2021年の東京パラリンピック大会で開催される競技の一つに「ボッチャ」があります。
「火の玉ジャパン」と呼ばれるボッチャ日本代表は、リオパラリンピックで過去最高成績である銀メダルを獲得したことから注目を集めました。
ボッチャはヨーロッパで発祥したスポーツであり、障害のあるなしに関係なく、老若男女誰しもが楽しめるのが特徴です。
この記事では、ボッチャのルールや見どころや、大会情報や注目選手を紹介します。
※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
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ボッチャとは
ボッチャは「地上のカーリング」とも呼ばれる、相手との駆け引きや戦略を必要とするスポーツです。
ここでは、ボッチャの基本ルールと特徴、そして見どころについて紹介します。
ボッチャの基本ルール・特徴
ボッチャは、別名「地上のカーリング」と呼ばれています。ジャックボールと呼ばれる目標球に、自分や自分のチームが投げる球をいかに多く近づけるかを競うゲームです。
男女の区別はなく、障害の程度や内容によりBC1~4までの4クラス分けされます。1対1の個人戦、2対2のペア戦、3対3のチーム戦があります。コートはバドミントンコートと同じ広さです。
各エンドの最初に白いジャックボールが投げ入れられた後、1エンドで、両者それぞれが赤か青のボールを6回ずつ投げます。6回投球後、相手側が投げた6球のうち、ジャックボールに一番近いボールよりも、更にジャックボールの近くにある自分の球数が自分の得点です。
個人戦とペア線は4エンド、チーム戦は6エンドで戦い、各エンドの総合得点で勝敗が決まります。
ジャックボール自体をエンドの途中で、自分の球で弾いて動かすことも可能です。
クラスによって、ボールを手で投げられない選手がボール足で蹴り入れたり、小さな滑り台のようなランプ(勾配具)と呼ばれる用具を用いてボールを転がし入れたりもします。競技アシスタントのサポートを受けることもでき、選手の指示に基づき、アシスタントは車いすの位置調整やランプの設置を行います。
見どころ
ボッチャの見どころは、その「戦略性」「ゲーム性」です。自分のボールで弾くことでジャックボールの位置を変えたり、最後の6球目まで考慮して、ボールを寄せたり離したり、相手ボールをはじき出したりと、赤と青のボールを介して両者がかけひきを繰り広げます。
選手は正確な投球技術を兼ね備えており、一見ミスショットの様でも、試合を組み立てる重要な一手として放っている可能性があります。最後まで目が離せないその面白さは、カーリングやビリヤードに通じるものがあります。
また、BC-3クラスでは、「ランプ」と呼ばれる、投球台の使用が認められています。手でボールを自分でセットしたり、ボールをアシスタントにセットしてもらい顎やマウスピースで押し出したりと、選手それぞれが使いやすい様にそれぞれの仕様で作られたランプを用いて投球をすることも、ボッチャの見どころです。
ランプの向きや角度を見ながら、各選手の思惑を想像することで、より観戦を楽しむことができます。
2021年東京パラリンピックでのボッチャの日程・会場
東京パラリンピックのボッチャは、いつ、どこで観戦できるか紹介します。※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
日程
ボッチャの試合は、2021年への延期決定前は、8月29日~9月5日の8日間の日程で予定されていました(延期後の競技日程は4月上旬現在不明)。
BC1~4の各クラスで個人戦、団体戦、ペア戦 が行われます。会場
会場は、有明体操競技場です。この会場は、オリンピックでは体操競技(体操・新体操・トランポリン)にも使用されます。
住所とアクセスは以下です。
住所
アクセス
東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ「有明テニスの森駅」下車徒歩約1分
ボッチャ日本代表「火ノ玉ジャパン」の注目選手3人を紹介
ボッチャの日本代表は「火ノ玉ジャパン」という愛称で呼ばれています。この「火ノ玉ジャパン」のうち、3名の注目選手を紹介します。江崎 駿選手
江崎選手は、非脳原性疾患の選手が参加するBC4クラスの選手です。江崎選手は、中学1年生の時からボッチャを始めました。コーチである父親と練習を重ね、2017年にはアジアユースパラリンピックで金メダル、2018年は日本選手権初優勝、翌2019年に日本選手権連覇を果たしました。
江崎選手は筋ジストロフィーという難病のため、車いす生活を送っています。筋力が低下するこの病気により、力強い投球を得意とはしませんが、その分、戦略的な配球を強みとしています。
河本 圭亮選手
河本選手は、ランプ(勾配具)を使用する障害の最も重いBC3クラスの選手です。4歳の時に筋ジストロフィーと診断され、14歳の時には病気により、ボールが投げられなくなりました。
2019年には、アジア・オセアニア選手権で個人4位・ペア準優勝となり、日本選手権ではBC3クラスで3連覇を果たしています。ランプを使用するBC3クラスは、ミリ単位の攻防が行われますが、試合の最後まで冷静さを失わないことが、川本選手の特徴です。
藤井 友里子選手
藤井選手は、日本選手権で6度の優勝を果たしているBC1クラスの女王です。藤井選手は、生後まもなく脳性まひと診断され、歩行困難となりました。ボッチャと出会ってからの活躍は目覚ましく、2016年のリオパラリンピックでは銀メダルに輝き、日本人初のボッチャメダリストとなったことから富山県民栄誉賞も受賞しています。
日本ボッチャ協会公認応援ソングにKREVA「居場所」が決定!
一般社団法人 日本ボッチャ協会は、「ボッチャ」の普及および「ボッチャ日本代表”火ノ玉JAPAN”」への応援と盛り上げを目的に、 KREVAのアルバム「嘘と煩悩」に収録の楽曲「居場所」を日本ボッチャ協会公認応援ソングに決定しました。日本ボッチャ協会が公認ソングを発表するのは今回が初めてです。
東京パラリンピックを前に、より多くの方にボッチャという競技の認知を広げ、興味を持ってもらう環境をつくることを目的にこの公認ソングが決定しました。
YouTubeに公開されたこちらの動画には、「ボッチャ日本代表の方達を応援したくなりました。まだ日本でも知られていないスポーツが多いので、スポットを集められるように頑張ってほしいです。」といったコメントが寄せられています。
東京パラリンピックで金メダル獲得が期待される競技「ボッチャ」
ボッチャは老若男女誰でも挑戦できるスポーツでありながら、優れた戦略が求められ、最後まで勝負の予測がつかない緊張感が楽しめるスポーツでもあります。
会場は有明体操競技場で、個人戦、団体戦、ペア戦の種目が開催される予定です。
「火の玉ジャパン」と呼ばれるボッチャ日本代表は、リオパラリンピックで銀メダルを獲得したことから注目を集め始めています。
東京パラリンピックで金メダルも期待されているボッチャの日本代表選手は、最後まで勝敗が予測できない緻密な戦略によるゲーム性で、観客をおおいに楽しませてくれるでしょう。
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