韓国人の国民性と特徴/独自のマナーに注意、日本の常識との違いは?

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同じ東アジアに属し、外見も似ている日本人と韓国人ですが、韓国人独自の社会規範やマナーも存在します。

こうした社会的ルールは、韓国人の国民性として認識されている一定の傾向の背景となっています。家族関係を重んじる姿はその一例です。また美容に対するこだわりの強さは韓国人の特徴ととらえられています。

訪日外国人客数の割合が中国についで2番目に多い韓国は、インバウンド消費も期待できる国の1つです。2019年は、およそ558万人の韓国人観光客が日本を訪れています。

2019年は政治や経済関係に端緒を発した反日感情の高まりがはなはだしく、訪日旅行市場にも大きくマイナスの影響を与えてしまいました。

今回は韓国人の特徴についてまとめます。韓国人の国民性を理解してコミュニケーションを図ることは、インバウンド対応の一環ともいえるでしょう。

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韓国人の特徴とは

韓国人の国民性・特徴としては、美容整形を比較的普通のこととしてとらえている、伝統的な儒教の教えにより人間関係を特に大切にする、イベントごとを好むといった点が挙げられます。

もちろんこういった特徴は韓国人全員に当てはまるものではないため、あくまで一般的な傾向としてとらえる必要があります。

1. 美容大国の韓国

韓国は非常に美意識が高く、学歴とともにルックスが重視される国です。

韓国人にとって美容整形は、性別や年齢にかかわらず特別なことではなく、自分をよく見せる手段のひとつとされています。そのため美容整形大国と言われるほど、美容整形が普通のこととして取り入れられています。

肌の白さやキメの細かさをいかした韓国風メイク(オルチャンメイク)や、韓流アイドルや女性グループのファッションを参考にする日本人も多く、若者の韓流人気を牽引しています。

2. 人間関係のつながりを大切にする

韓国人は上下関係がはっきりしており、年功序列を重んじます。これは、儒教の教え「長幼の序」からきています。

初対面のときに、最初に年齢を聞かれるのはこのためです。

日頃の言葉遣いも年上の人には必ず敬語をつかいます。

年長者の言うことは絶対ですが、その分年長者は年下の人の面倒をよく見ます。

また親族や家族の間の絆はとても強く、韓国では一種の美徳とされています。そして韓国人は男性でも女性でも相手に尽くす傾向があります。

3. イベントが好き

韓国では、日本以上に家族や恋人と一緒に楽しむ記念日が多いといわれています。

家族同士だと、11月のキムジャン(キムチ作り)や、子どもの満1歳の誕生日を祝う「トルジャンチ」は伝統的なイベントです。

恋人同士だと、おつきあいを始めてから100日目、200日目、300日目といった節目を記念日として、男性が女性に対してプレゼントを贈ります。

また毎月14日は恋人の日といわれていて、シルバーデー、ダイアリーデーなど1年を通してイベントがあります。

日本にはない韓国のルールとは?

お隣の国といっても、日本と韓国では見た目は似ていますが、様々な点でマナーが異なります。

特に年長者へのマナーや食事・お酒の席でのマナー、礼節のマナーには注意をはらう必要があります。 

日本にはないルールなので、韓国人とおつきあいするときは意識して配慮したいポイントになります。

年上の人に対するマナー

韓国では年上の人に対するマナーが徹底しています。年上の人と会話をするときには、相手がパンマル(ため口、対等な言葉遣い)を許さない限り、敬語を使い続けます

年長者や年上の人の前では、タバコを吸うことはできません。どうしても吸いたいときは許可をもらいますが、背を向けて吸うなど配慮が必要です。女性の場合は、特に嫌がられてしまうため、外にでて人目をしのんで吸うことになります。

年長者や年上の人の発言は絶対と考えられているので、反論は禁止です。 

食事のマナー:箸やお酒のつぎたしに注意

食事の席では、いちばん目上の人が食べ始めるのを待ってから、自分も箸をつけます。

日本では、お茶碗やお味噌汁の器は手で持って食べるよう教わりますが、韓国ではテーブルの上に置いたまま食べるのがマナーです。

また日本では、ごはんもおかずも箸を使いますが、韓国ではご飯を食べるときはスプーンを使い、箸はおかずを食べるときだけ使います。食べ終わった後は、スプーンや箸は元の位置に戻します。

お酒の席では、乾杯のときには目上の人よりも少し下げてグラスを合わせます。お酌は必ず両手で注ぎ、お酒を飲むときは少し顔を横に向け、口元を隠すように飲みます。

また、お酒を途中でつぎたすのはマナー違反です。必ずグラスが空になっていることを確認してからお酌をしましょう。

そのほかのマナー

韓国では、あいさつ代わりに握手をすることが多いです。握手をするときは、握手しない方の手を自分の胸にあてるか、右ひじに軽く添えるのがマナーです。片手を添えることで尊敬の念を表します。

韓国では基本的に割り勘で支払うことは少なく、誰かひとりが全員分を支払います。お金を支払うのは一番の年長者で、カップルの場合は男性です。

訪日韓国人の特徴

訪日外国人客数に占める訪日韓国人の割合は年々増加しています。2019年度の8か月間では、およそ470万人が日本を訪れています。

訪日韓国人のインバウンド消費の傾向を滞在期間、訪日目的、買物場所別にみていきます。

滞在期間と訪日回数

2018年の観光目的の訪日韓国人の滞在期間は、3日間以内が約30%、4~6日以内が約60%と短い日数の傾向にあります。

2011年から2017年の推移を見てみても大きな変化はありません。これは比較的移動距離が近いため、一度の滞在で長期間過ごすことへの動機づけが弱いためと考えられます。

訪日韓国人の訪日回数では、1回目が28.8%、2~5回目が48.8%となっており、2回目以上の訪日客が年々微増傾向にあります。

旅行情報はどこで仕入れる?

出発前は個人のブログが54.5%SNSが36.1%、旅行ガイドブックが13.5%と、自国内で手軽に手に入る情報を頼りにしていることがわかります。

訪日旅行のプロモーションを行う際は韓国人のインフルエンサーなどを起用すると多くの人の目にふれることがでるでしょう。

買い物をする場所は?

観光目的の訪日韓国人の買物をする場所は、コンビニエンスストアが71.0%、空港の免税店が62.9%、ドラッグストアが46.4%、百貨店・デパートが32.5%となっています。

店舗数の多いコンビニエンスストアドラッグストアは立ち寄りやすいこともあり、年々増加傾向にあります。

購入品目は、比較的購入しやすい菓子類や食料品、化粧品、医薬品・健康グッズなどが人気で、高額なカメラや時計、電気製品などは消費が少ない傾向です。

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韓国人の特徴を理解し、相手の文化を尊重したおもてなしを

お隣の国である韓国は、見た目は似ているものの、文化、風習、マナーなどは全然違っています。

ニュースなどの一部の情報で、韓国の国民性などを知らずにマナーが悪いなどと決めつけてしまうのは悲しいことです。

年々増加する訪日韓国人に対し、お互いがそれぞれ違いをしっかり理解していれば、トラブルも回避できるでしょう。相手を理解することで親睦を深めるきっかけにもなり、ひいては今後のインバウンド消費の増加にもつなげることができるはずです。

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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