訪日台湾人の特徴とは?「おおらか」「家族意識が強い」「個人主義」

公開日:2020年02月04日

台湾は中国、韓国に次ぐ3番目に多くの訪日観光客が毎年訪れており、親日家が多い国としても知られています。

一方、2019年に訪台観光客が200万人を突破したことなど、日本と台湾との交流はより一層活発になりつつあります。

今回は、台湾についての基本情報や、訪日台湾人の特徴について解説します。


台湾はどのような国か

そもそも台湾とはどのような国なのか、歴史や国民性について紹介します。

多民族国家

台湾は様々な民族から構成される多民族国家ですが、人口の98%は16世紀以降に台湾へ移民した漢民族です。

漢民族の中でも第二次世界大戦前から台湾に居住していた「本省人」と戦後国民党政府と共に台湾に移住した「外省人」で分かれています。

漢民族が多数を占める一方で、台湾に先住していた人々は原住民を含め、総人口のわずか2%にとどまります。

原住民の中でもさまざまな民族に分けられ、台湾政府が認識している原住民数は16部族あります。

親日国家?

台湾は「親日国家」として知られています。台湾では日本語を勉強している人が多く、2015年度の国際交流基金の統計によると、台湾における日本語の教育機関数は851、学習者数は220,045人に上ります。

また、2015年の日本語能力試験の申込者数は約8万人、世界で2位の人数が応募しています。

東日本大震災が起こった際には台湾から総額約253億円もの義援金が集まりました。

なぜ台湾人には親日的な人が多いのでしょうか。その理由には、歴史的な背景が関係しています。

1895年、日清戦争に勝利した日本は、下関条約を経て中国から台湾を割譲されました。その後1945年のポツダム宣言まで、台湾を統治しました。

台湾を統治していた時代、日本政府は巨費を投じて台湾のインフラ整備を行いました。

具体的には鉄道や航空路線の整備、学校教育の普及、産業の育成を行いました。こうした様々な領域における社会の基盤は、台湾の経済発展を後押ししています。

こうした日本の台湾社会に対する貢献を評価する台湾人が、日本に対して好意的な感情を強めていったようです。

戦後、台湾は中国に返還されましたが、日本と台湾との文化的・経済的な交流は続いています。近年では日本のサブカルチャーが若い人を中心に人気が広がったことも、新日感情を後押ししているといわれています。

外食文化が発展、飲酒は食後に

台湾では外食文化が発展しており、朝早い時間から夜遅くまで外食を利用することができます。

台湾の外食文化の中でも最もポピュラーなのが「屋台」です。屋台ではお肉料理や海鮮、スイーツ、ご飯ものまで様々な台湾料理をリーズナブルな価格で楽しめます。

学生や独身の人の場合は、三食全て外食ですませることも珍しくありません。

台湾の料理の味は、辛い味付けよりも淡白で甘い味付けが多い傾向にあります。日本人にとってもクセの少ない味付けである一方で、脂っこい料理が多いのも特徴です。

お酒の文化は日本と異なり、日常的にお酒を飲むことはあまりありません。しかし、お酒が苦手であまり消費されない、というわけではありません。お祝いごとやおもてなしの席ではたくさんのお酒が振る舞われます。

日本の居酒屋のように料理を食べる際にお酒を飲むということはあまり多くなく、一般的には飲酒は食後のくつろぎや交流の場面で楽しまれるようです。

台湾人の国民性と特徴

台湾人の国民性にはどのような特徴があるのでしょうか?

日本と地理的に近い台湾ですが、日本人とは大きくことなる部分もある特徴について紹介します。

南国気質でおおらか:時間にルーズな一面も

台湾は熱帯地域に位置することもあり、南国気質のおおらかな人が多いといわれています。

海外の調査団体「InterNations」が2016年に発表した「Expat Insider Index」によると、調査対象の67か国の中で最もフレンドリーな国として台湾が選ばれました。そのフレンドリーさは世界的にも知られるところとなっています。

一方でおおらかな性格ゆえか、時間にルーズな傾向もあるようです。

家族を大切にする

他の中華圏の国と同じく、台湾人は家族を大切にする国民性といわれています。

血縁関係の結びつきが強く、多くの台湾人は年間行事は家族と過ごすことを優先します。

各地域の屋台や雑貨店では、家族経営の会社が多くみられます。家族とのつながりは、日本よりも強いといえるでしょう。

団体プレーよりも個人プレー

台湾人はチャレンジ精神豊かで、独立心が強いといわれています。起業や海外留学も積極的に行う人が多いようです。

また、集団でいることよりも個人主義を好む人が多く、ものごとをストレートに伝える人が多いのも特徴です。

訪日台湾人観光客の特徴

親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。


訪日台湾人の特徴とインバウンド事情

ここまでは台湾の文化や台湾人の特徴について解説してきました。ここからは、訪日台湾人の特徴とインバウンド事情について、データを元にご紹介します。

国別訪日外国人数、第3位の台湾

▲[日本政府観光局2018年国・地域別の内訳]:訪日外国人消費動向調査
▲[日本政府観光局2018年国・地域別の内訳]:訪日外国人消費動向調査

日本政府観光局が発表したデータによると、2019年における訪日台湾人は489万人を記録し、韓国・中国に次ぐ人数にのぼります。

訪日台湾人の数はここ数年で急増中です。2011年の訪日台湾人が86万人だったのが、2013年には200万人を突破し、現在は500万人に迫る勢いで増加の一途を辿っています。

台湾人が渡航先として日本を選ぶ理由は、地理的に近いからだけでなく、親日家が多いことも挙げられるでしょう。

インバウンド需要データ(訪日外国人観光客数)グラフ

政府も「2020年に4000万人」と目標を立てているように、インバウンドの対策をしていく上で、どの国籍をターゲットにしていくのか、その施策によって何人ぐらいの訪日客を誘致・集客するのかなど施策や目標の決定において最重要データとなるのがインバウンド需要、つまり訪日外客数です。この訪日外客数について、グラフで視覚的に分かりやすく解説します。


訪日台湾人の特徴

訪日台湾人はリピーターが多いことも特徴の一つです。観光庁が発表した平成29年版の「訪日外国人消費動向調査」によると、訪日台湾人のおよそ8割以上がリピーターということがわかっています。また、滞在日数は4〜6日が多い傾向にあります。

台湾人が日本に訪れる際、情報収集のために主に活用されている媒体は、個人により運営されるブログです。

日本語を学んでいる人が多いということもあってか、その他には日本政府観光局(JNTO)の公式サイト、旅行会社のサイト、日本の各業界のサイトや個人の発信をチェックする人も少なくありません。

最近ではSNSの投稿を参考にして日本に訪れる人もいます。台湾で主に使われているSNSは、Facebook・Twitter・Instagram・LINEです。

データでわかる訪日台湾人観光客

インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。


台湾人の訪日目的:自然・景勝地観光に関心あり

台湾人の主な訪日目的はレジャーかショッピングです。訪日台湾人の消費額のトップを占めているのが買い物代です。

購入しているものは電化製品・民芸品・服・かばんなど多岐にわたります。中でも電化製品は購入単価が高く、個人消費額の割合の多くを占めています。

買い物する場所はドラッグストアが人気です。日本の薬への信頼も高いことや、品揃えの豊富さが人気の要因だと考えられます。

一方で、最近は「モノ消費」から「コト消費」に消費傾向が変化しており、レジャーへの需要が高まっています。

訪日ラボとSyno Japanが共同で調査した結果によると、日本の自然や景勝地に関心をもっている台湾人は76.99%にのぼることがわかりました。

台湾人を正しく理解し、インバウンド対策を

台湾人には南国気質でおおらかな人が多いといわれています。家族とのつながりを大切にしており、年間行事の際には家族との時間を優先する姿が見られます。

台湾は親日家の多い国として知られていますが、こうした心情は、過去日本により台湾のインフラが整えられ、経済発展の土台を気づいたということと関係が深いようです。

近年では、台湾人の観光における関心は「モノ消費」から「コト消費」に比重が高まりつつあり、訪日旅行に際しても自然や景勝地を目的とする傾向にあります。

訪日台湾人の数は、この数年増加し続けています。興味関心のありかや、基本的な考え方をしっかり理解し、より楽しめる環境を提供することで、今後もインバウンド台湾市場の成長が期待できるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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