新型コロナウイルス感染拡大の影響により、国境を越えた移動が今もなお制限されています。
そんななか、訪日できない海外の人たちは、日本に対してどのような考えを抱いているのでしょうか。
本記事では、訪日旅行や人気アニメなどのジャパンカルチャ―に対する、SNSの海外の反応を調査してみえた「日本ロス」の事情についてご紹介します。インバウンド対策にお困りですか?
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中国のSNS上で随所でみられる「日本ロス」
中国のSNS上では、高い訪日旅行意欲のみられる投稿が、多数寄せられています。
Weibo(微博):「コロナが収まったら日本に行きたい」という投稿多数
中国の人気SNSであるWeibo上では、「疫情」「去日本」というワードで検索すると、「2021年は日本に行きたい」「コロナが収束したら日本に行きたい」「コロナが早く終わってほしい」といった投稿が確認できます。
編集部訳:
・コロナが早く収束してほしい。
・これ以上仕事にコロナの影響が出ないで欲しいし、マスクを着けずに自由に歩きたい。
・日本に花火大会を見に行ったり、香港でお酒飲みたい。
編集部訳:
2020年はつらい年だった。日本に行ってショッピングやご飯食べたりしたかったけど、実現できず・・・
編集部訳:
2020年はどこにも行かなかった。コロナが収束したら、もう1回日本へ行きたいな。
RED(小紅書):在日中国人の国内旅行の様子に注目集まる
中国の人気SNSであるREDでは、日本旅行に関するコンテンツの多くは、在日中国人が発信しているようです。
国内旅行の様子や現在の観光地の様子が投稿され、ユーザーからは多くのいいねやコメントが集まっています。
渡航制限が続いている現在の状況下では、旅マエの情報収集としてこうした在日外国人の情報発信に高い関心が集まるようです。
「コロナ収束後の友人・家族の再会」需要を掴めるか:渡航制限解除後の「VFR」向けの対策とは
新型コロナウイルス感染拡大はいまだ収束のめどが立たず、訪日外国人観光客の渡航制限は続いています。しかし渡航制限が解除されたとしても、訪日外客数がすぐに2019年並みの水準に戻るわけではないでしょう。渡航制限解除後のインバウンド需要が戻る順番を展望した時、まずはじめに戻るのが個人旅行(FIT)、特に「VFR」と呼ばれる「友人・親族訪問を目的とした旅行」の戻りが早いとされています。本記事では、今後のインバウンド対策を検討する上で注目されるVFRとはなにか、そしてVFRの需要を掴むために必要な対...
鬼滅の刃ブームは中国・台湾でも:呪術廻戦・進撃ファイナルシーズンも話題に
Weiboのハッシュタグ「#鬼灭之刃(鬼滅の刃)」は、閲覧数77.9億、コメント413.9万(1月19日現在)と、中国でも注目を集めています。
台湾では映画が公開され、アニメ映画興行収入1位になるなど人気を集めています。
Bilibiliが集計した中国での2020年度人気日本マンガ・アニメでは「進撃の巨人 ファイナルシーズン」が1位となっており、 新作では「呪術廻戦」が1位になるなど注目を集めています。
weiboでも「進撃の巨人」の新しいエピソードが公開されるたび、話題となっています。
1月19日現在、「#进击的巨人(進撃の巨人)」というハッシュタグでは、1月17日放送の第6話に関する投稿が多数確認できます。
台湾ではドン・キホーテ1号店がオープン:日本商品を求める台湾人が集まる
1月19日、「ドン・キホーテ」の台湾1号店が、台北市西門町にオープンしました。
台湾では買えない日本製の商品を売り出すことで、訪日できない台湾人の海外旅行欲を満たすとともに、その真新しさも人気を集めています。
ただ、台湾人による日本のドン・キホーテでの大量買いの理由の多くは、海外旅行の記念品としての買い物という側面があり、海外旅行気分のない台湾のドン・キホーテでは購買意欲や衝動が減少するとの見方もあります。
コロナ禍の海外の「日本ロス」をインバウンドに活かすには?
コロナ禍においてみられる海外の「日本ロス」に、インバウンドでの商機は見出せるでしょうか。
アニメツーリズムや越境EC市場への参入
「日本ロス」をインバウンドに活かすためには、アニメツーリズムや越境EC市場への参入が考えられます。
アニメやマンガの舞台となった土地や建物を訪れる「アニメツーリズム(聖地巡礼)」は、これまでインバウンド観光客の間でも人気の旅行コンテンツとなっていました。
「鬼滅の刃」の聖地巡礼に関しても微博で記事が書かれており、福岡県の竈門神社や東京都の雲取山が紹介され「いいね」を集めています。
台湾のドンキの例からも、日本に来れない今、渡航せずに海外から物を購入できる越境ECの需要が高まっていると考えられます。
各国で人気の商品を知り、越境ECに参入することも、今できるインバウンド対策のひとつだといえるでしょう。
越境ECは「売れなくてもいい」コロナ禍の今、海外に向けて出品すべき本当の理由:BEENOSグループ代表取締役 インタビュー
コロナ禍によって世界的にヒトの動きが制限されている中で、「モノの動き」が活発になっています。インターネット通販プラットフォームを通して行われる国際的な電子商取引「越境EC」は、今年は巣篭もり消費などの追い風もあり、市場が急激に拡大しています。その一方で、海外に商品を売ったことがない自治体や事業者は、法律や言語の壁を前に及び腰になっているケースも多いのではないでしょうか。今回訪日ラボではEC事業周辺のサービスを手掛け、20年あまりのノウハウを持つBEENOSグループの代表取締役兼グループCE...
「日本ロス」から次のブームを探る
訪日が難しいコロナ禍では、日本に対する需要が「日本ロス」というかたちで、より強く浮き彫りとなります。
各国でどのような需要があるのかを見極め、来たるべきインバウンド回復の時期に備えて対策しておくことが重要といえるでしょう。
厳しい移動制限が続いていますが、越境ECなど、今できるインバウンド対策を着実に進めていくことが求められます。
アニメツーリズムとは
日本のアニメやマンガは、日本国内のみならず、海外でも若者を中心に人気を呼んでいます。 そのアニメやマンガの舞台となった土地や建物を訪れる「アニメツーリズム(
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<参照>
フォーカス台湾:相次ぐ「鬼滅の刃」盗撮、別の日本アニメに影響波及 台湾公開が延期に
フォーカス台湾:ドン・キホーテ台湾1号店が台北に開業 開店前に500人超の列
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
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訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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