フランス人の特徴やイメージ、観光客の傾向は?訪日フランス人の9割強が1週間以上滞在

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年間8,000万人以上の外国人が訪れるフランスは、世界でも有名な観光大国の一つです。フランス革命といった劇的な歴史を持ち、建築や絵画など文化財や、自然環境にも恵まれたフランスは世界中の人々の関心を引き付けています。

ファッションの先進地としてのイメージもあるフランスですが、実際のところ、フランス人の考え方にはどのような特徴があるのでしょうか。

また、昨今ではインバウンド市場でも一人当たりの消費金額の大きさで欧米豪市場が注目を集めています。

今回は、フランス市場にアプローチする際にヒントとなるフランス人の特徴について整理します。

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フランス人の特徴やイメージ

訪日フランス人観光客を受け入れる際には、基本的なマナーに加えて、フランス人によくある振る舞いや思考方法を理解するとよいでしょう。

例えば、フランス人と議論をする際に、初めから賛成されることはまれです。フランス人には「自分の意見を言うべきである」という考えがあり、日本人のように「和を持って貴し」というスタンスは基本とりません。

また、フランス人は愛国心が強く、フランス語を世界一美しいと自負する人も少なくありません。こうした心理から、例えば旅先である日本で英語で話しかけられると心の引っ掛かりを感じることもあるようです。

1. 話好きで合理的、自己主張が強く、時間にはおおらか

フランス人は話好きで、合理的、自己主張が強くて自分のスタイルを持っている人が多いです。

自分の気持ちに忠実ですが、マナーはしっかり守ります。時間の約束には、日本人よりもズレに寛容ともいわれています。

2. 女性を尊重する

ヨーロッパ諸国は基本的にレディーファーストの文化があり、多くのフランス人も日本人からすると女性に非常に丁寧に接しているように見えます。

性別による家庭内の役割分業意識は強くなく、家事や育児にも協力的な男性も多いといわれています。

個人主義でプライドが高いと形容されることもありますが、尊大な態度とは異なり、女性を下に見るようなことはしません。

3. 倹約家

フランス人は自由を大切にしているイメージで語られることもありますが、お金の使い方については倹約家である場合が多いようです。

何にいくら使うかをじっくり考え、結果としてお金を出したがらないということもあります。

4. 恋愛を大切に生活を設計、制度にこだわらない

フランス人は自分の気持ちに忠実で、結婚においても、愛が消えた相手と一緒にいることは良しとしていません。また、結婚という形式にもこだわりがない場合も多く、事実婚の形態をとる場合も珍しくないそうです。

恋愛において、年齢は関係ありません。フランスの顔ともいえるマクロン大統領には、24歳年上のパートナーがいます。

5. プライバシーを尊重する、皮肉家な面も?

フランス人初対面の人には、家族や仕事の話など個人的なことは聞かないことがマナーです。

物事を評価する際に「皮肉」を用いることも多いですが、嫌みではなく親愛の情を込めている場合も多々あるそうです。

観光客の傾向1. 訪日フランス人データ

インバウンドヨーロッパ市場において、フランスは英国に続き第二の訪日客数です。

訪日フランス人に関連して、まずはインバウンドフランス市場の概要を整理します。

訪日フランス人観光客数の推移

訪日フランス人観光客の年ごとの推移を棒グラフで示したもの、2019年は33万6,333人
▲[訪日フランス人観光客数(2012年~2019年)]:JNTO訪日旅行データハンドブックより編集部作成


訪日フランス人観光客の数は、一貫して増加しています。2014年から2019年で、17.8万人から約1.9倍の33.6万人となりました。

長期休暇を利用した訪日旅行

フランス人は、長期バカンスを取る人も少なくありません。こうした長期休暇にタイミングが合う、4月・7月・10月のプロモーションが、訪日フランス人観光客の誘致に有効でしょう。

12月にはクリスマス休暇がありますが、キリスト教徒の多いフランスでは基本的にクリスマスは家族で自宅で過ごすものと考えられており、12月の訪日率は低くなっています。

フランスと日本は時差にして7時間離れているため、たまの訪日旅行として滞在期間を長く取るフランス人も少なくありません。

人気の訪問先としては、東京、京都、大阪、奈良、広島、日本アルプスなどですが、リピータの増加による地方滞在率の上昇も今後期待されています。

旅行支出内訳

支出の内訳を円グラフで示したもの、宿泊費は42%超、飲食費は25%超
▲[訪日フランス人の旅行支出内訳(2019年)]:観光庁消費動向調査より訪日ラボ編集部作成


訪日フランス人の一人当たりインバウンド消費額は、2015年から2016年にかけて若干の減少を見せたものの全体としては増加し、2019年には23万7,420円と過去最高になりました。

また旅行支出の内訳では、宿泊費(42.18%)、飲食費(25.11%)、交通費(15.10%)、娯楽等サービス費(4.65%)となっています。

レジャー目的の場合、7日以上の滞在が9割以上とあり、宿泊日数の多さが宿泊費の高さにつながっているでしょう。

同時に、飲食費にもある程度予算を割いていることがわかり、食事を大切にしている様子が見えてきます。

フランス人はリピーターが4割超

訪日経験が初めてと2回目以上に属性を分けて円グラフに示したグラフ。初めては57.42%
▲[訪日フランス人の訪日経験(2019年)]:観光庁消費動向調査より訪日ラボ編集部作成


2019年の訪日フランス人は、57.42%が初訪日、42.58%がリピーターとなっています。

長期間のバカンスを取り、訪日時に多くの都市を旅する訪日フランス人観光客は、国民性として芸術・文化に対する造詣が深く、日本の芸術・文化を体験するために訪日する方が多くなっています。

各地域の特性、文化を丁寧に情報発信することで、フランスからの訪日観光客をさらに加速させることも不可能ではないでしょう。

観光客の傾向2. フランス人観光客の訪日目的、SNS利用

観光大国として自国で海外からの観光客をもてなし、長期バカンスを取るのが当たり前のフランス人が訪日旅行に期待することは何でしょうか。

フランス人の訪日目的

訪日フランス人観光客「日本の歴史・伝統的文化体験」や「日本の日常生活体験」など、日本特有の文化に触れることを楽しみにしています。

イギリスやアメリカからの訪日観光客と同様、欧米圏からの訪日観光客はその文化ギャップに知的好奇心を満たされるようです。

訪日フランス人観光客の約95%は7〜90日間日本に滞在しています。滞在期間を利用し、一度の訪日で多くの都道府県を訪れる旅行パターンも好まれています。

フランス人のよく使うSNS

フランス人訪日観光客は、日本の伝統や文化、芸術に非常に高い興味をもっています。リピーターも多くいて、その中には日本の自然環境を目的としている人も少なくないそうです。

若い世代は、アニメやアイドルなど日本のポップカルチャーに興味を示し、大人の世代は盆栽などの日本の古くからの文化を積極的に体験しようとする傾向があります。

フランスのネットユーザーの間ではYouTube、Facebook、インスタグラムの利用率が高くなっています。特にYouTubeは78%と高くなっていますので、SNSでは動画での訴求が効果的と考えられます。

フランスのSNS利用状況 |

訪日客の消費需要を取り込もうと、多くの企業がインバウンド対策に取り組んでいます。多くの国、地域の旅行客に対し、昨今その効果が見込まれ展開されているのが、SNSを利用したマーケティング施策です。しかしSNSと一口に言っても、自社がターゲットとする層によって、利用するべきSNSが変わってきます。国や地域、性別や年代によって、よく利用するSNSが変わってきます。この記事では「フランス」に焦点を当て、フランス人をターゲットにしたSNSマーケティングに必要な事項を解説していきます。フランスのインター...


まとめ

世界最大の観光都市であるフランスは、文化や芸術の教養のある人も多く、こうした観点から訪日旅行も楽しんでいると考えられます。

また長期バカンスが社会的に浸透しており、訪日旅行でも7日以上の滞在がほとんどです。フランス人の歴史的背景や家族観、基本的思考を踏まえることで、魅力的に思ってもらえるSNSコンテンツの発信や、現場でのおもてなしも実現するでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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