中国版Netflixと言われる爱奇艺（iQIYI：アイ・チー・イー）とは、中国の大手IT企業「百度」傘下の動画配信サービスです。インターネットの利用制限が厳しい中国で利用されている爱奇艺（iQIYI：アイ・チー・イー）はどのようなサービスなのか。
この記事では、記事では、この爱奇艺（iQIYI：アイ・チー・イー）について紹介します。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
爱奇艺（iQIYI：アイ・チー・イー）とは
爱奇艺（iQIYI：アイ・チー・イー）は、英語で「iQIYI」と表記されます。中国の大手IT企業「百度」傘下の動画配信サービスであり、様々な動画コンテンツを配信しています。ここでは、アイ・チー・イーの基本情報について紹介します。
基本無料で利用できる
サービス自体は基本的に無料で利用できるのがアイ・チー・イーの特徴です。有料会員になると、広告が表示されずにコンテンツを楽しむことができることや、中国以外の動画コンテンツも視聴できるといったメリットがあります。
2018年6月時点での月間アクティブユーザー数は約5.27億人であり、集客力の高いオリジナルシリーズを数多く保有していることや、ドラマ・映画の見放題が人気の理由となっています。
中国の検索サイト大手「百度」の傘下
アイ・チー・イーは、中国の大手IT企業である「百度」の傘下のサービスです。
「百度」とは、Googleに次ぐ世界第二位の利用者数を誇る検索エンジンです。ちなみに、中国国内では「グレート・ファイアウォール」と呼ばれるネット検閲システムが存在し、中国国外の多くのWEBサービスは、中国国内ではアクセスすることができません。こうした環境下で、中国では独自のコンテンツが発達しています。
グレートファイアウォールとは？中国のネット規制・回避方法・インバウンドでの対策についても解説
グレートファイアウォールのアクセス制限により中国ではGoogleやYouTube、LINE、Facebookをはじめとする世界各国で使用可能な検索プラットフォームやSNSの多くにアクセスができないため、旅行や出張で中国に行く際には注意が必要です。
中国の動画サイト事情
中国ではアイ・チー・イー以外にも独自に発展した動画配信サービスが存在します。
ヨウク（优酷）
ヨウク（优酷）は、2006年に解説された動画配信サービスで、業界の中では比較的長い歴史を持ちます。2012年にはTudou（土豆網・土豆网／トゥドウ）と合併しました。ショートムービーの分野に力を入れて展開しているという点が特徴の一つです。
テンセントビデオ（騰訊視頻）
テンセントビデオ（騰訊視頻）はIT企業テンセントが運営する動画配信サイトです。
アイ・チー・イー、ヨウクと並んで中国の三大オンラインサービスに数えられる存在です。2018年6月時点での月間アクティブユーザー数は約5.03億人でした。
ビリビリ動画（哔哩哔哩）
ビリビリ動画（哔哩哔哩）は、日本の「ニコニコ動画」に近い動画配信サービスです。
アニメに関連した作品が多く、中国の多くのアニメファンが利用しています。
日本企業との提携事例
アイ・チー・イーがこれまで展開してきた事業の中には、日本企業と連携した事例も存在します。
ここでは、日本企業とアイ・チー・イーが提携して日本のインバウンド誘致を行った事例や、フジテレビと共同制作したドラマコンテンツについて紹介します。
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中国では知らない人はいないと言っても過言ではない「愛奇芸（iQIYI/アイチーイー、以下、愛奇芸）」。日本ではあまり馴染みがありませんが、 中国最大級の動画サイトとして、中国国内ではたくさんの人が利用しています。様々な動画を楽しむことができる「愛奇芸」ですが、ただ単に動画を視聴するだけでなく、インバウンド対策にも有効な使い方があるのです。そこで今回は中国最大規模を誇る動画サイト「愛奇芸」について詳しく見ていきます。目次中国最大級の動画サイト「愛奇芸」とは？Netflixは「愛奇芸」とオリジ...
日本の観光地の魅力を動画で配信
株式会社フルスピードはアイ・チー・イーと提携し、訪日インバウンド動画PRメディアを展開しています。
過去に沖縄観光動画、宮古島観光動画を配信しており、日本旅行に興味のある中国人に向けて魅力を訴求する狙いです。
宮古島観光動画では、宮古島の美食、ダイビング体験、鍾乳洞、リゾートウエディングといった魅力をふんだんに紹介しています。
フジテレビと共同でドラマ制作
フジテレビはアイ・チー・イーと共同でインターネットドラマ「不可思議的夏天」を制作し、中国全土で無料配信されました。これは日本のテレビ局では初の試みです。このドラマに出演している俳優の古川雄輝氏は中国で高い人気を誇り、Weiboでは300万人を超えるフォロワーを持っています。
中国のテレビドラマは規制が多く存在するため、そうしたコンテンツでは満足できない若年層を中心にインターネットで配信される「ネットドラマ」は近年支持を集めています。
インバウンド対策に動画コンテンツを活用
中国の動画配信サービスは、グレート・ファイアウォールの影響下で独自の発展を遂げています。
その中でもアイ・チー・イーは中国の三大オンラインサービスの一つであり、莫大な数のユーザーを抱えています。
中国人向けのインバウンド対策を検討するにあたり、アイ・チー・イーへの動画広告の出稿や、アイ・チー・イーにチャンネルを持つKOLの起用は、有効な手段といえるでしょう。
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
＜こんな方におすすめ＞
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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