今年開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックは、3月24日に延期が決定し、来年を目処に開催されることとなりました。
東京オリンピック・パラリンピックは、東日本大震災で被災した地域にとっても大変重要な役割を担っています。2011年の大震災後、被災地がどのように復興を遂げてきたのか、世界にアピールする絶好の機会となるためです。
そのため、自治体だけではなく国を上げて様々な復興アピールの施策やプロモーションが進められています。本記事では主に福島県で取り組んでいる内容を解説します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)福島県のホストタウンはどこ?
内閣官房は、東京オリンピック・パラリンピックを機に国内の各地域が海外と交流し地域活性化や観光復興を推進するためにホストタウンという制度を設けています。この制度に登録することで自治体は国から交流のための財政支援を得ることができます。
ホストタウンの中には、東日本大震災で被災した三県(岩手県、宮城県、福島県)を対象とした復興「ありがとう」ホストタウンがあり、復興を支えてくれた国へ復興した姿を見せ、更に親交を深めることを目的としています。
東日本大震災の被災地に、ついに聖火到着も…聖火リレー開催直前の中止決定!新型コロナ感染リスクに対応が不十分な現場も
※新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。今年夏、東京で56年ぶりに開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックですが、新型コロナウイルスの影響により延期されることが決定しました。それに伴い、3月26日に開始予定だった聖火リレーも中止となりました。聖火は3月20日に、東日本大震災により大きな被害を被った宮城県に到着しました。昨今の事情を鑑み、聖火リ...
ホストタウン事業とは
ホストタウンとは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、地域活性化や観光復興の観点から、参加国と地域の住人などがスポーツ、文化、経済を通じて交流を図る自治体を内閣官房が認証する制度です。認証された自治体は交流のための財政支援(特別交付税措置)を受けられます。
復興「ありがとう」ホストタウン
東日本大震災で被災の被災三県(岩手県、宮城県、福島県)には、復興「ありがとう」ホストタウンと呼ばれる制度があります。
この制度は、これまでに復興支援をしてくれた国に対して復興の姿を見せつつ、住民との交流を実施する自治体を認証するものです。通常のホストタウン同様、認証された自治体は国の支援を受けながら、復興プロセスの発信や交流を図っていきます。
先導的共生社会ホストタウン
共生社会ホストタウンとは、障害のある海外の選手との交流を契機に、特に先進的なユニバーサルデザインの街づくりや心のバリアフリーの実現にむけた取り組みをしている自治体が認定されるものです。
また、パラリンピック出場選手・出場経験選手と地元住民が触れ合うことで、地域のパラリンピックに向けた機運を醸成することも目的としています。
福島県のホストタウンは?
現在、ホストタウンとして登録されている地域は405件、復興「ありがとう」ホストタウンとして登録されている地域は27件あります。福島県は9カ所がホストタウンとして、10カ所が復興ありがとうホストタウンとして、1カ所が共生社会ホストタウンとして登録されています。
首相官邸の公式ウェブサイトでは、ホストタウン並びに復興「ありがとう」ホストタウンの一覧が公開されています。一覧表では、各自治体がどの国を交流の相手国として選び、どのような関係性を持っているのか、どのような交流を図っていきたいのかなどが確認できます。
【ホストタウン】
- 福島市:スイス、ベトナム
- 会津若松市:タイ
- 郡山市:オランダ、ハンガリー
- いわき市:サモア
- 田村市:ネパール
- 大玉村:ペルー
- 南会津町:アルメニア
- 猪苗代町:ガーナ
- 二本松市:デンマーク
【復興「ありがとう」ホストタウン】
- 喜多方市:アメリカ
- 二本松市:クウェート
- 南相馬市:ジブチ、台湾、米国、韓国
- 伊達市:ガイアナ共和国
- 本宮市:イギリス
- 北塩原村:台湾
- 楢葉町・広野町・川俣町:アルゼンチン
- 飯舘村:ラオス
【先導的共生社会ホストタウン】
- 福島市:スイス
ホストタウンの取り組みを紹介
ホストタウンとして決まった地域は積極的に相手国との交流イベントを開催しています。イベントを実施することで地域住民にホストタウンであることを知ってもらい、オリンピック期間中に住民が積極的に来日中の選手や関係者と交流できる雰囲気づくりを目指しています。ホストタウンフェスティバルinふくしま
福島市は2019年11月4日にホストタウンとしての交流相手国であるスイスとベトナムを地域住民に知ってもらうために「2019ホストタウンフェスティバルinふくしま」を開催しました。このイベントでは、ベトナムの民族衣装のファッションショーやスイスのつるし雛作り体験、音楽演奏やグルメなど、それぞれの国の文化や食事が体験できるブースが用意され、子どもから大人までたくさんの住民が来場し、賑わいを見せました。
ブラインドサッカー・復興ありがとうホストタウンサミット in Jヴィレッジ
2019年11月4日、福島県双葉郡楢葉町にあるサッカーのナショナルトレーニングセンターであるJヴィレッジにて、「復興ありがとうホストタウンサミット in Jヴィレッジ」が開催されました。このイベントはJヴィレッジで行われたブラインドサッカーアルゼンチン代表と日本代表の親善試合を機に実施され、選手と地域住民の交流を目的としたコンテンツが企画されました。
この続きから読める内容
- 「復興オリンピック・パラリンピック」という位置付け
- 被災地へのインバウンド等の促進
- 被災地の食材などの活用と風評の払拭
- 被災地の産業支援
- オリンピックに向け復興も進む福島
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