時間365日対応）を提供しています。電話医療通訳だけで足りない部分は、「EAJホスピタルアシスト」で補います。
その内容は、主に医療機関と外国人患者のコーディーネート業務、海外保険会社への回収代行業務、一定の条件での医療費の支払い保証・立替払い業務などで、サポートは多岐に渡ります。
EAJは訪日外国人に対しても医療サービスを提供している
EAJは、留学支援や、海外旅行をする日本人だけにとどまらず、訪日外国人向けのサービスも提供しています。今後はインバウンド対策の一つとして、EAJと連携した取り組みも重要になってくるでしょう。地震や自然災害の多い日本では、「訪日外国人を呼んで、それでおしまい」というわけにはいきません。外国人観光客に来てもらうからには、災害に備えて受け入れ体制を整えておく必要があります。
EAJと連携している地方自治体の例も紹介しましたが、このような例を参考にし訪日外国人の受け入れ体制を今一度見直すことが重要です。
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