SAMURAI TRIP(サムライトリップ)とは、日本の武士(侍)に興味を持つ外国人に対し剣道を通じて日本文化や礼儀作法を学んでもらうツアーです。
ここ数年、日本文化に対する海外からの関心が高まっています。「サムライ」を中心として日本の伝統的な武士文化に関心を持つ人は多く、それらの文化に触れたいと考えて日本を訪れる訪日外国人も少なくありません。
彼らが求めているのは、モノ消費よりも、現地での体験を目的としたコト消費であると言えます。
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本格剣道体験ツアー「SAMURAI TRIP(サムライトリップ)」とは
「SAMURAI TRIP(サムライトリップ)」とは、日本の武士(侍)に興味を持つ外国人を対象に開かれている本格剣道体験ツアーのことです。SAMURAI TRIPは剣道を通じて日本文化や礼儀作法を学ぶことができます。
東京・JR「鶯谷駅」にある施設にて剣道の指導を受けることができます。
講師は剣道歴20年の日本人剣道家や、マレーシア代表の外国人剣士などで、約2~3時間15,000円から指導を受けることが可能です。
剣道を体験してみたいと思っている訪日外国人にとって、気軽に本格指導が受けられることから人気を集めています。
初心者であっても実際に剣道具を使用し安全に戦うことができます。
インバウンド向けのツアー
このツアーは、2018年4月から2019年1月までの10か月間で利用者がすでに1,000名を超えるほどの盛況ぶりです。この本格剣道体験ができるSAMURAI TRIPについて、海外メディアでも紹介されることが多くなり、世界中から様々な国の人がこの体験を求めて訪れてきます。
主な国籍は中国、アメリカ、香港、シンガポール、オーストラリア等などで、これまで世界約30か国以上の人が訪れています。
「正しく伝える」ことを重視
SAMURAI TRIPでは、実際に剣道具一式を身に着け、試合形式の体験をすることのできる「剣道体験」の他に、「剣道防具職人工房の見学」「剣道レストランでの和食体験」なども用意されています。剣道具の歴史や製作技法を学べたり、剣道具を身につけての写真撮影、和食体験も含まれています。
このアクティビティツアーは、スポーツ庁・外務省主宰のスポーツ海外貢献事業「Sport for Tomorrow」にも認定された事業であり、全日本道場連盟と協力しながら運営されています。
偏った日本文化へのイメージではなく、「正しく伝える」ことを重視し、今後は全国的な展開も視野に入れています。
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SAMURAI TRIP(サムライトリップ)の体験の流れを紹介
SAMURAI TRIPは単なるスポーツとしての「剣道体験ツアー」ではなく、訪日外国人に対し、より正しく深い日本文化への理解を促すことを目的としてプログラムが組まれています。中には、日本の食文化や礼儀作法に関する体験も含まれます。
まずは着付けから
「剣道体験」における最初のステップは、剣道具の着付けです。剣道具は複雑な構造になっており、道着と胴部の防具など、何層にもわたって身に着ける必要があります。
初めて着る人には難しいですが、先生の助けを借りながら着付けを行います。
作法も学ぶ
他にも、剣道の試合では礼のタイミング、相手に対する敬意を表す作法など、細かい礼儀作法が多く存在します。
それらをなるべく実際の作法に則り、自らも実際に体験することで、リアルな日本文化に触れる機会となります。
剣道に必要な基本動作や、道具の扱いなども、実践を通して学んでいきます。
最後はゲーム方式の試合
剣道具を身に着けても立ち振る舞いに慣れたら、実際に試合を行います。
参加者は、面、胴、小手の三か所に紙風船を身に着け、相手の紙風船を割ることを目的として戦います。
それまでの練習で会得した技などを実践で試し、剣道の楽しさを体感してもらえるようになっています。
剣道具製作所見学やランチも楽しめる
新宿にある剣道具製作所見学では、剣道や剣道具に関する解説や、職人によるデモンストレーションや質疑応答、剣道グッズの販売なども行われています。
また、池袋にある「剣道居酒屋」では、オリジナルメニューである「サムライ飯」を楽しめるほか、店内ビューイングでの試合鑑賞や、記念撮影のできるコーナーもあります。
これらの体験を通して、剣道への理解をより深めることができます。
参加者からも高評価
日本を訪れる外国人の多くは、日本の観光スポットだけでなく、様々な伝統文化に触れたいと考えています。それらの需要を的確にキャッチし、体験と学びを体験するこのSAMURAI TRIPは、実際にこのアクティビティを体験した人たちからも高評価を得ています。
実際に参加した人の口コミは?
旅行に関する口コミの掲載、比較ができるウェブサイト「トリップアドバイザー」でも、このツアーは高い評価を得ています。合計11件の口コミ投稿のうち、9件の「とても良い」、2件の「良い」となっています。実際に投稿された口コミは以下のような内容です。
We had a wonderful time! It was really fun to spar and the instructors were great! We will definitely go again next time we are in Tokyo.
(私たちはとても素晴らしい時間を過ごしました!練習試合をするのはとても面白く、インストラクターもよかったです!私たちは次に東京に来た時、絶対にまたここに行きます。)
近年の消費活動の特徴であるコト消費
近年では、モノを購入する消費活動よりも体験を重視するコト消費が重要視されているという消費傾向があります。旅行業界でもその傾向は如実に現れており、この「SAMURAI TRIP」という剣道をテーマにした体験ツアーは、まさにその消費マッチしていると言えます。
ただ楽しい体験として届けるのではなく、正しい日本文化理解の手助けにもなり、満足度の高いアクティビティとなっていることがうかがえます。
外国人に人気の日本体験ツアーランキングTOP5「1位はマリカー」
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日本独自の文化体験が注目を集めている
日本の伝統文化に関する関心の高まりは、外国人の日本への渡航の大きなモチベーションの一つとなっています。しかし日本の観光地を巡るだけでは、伝統文化に直接触れ、深く学ぶことは難しい可能性があります。
インバウンド消費を促し、満足度の高い訪日観光をしてもらうためには、SAMURAI TRIPのような、体験型アクティビティとそれを通じた文化学習が今後一層注目されると考えられます。
外国人が好きな日本文化10選とその理由/インバウンド向け体験コンテンツ3事例
日本の伝統文化の魅力は海外においても広く認知されており、訪日外国人の中には旅行を通して日本の伝統文化について深く知りたいという人々も少なくありません。また、日本全国の伝統文化を海外に向けて発信することや、おもてなしの一環として文化体験サービスを提供することは、「コト消費」がトレンドとなっている現在のインバウンド市場における集客に非常に有効な手段として注目されています。この記事では、近年のインバウンド消費傾向や訪日外国人に人気の日本の伝統文化、実際に文化体験ができるプランの事例について紹介し...
【6/24開催】集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり
競合店舗がひしめく中で、お客様に選ばれ続けるためには「単発的な集客施策だけでは不十分」と感じられている店舗事業者の方も多いのではないでしょうか?
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本セミナーでは、店舗ビジネス向けメディア「口コミラボ」を運営する株式会社movと、セミカスタム型アプリパッケージ「App Publisher」を提供するエンバーポイント株式会社が共催し、
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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