東日本大震災の被災地に、ついに聖火到着も…聖火リレー開催直前の中止決定!新型コロナ感染リスクに対応が不十分な現場も

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※新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。

今年夏、東京で56年ぶりに開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックですが、新型コロナウイルスの影響により延期されることが決定しました。

それに伴い、3月26日に開始予定だった聖火リレーも中止となりました。

聖火は3月20日に、東日本大震災により大きな被害を被った宮城県に到着しました。昨今の事情を鑑み、聖火リレーのスタート地点となるギリシャではリレーが中止されていましたが、この時点では、日本でも規模を縮小して実施することとなっていました。

出発地は同じく、東日本大震災の災禍の象徴的存在となっている福島県とされていました。

来年の聖火リレーの日程については現時点で未定ということで、今後組織委員会は検討を進めていくとのことです。この記事では、以前予定されていたランナーやルート、そして今後の新型コロナウイルス感染予防対策を紹介します。

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ギリシャのリレーも中止

オリンピックの聖火は、ギリシャ・オリンピアにあるヘラ神殿にて採火され、多くの聖火ランナーによりオリンピックの開催地へと運ばれます。

本来であればオリンピアから首都アテネまで8日間のリレーが実施される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今回は取りやめとなりました。

日本に到着した聖火は、3月25日まで東北三県(岩手県、宮城県、福島県)にて「復興の火」として展示されたのち、26日に福島県・Jヴィレッジにて出発式の開催を予定していました。

復興の火の展示は当初の計画より縮小されたほか、Jヴィレッジにて挙行される出発式も無観客開催が決定していました。沿道の盛り上げイベントは基本的に中止となるなど、例年より大幅に規模を縮小した聖火リレーとなる見通しが伝えられていました。

出発式では地元の伝統芸能や和楽器などが披露される予定で、福島県の魅力を世界に発信する機会としても期待されていましたが、こうしたプログラムも全て中止となり多くの関係者から落胆の声が上がっていました。

一方で、JR仙台駅で展示された聖火には約5時間半で5万超が集まり、500メートルを超える長蛇の列ができてしまいました。結果的に感染リスクを高めてしまい、こうした出来事はこれまで感染拡大防止に取り組んできた人々にとって衝撃をもって受け止められました。

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予定されていた聖火リレー

聖火リレーは、3月26日に福島県・Jヴィレッジを出発し、北海道から沖縄まで全ての都道府県を経て、7月10日に開催地の東京都へ入る予定でした。その後は、東京都内の島嶼部を含む各市区町村を巡り、7月15日にオリンピックの開会式が催されている新国立競技場へとたどり着くルートが設定されていました。

聖火リレーの実施中は、毎日のゴール地点(セレブレーション会場)にて歓迎イベントが催される予定でしたが、こちらも聖火ランナーによる聖火皿への点火など、ごく一部のみが実施されることになっていました。

予定されていたランナーとルート

聖火リレーでは、多くの人々がランナーとして、日本国内をリレー形式で聖火を運ぶ予定でした。

ギリシャから日本へと聖火を運ぶのは、野村忠宏さんと吉田沙保里さんが予定されていましたが、ギリシャでの引継ぎ式には参加しない形が採られました。両名は、航空自衛隊 松島基地(宮城県)で聖火の到着を待ち受ける形でオリンピック聖火の到着式が開催されました。

福島県浜通り南部、双葉郡楢葉町・広野町に跨がって立地する、サッカー等を対象としたスポーツトレーニング施設であるJヴィレッジからスタートする国内聖火リレーの第一走者は、サッカー日本女子代表なでしこジャパンの選手を予定していました。

しかし、現在アメリカで生活する川澄選手は、3月23日に「移動時にリスクが高いこと、自分が感染しない・感染源にならないこと、チームやファンの方々に迷惑をかけないことなどを考慮」しリレーへの不参加を表明していました。

なでしこジャパンは2011年女子ワールドカップで優勝を果たしています。震災直後の日本社会に明るいニュースをもたらした存在であり、国際社会での晴れ舞台に日本の再興を印象付けることが期待されていただけに、感染病という不可抗力な出来事が理由ではあるものの、日本国内の落胆は計り知れないでしょう。

この他にも、聖火リレーのプレゼンティングパートナーである日本コカ・コーラから女優の綾瀬はるかさん、俳優の菅田将暉さんなどの参加が予定されていました。

▲[予定されていた聖火リレーのルート]:TOKYO2020公式サイト
▲[予定されていた聖火リレーのルート]:TOKYO2020公式サイト

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来年の聖火リレーはどうなるのか?

リレー中止後、聖火は4月2日から福島県のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジで展示され、一般市民も見学できるようになっていました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大を受け、4月8日をもって公開が中止されました。今後また聖火が展示されるかどうかは、現時点で未定です。

来年の聖火リレーの日程についても、まだ新たな情報は出ていません。また今年聖火ランナーに選ばれた人の中には、諸事情で来年は参加できないという人もいるでしょう。基本的には今年のランナーがそのまま継続になると考えられますが、場合によっては一部聖火ランナーの選び直しも必要です。

大会組織委員会は、延期日程に合わせて日程を再度検討し、開催に向けて再び準備を進めていくとのことです。

今後の日本における新型コロナ感染予防対策は?

聖火リレーは日本全国を巡るため、新型コロナウイルスを新たに拡散する事態にならないよう、最大限の警戒が予定されていました。しかしそれでも、結果的に仙台駅での混雑は避けられませんでした。

4月9日15時現在、日本国内では合計4,257名の感染が確認されており、81名が死亡しています。感染者の数は東京都が最も多く、次いで大阪府、千葉県、神奈川県、愛知県となっています。

これらの都道府県は人口も多いため、聖火リレーのイベントにも多くの観覧者が集まることが予想されていたはずです。こうした点も、今回の聖火リレーの中止に影響を与えた可能性があります。

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1年の延期決定、まずは経済的危機を乗り切る

東京オリンピック・パラリンピックの延期決定後から、国内での新型コロナウイルス感染者数が急速に増加し始めました。それに伴い政府や都道府県などは外出自粛を呼びかけたり、休業要請などを行ったりしています。

日本経済への打撃は避けられず、すでに各方面で大きな影響が出ています。まずは国を挙げてこの経済的危機を乗り切るのが先決です。オリンピックは32兆円の経済効果を生むとも言われています。無事に開催できれば、落ち込んだ経済が回復に向かう契機となるのではないでしょうか。

<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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