世界人口の23%=16億マーケットに起きている変化:観光業界が今「イスラム圏」に注目すべき理由とは?

THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ- アーカイブ無料配信中
完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

ムスリムと呼ばれるイスラム教信者は、世界人口の約23%を占める16億人(2010年時点)と言われています。

この数は今後も増えると予想され、14億人を抱える中国を超えるマーケットとして注目されています。

関連記事
栃木・佐野市にムスリム外国人客が殺到しているワケ
ラマダン(断食月)期間のマナーと”便乗したテロ”
ハラル「化粧品」でもおもてなしできる



訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)

国も進める「ムスリムインバウンド」対応の現状

観光庁もムスリムインバウンド向けの対策を進めており、様々な取組を行っています。

現在、官公庁がどのような取り組みを行っているかご紹介します。

ムスリム国でのプロモーションが進行中&観光庁のサイトに資料も

現在は、近年訪日旅行者が増加している東南アジアのマレーシアやインドネシアからの誘客プロモーションに注力しています。観光庁の外郭組織である日本政府観光局(JNTO)の現地事務所をマレーシアやインドネシアに設立し、現地旅行関係者とのネットワークを強化しながら訪日客誘致に取り組んでいます。

今後は、中東諸国のポテンシャルも検討しながら、市場調査とマーケット拡大を目指しています。 

ムスリムの受け入れ対策について知るには、観光庁が配布しているムスリムおもてなしガイドブック」が便利です。食事制限やお祈りについてなどのムスリムに関する基礎的な知識から、ムスリム旅行者の現状、さらに、受入のためにどのような対策をすればよいかなど、わかりやすくまとめられています。

イスラム圏からの旅行客は今後も増える!

ムスリムの多い東南アジアや中東国家では今後、人口増加や経済成長も見込まれイスラム圏からの旅行者も増えると予想されています。

近年のムスリム旅行者の傾向

観光庁が先行してマレーシア・インドネシアなどのムスリムの多い東南アジアにてプロモーションを行っている関係で、近年は、マレーシア・インドネシアからの観光客が増えています。

これらムスリムの旅行客が「日本でやりたいこと」と挙げているのは「着物を着たい」「新幹線に乗りたい」「日本文化体験したい」など、モノ消費よりコト消費のほうがメインのようです。

イスラム圏の国が規制緩和

中東のイスラム圏は東南アジアに比べイスラム教が厳格で、国が国民の行動を法律で取り締まっていることも多くあります。

サウジアラビアでは今まで成人女性が旅行をする際、“男性の「後見人」が必要”とされていました。その法律が撤廃され、女性も自由に旅行ができるようになったのです。国にもよりますが、こういった流れは今後も拡大すると予想されます。 

イスラム教の旅行者に快適な時間を提供するために

このように今後、中国以上の可能性を秘めたムスリムマーケットですが、お客様として受け入れる際にどのような対応をすればよいのか、3つの観点から解説します。

1. 食事のケア

イスラム教旅行者に対しては、ハラール食と呼ばれる食事への配慮が欠かせません。

基本的に、豚肉や豚由来の成分を口にすることはできません。アルコールもNGで、みりんなどの調味料に含まれるアルコールもよくないとされています。

牛肉や鶏肉は食べられますが、こちらもハラールの方法で処理された肉以外を口にすることは避けるべきとされています。

調理器具や食器もハラール食専用のものを使うことが推奨されています。

中には、旅行中は厳格に守らないという旅行者もいますが、信仰の度合いなどは人それぞれですので、個々の要望をうかがい、柔軟な対応が望まれます。

2. お祈り場所の提供

イスラム教の教えでは、1日5回決められた時間に礼拝をおこなうこと定められています。タイミングとしては、夜明け前、昼、午後、日没時、そして夜です。

それぞれ5分程度で、場所及び日の出・日の入りの時間により毎日異なります。お祈り方法は、清潔な場所で、体を清めてからメッカの方向(キブラ)に向かって行います。

日本では、お祈りのできる施設が少ないといわれ、その対応が急がれています。

宿泊施設であれば自室でできるので問題ありませんが、空港やテーマパーク商業施設など、お客様が長時間滞在する施設は、専用の礼拝室を設けるとよいでしょう。

拝礼の際に使うマットやキブラの方向を示すコンパスなどの貸し出しがあれば、尚よいでしょう。

3. 情報発信

訪日外国人旅行客の中には、ムスリム向けのサービスを提供しているかどうかを旅行会社に聞いたり、インターネットで調べるたりする場面が多くあります。

ハラール食の提供の有無、豚肉やアルコールの使用の有無がわかるメニュー表示がある、お祈りできる設備があるなど、Webサイトに記載をしておくと利用者も安心して旅行を楽しむことができるでしょう。

最近では、自治体や観光協会でムスリム向けの地域情報を発信しているサイトを制作していることも多く、そういったサイトがないか確認してみると良いでしょう。 

快適なムスリム旅行で日本を好きになってもらうためには

イスラム教信仰の厳格度は個人個人で違うので対応が難しく感じるかもしれませんが、主に「食事」「お祈りの場所」をケアできれば、あとは旅行者自身で選択してくれます。

大切なのは、選択してもらうためのオプションを準備しておくことです。

ムスリム旅行者を受け入れるためには、まず、イスラム教とはどのような宗教なのかを「知る」ことが大切です。


<参考>

国土交通省観光庁:ムスリム対応に関する取り組みについて

日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」

「trial JAPAN」は日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォームです。インバウンド向け外国人インフルエンサー施策を、煩雑な交渉やスケジュール調整などの手間なくすぐに始められます。従来のインフルエンサー施策より、低コストで運用負担を抑えられるため、継続的なインバウンド市場への認知拡大を実現します。

詳しくはこちら をご覧ください。

【1/21開催】いま、アパレルブランドで進むOMOの取り組み事例をご紹介

本セミナーでは、アパレルブランドを中心にOMO(Online Merges with Offline)の最新事例をもとに、オンラインと店舗をどのようにつなぎ、顧客体験を設計しているのかをご紹介します。

消費者はSNSやEC、実店舗を行き来しながら購買を検討する一方で、ブランド側ではOMOに取り組みたいものの、どこから手を付ければよいかわからないという声も多く聞かれます。

本セミナーでは、国内外のアパレル・ファッション領域の取り組みを通じて、OMOがどのように顧客体験の向上やLTV向上につながると考えられているのか、その背景や考え方を30分でコンパクトに整理します。OMOをこれから学びたい方や、他社事例をインプットしたい方に向けたセミナーです。

<セミナーのポイント>

  • アパレルブランドにおける OMOの最新動向と取り組み事例が短時間でわかる!
  • オンラインと店舗を分断しない 顧客体験づくりの考え方を学べる!
  • OMOが LTV向上につながるとされる理由を事例ベースで理解できる!
  • 自社で取り組む際のヒントや視点を持ち帰ることができる!

詳しくはこちらをご覧ください。

いま、アパレルブランドで進むOMOの取り組み事例をご紹介

【インバウンド情報まとめ 2025年12月後編】11月の訪日外客数351.8万人 累計で過去最多/2024年に日本開催の国際会議、前年比1.2倍 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に12月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
11月の訪日外客数351.8万人 累計で過去最多/2024年に日本開催の国際会議、前年比1.2倍 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年12月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!

その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに