JTBスポーツステーションとは、株式会社JTBがスポーツを通してスポーツビジネスの最大化やスポーツビジネス界に対する貢献、交流創造事業への貢献に向けた人材育成をゴールとしたスポーツツーリズム需要拡大のための官民連携サービスです。
インバウンド需要を増加させるためには、リピーターの獲得が重要で、リピーター獲得のためにはホスピタリティ、アクティビティの充実が必要視されています。
このような状況を踏まえJTBスポーツステーションでは、スポーツを推進したサービス提供を通して、日本の各地域の訪日外国人観光客に向けたホスピタリティ、アクティビティサービスの提供を推進しています。
2019年9月20日から11月2日にラグビーワールドカップが開催され、2021年には東京オリンピック・パラリンピックの開催が控えており、世界的イベントの開催をきっかけにスポーツツーリズムに対する日本社会の関心もますます高まっていくと考えられます。
今回は、JTBスポーツステーションについて解説します。
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JTBスポーツステーションとは
JTBスポーツステーションとは、株式会社JTBがスポーツを推進したサービス提供を通して、日本の各地域の訪日外国人観光客に向けたホスピタリティ、アクティビティサービスの提供を推進し、ランニング、サイクリングといった大会運営全般を企画から開催までサポートするサービスです。
2010年4月から運営を開始しており、ユーザーはJTBスポーツステーション公式サイトでは種目や開催地から参加したいスポーツイベントの参加申込みが可能です。
イベントを立ち上げたい企業・団体などはイベント情報を掲載できます。
詳しいサービス提供内容は以下のようになっています。
1. イベント企画
旅行業で培ったノウハウを活かして、「地域の魅力や自然・環境の素晴らしさの発信」を伝えるサービスを企画提案します。開催会場の手配だけにとどまらず、宿泊サポート・輸送・関係各所との調整業務などイベント全般に必要な業務をサポートします。
開催するスポーツイベントの規模に関わらず、JTBグループでサポート体制を取るため安心です。
2. プロモーション
主催者様との打合せ、要望に応じた、ポスター・チラシ(募集要項等)の作成、各種媒体への広告など広報活動用の制作物の作成もサポートします。また、協賛企業への営業活動も引き受けることが可能となっています。
そして、JTBで運営する情報・エントリーサイト「JTBスポーツステーション」に大会開催情報を掲載して、幅広く情報発信をするので心強いものです。
3. Web受付
情報・エントリーサイトの「JTBスポーツステーション」を活用して、大会参加者のエントリー代行を引き受けます。24時間受付対応が行え、世界にWEB発信されるので幅広く参加者を募ることが可能となります。
WEB情報での募集業務は、情報発信先の信頼性を参加希望者は見ますので、JTBグループの信頼性は大会の参加者募集に大きく寄与するでしょう。
4. 事務局代行(エントリーセンター)
旅行以外でも数多くのイベント・大会・学会等で培ったホスピタリティノウハウを活かした、受付業務に於ける事務局代行業務(エントリーセンター)でサポートができます。
そして、インバウンド対応として、英語オペレーターの常駐等で諸外国からの参加者の対応にも応対できます。オペレーションセンターでは年間13万人を超えるインバウンド対応をしています。また、WEB以外、郵送での受付対応等きめ細やかな対応が可能です。
5. 事務局運営(準備)
JTBグループのサービス・インフラを活用して、手間が多く時間のかかる事務局業務のサポート提供が可能です。
JTBグループの組織力で多岐にわたる、参加通知書・イベントプログラムの作成及び発送手続き、ゼッケン手配、安全対策用の規制看板の作成など、煩雑なイベント準備全般の事務局運営をサポートします。
6. 進行運営
当日の大会を安全かつ円滑に進行できるように、当日受付や大会本部、エイドステーションなどの大会必要設備の設営、競技スタート地点・ゴール地点への誘導案内、歩行者や車両等を誘導するためのコース警備など必要事務局業務を相対的にサポートします。
JTBグループの経験力をもとに大会特性に合わせて運営マニュアル作成の上、運営サポートをします。
+α運営
アクティビティチップを使った記録観測をし、当日の記録証発行もします。後日発送対応ももちろん可能です。
大会全般に対してJTBのネットワークを活かした大会魅力アップサポートを提供します。強力で経験豊富なJTBグループが提供するサポートサービスは、大会の魅力をより一層高めると考えられます。
参加者ケア
JTBグループならではのケアサービスとして、WEB宿泊サイト「るるぶ.com」の紹介や、大会オリジナル宿泊プランの提供、参加者パッケージツアー、海外からの招待選手の宿泊・交通ケアなどJTBグループの組織力を使ったサポート提供が受けられます。
注目のスポーツツーリズム
日本では今年2019年9月にラグビーワールドカップ、来年2020年にはオリンピックの開催を控えており、「スポーツツーリズム」を推進するにはもってこいの状況にあります。
インバウンド需要のさらなる拡大、地方の地域の活性化に「スポーツツーリズム」の推進が寄与する力は、とても大きいものがあると考えられています。
スポーツツーリズムとは?
スポーツに関連した旅行・観光のことを総じて「スポーツツーリズム」と呼んでいます。スポーツ観戦のために旅行をして、訪れた国・地域の周辺の観光地を訪ねたり、スポーツ選手との交流を図るための旅行等、スポーツに関わることを主とする旅行のことを指しています。
アジアの中で日本はスポーツ先進国です。国技である相撲、サッカーJリーグ、プロ野球、ゴルフ、ラグビーなど多くのスポーツが盛んに競技されていて、観戦を楽しむ方も数多くいます。
また、全国各地域で地域性を出した、マラソン大会、ウインタースポーツイベントの開催も幅広く実施されています。このようなスポーツの盛り上がりをスポーツ資産と考え、訪日外国人や国内旅行の更なる活性化を図るために、2011年に「スポーツツーリズム推進基本法」を政府は取りまとめました。
スポーツツーリズムと観光の関係/インバウンド誘致の事例・失敗例や課題は?
スポーツツーリズムとは、スポーツ観戦のための旅行、それに伴い周辺の観光地に足を運ぶことや、スポーツ選手と交流するための旅行など、スポーツに関わる旅行のすべてを意味します。 国内や海外への旅行が一般的になり、旅行の目的も多様化してきている中、現地体験を重視する「コト消費」の流行も顕著となっています。 こうした中で、スポーツツーリズムの可能性にも注目が高まっています。スポーツツーリズムの推進は、これまで以上の旅行者の誘致や地方の活性化の可能性も秘めています。 日本では、2019年は9月...
スポーツツーリズムの意義・目的
「スポーツツーリズム」の推進の目的・意義は「観光立国日本」を実現することにあります。
スポーツの振興のみにとどまらず、地域の発展、地域産業の振興、国際交流の活性化など、日本の観光産業の推進を図るための大きなカギを「スポーツツーリズム」は握っています。
「スポーツツーリズム」を活用して、旅の魅力をさらに高めて、訪日外国人観光客の誘致を増やし、国内旅行をより魅力的にしながら国際交流人口の増大を図っています。そして、各地域の多様な観光資源を有効活用することにより日本の観光力を向上させることが「スポーツツーリズム」の目的です。
スポーツツーリズムの推進の効果
リゾート地と自然の中で行うスポーツは密接な関係があります。スキー、マリンスポーツ、テニスといったスポーツを主な目的として旅行を経験した人も、少なくないでしょう。いろいろなスポーツ施設を揃えたリゾート地は、「スポーツツーリズム」に大きく寄与します。
各地域の気候、自然環境に対応したスポーツイベントや大会の開催は、「スポーツツーリズム」に関心の高い方々に大きな魅力となります。魅力的なイベント、大会を実施することで、地域に人を呼び込み地域経済の活性化が図れるでしょう。
またスポーツイベントは、競技参加者のみでなく、観客、運営スタッフ、地域の人々に一体感を生み出します。スポーツを通じて生まれた交流は、通常の観光とはまた異なる強い印象や思い出を残し、深い感動を呼び起こしてくれます。豊かな自然環境、充実した設備の中であればなおさらでしょう。
地域の人々とスポーツを通じて、触れ合えて、共感を感じた方々は、将来またその場所を訪れるリピーターとなる可能性が高く、スポーツイベント、大会の開催を通じて行う「スポーツツーリズム」の推進は地域の集客のチャンスを拡大してくれます。
「JTBスポーツステーション」で外国人ランナーを誘致
JTBはグループ力を活かして、各地域で開催されるマラソン大会で外国人ランナーの募集、誘致をしています。「JTBスポーツステーション」のシステムを通じて多言語化対応して海外からのエントリーを可能にしています。
海外からの申込みにも対応
「JTBスポーツステーション」のシステムは、日本語だけでなく、英語・中国語(簡体字・繁体字/台湾・香港・マカオ)・韓国語の多言語化対応が完了しており、海外からでもオフィシャルサイトから簡単にエントリーすることが可能となっています。
海外からのエントリーへの対応には、日本で最大手の旅行会社グループであるJTBの組織力が十分に発揮されており、ユーザーに安心感を与えます。
海外向けの告知にも活用できる!
JTBグループでは、訪日外国人専門の旅行サイトである「JAPANiCAN.com」も運営しています。
各国のマーケットを知り尽くした、インバウンドのプロ集団が、海外の有力旅行サイトと連携して市場動向に合致したコンテンツの公開やサービスを展開しています。
「JAPANiCAN.com」では、外国人ランナーへの情報発信やエントリーの受付もできます。
「JAPANiCAN.com」は、月間平均ページビュー約300万PV、月間平均訪問者数約30万人、英語・タイ語・簡体字・繁体字・ハングルで情報発信をしています。会員登録者数は約11万人です。ホテル・旅館、JTBサンライズツアーのオンライン販売もしています。
スポーツツーリズムの今後の市場拡大に期待
訪日外国人観光客をさらに増やすためには、主要な観光地の充実のみならず、各地域の特性や環境を活かしたイベントで新鮮な魅力を発信していく必要があります。スポーツを通じて得られる一体感とその訴求力は、国境に関係なく人々が感じるところでしょう。
特定の自然環境がなければ成立しないスポーツ、例えばスキーやサーフィンなどはスポーツの愛好家だけでなく、旅行者にとっても大きな魅力です。「スポーツツーリズム」は、体験を重視する世界的な潮流と相まって今後大きな市場を形成してくはずです。インバウンド市場でもこうした傾向を踏まえた取り組みが必要となってくるでしょう。
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短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
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訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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