ベトナムの格安航空LCC | 観光客数増加中の訪日ベトナム人・平均滞在日数9.3日・観光目的や同行者、情報源など旅行事情を紹介

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近年増加している訪日外国人観光客ですが、特に東南アジアは、現地の経済成長や物理的な近さもあり、注目市場でしょう。

例えば2018年は、訪日ベトナム人外客数は前年比126%の38万9,000人を記録しました。国別の伸び率は26.0%で、全市場で1位となっています。

訪日ベトナム人の増加にはさまざまな要因が考えられますが、最も注目すべき点はLCCの増加です。格安で航空券を販売するLCCが多く参入したことにより、ベトナム人は日本へ訪れやすくなっています。

今回は、ベトナムから日本に就航するLCCや、観光客数が伸びている訪日ベトナム人の旅行事情について詳しく見ていきます。


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訪日ベトナム人のインバウンド事情は?

近年増加傾向にある訪日外国人観光客ですが、なかでも特に増加しているのが訪日ベトナム人観光客です。2011時点では4万1,000人だったのに対し、2018年には38万9,000人にまで増加しています。

背景には観光庁の取り組みがあります。観光庁は現地旅行会社と連携を図り、訪日ベトナム人誘致の取り組みを強化しています。

2018訪日ベトナム人観光客数

訪日ベトナム人の数が4万1,000人だった2011年から年々増加し、2018年には約9倍以上となる38万9,000人を記録しています。

2018年の訪日外国人観光客の増加率を国別で見てみても、ベトナム人が1位となっており、前年から126%もの増加率となりました。

訪れる人数は中国人が圧倒的に多くなっていますが、伸び率を考えると訪日ベトナム人市場は今後注目していく必要があるでしょう。

データでわかる訪日べトナム人観光客

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訪日ベトナム人の特徴を紹介

日本政府観光局の調査によると、2017年の訪日外客全体での平均滞在日数が5.2日であるのに比べ、訪日ベトナム人観光客は9.3日とかなり長くなっています

しかし2008年時点では19.3日であったことを考慮すると、滞在日数は減少傾向にあると言えます。

また、観光目的で見てみると個別手配が40.4%、個人旅行向けパッケージ商品の利用が19.6%、団体ツアー参加者が39.9%と、個別手配と団体ツアーの割合が同じくらいということがわかります。

同行者としては家族・親族が1番多い結果となりました。

さらに、訪日ベトナム人の日本での楽しみ方を見てみると、「日本食を食べること」が98.1%、「ショッピング」が78.8%と最多となり、日本食や日本の商品が人気であることがわかります。

また、訪日の時期は「9月から10月の紅葉の季節」や「3月から4月の桜の季節」が最も人気の時期となっています。

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近年の航空事情は?

ここまでは訪日ベトナム人のインバウンド事情について見てきましたが、次は訪日ベトナム人の近年の航空事情について見て行きます。

ベトナムでは海外旅行ブームが起こっている

現在ベトナムでは、海外旅行ブームが起こっています。

その背景として、これまではベトナムからビザなしで訪問できる東南アジア各国に行っていたベトナム人観光客が、次の旅行先として日本を選ぶ場面が増えているということがあります。

ベトナム人が日本を訪れる場合はビザが必要なため、ツアーを利用するケースも多く、約4割がツアーを利用しています。ツアー価格は下落傾向にあり、3泊4日で10万円などお手頃価格のツアーもあります。

日本在住の親族や知人、自国の親族・知人の口コミで情報収集するケースもありますが、旅行会社のホームページから情報を得るケースが特に多くなっています。

格安LCC利用で訪日旅行

格安航空であるLCCが就航したことも、訪日ベトナム人が増加している要因の一つとなっています。

2017年にジェットスターが、2018年にはベトジェットが日本への直行便を就航し、手頃な価格で日本を訪れることが可能になりました。

LCC就航による訪日の際の選択肢が増えたことによって、チャーター便利用のツアーや大人数の社員旅行など、さまざまな場面でベトナム人の旅行先として日本が選ばれています

ベトナムー日本のLCCを紹介

ここまでは、近年の訪日ベトナム人の航空事情について見てきましたが、次はベトナム日本間で就航しているLCCを紹介して行きます。

ベトジェットエア(VietjetAir)

最初に紹介するのはベトナムのLCCであるベトジェットです。

大阪・ハノイ間の就航記念として2017年に片道100円セールを開催するなど、これまでなんども100円セールが行われています

また、過去にはビキニ姿の客室乗務員による機内での派手なパフォーマンスはネットでは賛否両論でしたが話題となりました。

何と言ってもその価格の安さが人気を集めています。

ジェットスターパシフィック航空

ジェットスターパシフィックは2008年5月に就航したベトナム初のLCCです。

「いつでも低運賃」をコンセプトに、より多くのお客様に空の旅を楽しんでもらうことを目指しています。

ベトナム航空とカンタスグループが株主となり、ベトナムを発着する国内線、国際線共に運航しています。

LCCの市場参入が訪日ベトナム人増加に好影響を与えている

訪日ベトナム人が年々増加しており、2011年から見ると約9倍にまで増加しています。

ベトナムでの旅行ブームに加え、日本行きのLCCが就航したことにより、低価格で日本に渡航できるようになりました。

インバウンド誘致に力を入れている日本にとって、LCCの増加は好影響を与えているのです。

今後もますます増加することが予想される訪日ベトナム人の動向を逃すことなく、注目していくことが求められます。

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2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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