【ポストコロナのインバウンド戦略】「ポスト・コロナ」時代の生き残りに大事な2つのこと:株式会社ビースポーク 代表取締役社長 綱川明美

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緊急企画『ポストコロナインバウンド戦略』では、コロナ禍において、業界の「中の人」に聞くサバイバル術として最前線に立つ方々に特別寄稿いただきます。今回は株式会社ビースポーク代表取締役社長でAIを活用した緊急時の多言語コミュニケーション「Bebot(ビーボット)」を展開する綱川 明美氏に寄稿いただきました。


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「人類共通の敵」新型コロナウイルスが縮めた見えない心の距離

2月10日、早朝のロンドンヒースロー空港。子会社設立準備のために2週間に一度乗る、いつもの羽田・ロンドン便の着陸アナウンスがいつもと違うことに気づいた乗客たちの声でざわつく機内。通常であれば前から順番に降りられる飛行機が、指定列の乗客のみ降りられる形へ変更に。

降りる際に振りかえると、残された乗客のほぼ全員が中国系の家族づれ。その頃、欧米圏では「新型コロナウイルス中国人やその他アジア人がかかるエキゾチックな病気」と分類されていたのではないかと思います。アジア人に対する差別が連日報道されていた時期と重なります。

あれから10週間。

グローバリゼーションにより一度は一つになったはずの世界が幕を閉じ、「人類共通の敵」新型コロナウイルスと戦闘するために到来したのは鎖国時代。いつも賑わっていた成田空港は、渡航制限によりターミナルの一部を当面閉鎖し、連日訪日客対応に頭を抱えていた都内ホテルは、新型コロナウイルス軽症者向けの一時滞在施設へ早変わりしました。

毎年この時期になるとオーバーツーリズムに悩んでいた観光地は、まるで時が止まったままのゴーストタウンとなり、人間の代わりに夜の街を歩き始めたのは、本来山にいるはずの野生動物です。

私が4年半前に創業し、緊急時の多言語コミュニケーションの自動化を主軸とする株式会社ビースポークでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外国人旅行者からのチャットクエリ内容が急変。

1月末時点では「マスクはどこで買える?」「まだ入国できる?」「ホテルはまだキャンセル可能?」といったライトな質問が、3月上旬には「ウイルス検査がしたいが病院で言語が通じない」「渡航規制により自国に帰れない」「発作が止まらないのに電話が通じない」などと胸を痛める内容の割合が圧倒的に増えたことが深く印象に残っています。そして、1日約5万人いた利用者が5%に激減しました。

▲[AIチャットボット「Bebot」概要]:株式会社ビースポーク
▲[AIチャットボット「Bebot」概要]:株式会社ビースポーク

株式会社ビースポークでは「Bebot」という、訪日観光客をサポートするAIチャットボットを開発・運用。 ビースポークが目指すのは、「地元の人が案内して くれる安心感」を備えた優秀なコンシェルジュ。利用者の心をつかむ温かい人工知能です。

例えば、成田国際空港の無料Wi-Fiに接続後に現れるBebotのチャット画面で「渡航制限」など、よく出る質問をチャットすると、AIが多言語で回答をします。

「おもてなし」をとても大事にする「ロイヤルパークホテル」や「東京ステーションホテル」等で採用されたのは、ビースポークで開発する「技術」よりも、Bebotを通して利用者が体感できる 「おもてなし」が大きな決め手でした。

▲[COVID-19カテゴリ別問合せ内容]:株式会社ビースポーク
▲[COVID-19カテゴリ別問合せ内容]:株式会社ビースポーク


今までの「日常」が「非日常」と丸っと入れ替わった「新しい世界」。とりわけ、人間の物理的な移動と接触が必須である観光業が受けている影響は、甚大以外の何物でもありません。

ただ、その「新しい世界」はめまぐるしい日常の中でつい私たちが忘れてしまう「大切なもの」の存在感を高めたことも事実です。

いま、世界中の人々が求めているのは「豪華な高級ホテル」や「コストパフォーマンス」ではなくむしろ「安心感」であり、自分の大好きな人と過ごす「密度の濃い時間」。「人類共通の敵」新型コロナウイルスが縮めたのは、経済だけでなく、世界中の人々の「見えない心の距離」だと私は考えています。

鎖国後、「ポスト・コロナ」時代の観光業の未来予想図

今まで当然のことと考えられていた人々の価値観や行動パターンが180度劇的に変化を遂げる中、「ポスト・コロナ」の観光業はどうなっているのでしょう。

米国LuggageHero社の調査では、58%の回答者が2020年の夏から秋にかけて、「旅行へ出かけたい」と回答しています。ロックダウン中のフロリダのJacksonvilleのビーチ再開日は、多くの住民で賑わい、ロックダウン終了直後の世界遺産「黄山(中国・安徽省)」は、かつてないほどの大混雑。

この続きから読める内容

  • 遠隔業務の普及が、宿泊施設に与える影響
  • コロナ待機中の過ごし方で決まる「勝ち組」と「負け組」
  • 「蔦温泉」のアーティスト支援
  • 「ホテルニューオータニ(東京)」のデイユーステレワークプラン
  • 「Universal Orlando Resort (ユニバーサル・オーランド・リゾート)」の直球アプローチ
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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