メッセージアプリ「WeChat(微信)」は、腾讯公司(Tencent ※以下テンセント社)が開発したアプリで、中国を中心に世界各国で利用されており、日本でももちろん利用可能です。
また、WeChat Payというモバイル決済機能も有しています。
この記事では、WeChatやWeChat Payの特徴や日本国内で使えるのかどうか、さらに海外に送金できるのかどうかなどについて解説します。
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WeChatのユーザーデータ、コロナ下での活用事例
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WeChat(ウィーチャット)およびWeChat Payとは
WeChatとWeChat Payのそれぞれの特徴や、登録方法を紹介します。
WeChatの特徴、LINEとの違い
WeChatは、テンセント社が開発したメッセージアプリです。2011年にサービスが提供開始され、2020年には月間アクティブユーザー数が12億250万人であることをテンセント社が財務報告で発表しています。
WeChatはゲームや動画サービス、さらにはモバイル決済機能のWeChat Payなど幅広く展開し、メッセージアプリの域を超えたSNSとして発達しました。そのため、10~30代の若い世代を中心に利用者が多いことを2018年のレポートでも発表しています。
中国版LINEとも言われていますが、既読機能やタイムライン機能がない点がLINEとの主な違いです。
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WeChatのユーザーデータ処中での活用事例
WeChatの登録方法
WeChatに登録するには、まず、WeChatアプリをインストールします。

アプリを開いて「モバイルで登録」をタップします。(Apple、Facebookでも対応可能)



「Security Verification」と表示される画面で「Start」を押すと、入力した電話番号にSMSで確認メッセージが送られてきます。


WeChat Payとは?海外送金も可能
テンセント社は、WeChatユーザーが利用できるWeChat Payを展開しています。WeChat Payでは、「人民元」から「円」への清算ができるため、海外送金も可能です。
日本のほかにも中国本土以外の49箇所の国と地域で承認され、16種類以上の通貨に対応しています。全国の主要なデパートやレストランなどで導入されています。
WeChat Payは、特に訪日中国人が買い物する際のツールとしても、便利に利用されています。
WeChat、WeChat Payは日本で使えるか
2020年9月、トランプ前大統領は中国の技術がアメリカの安全保障の脅威になると考え、WeChatの利用をアメリカ国内で停止するよう要求しました。しかし、米カリフォルニア州北部地区連邦地裁が違憲だとして執行を差し止めました。
その後、アメリカではバイデン政権に代わったことで、中国テクノロジーへの考え方も変化していくようです。
では実際に日本でも、WeChat・WeChat Payは使えるのかどうか、現状について解説します。
WeChatは日本でも利用可能
WeChatは、2021年4月8日時点で日本でもアプリのダウンロードが可能です。トーク機能やそのほかの機能も問題なく使えます。
ただし、投稿内容は中国当局から検閲されるといわれています。中国国内だけに限らず、海外でも行われるといわれています。
WeChat Payも中国の銀行口座を保有していれば利用可能
WeChat Payも、WeChat同様に日本で利用できます。入金(チャージ)も可能です。入金は日本の空港や旅行代理店、商業施設などにも設置されているポケットチェンジという機械で行えます。
ただし、入金時には中国国内銀行口座を使っていないとサービスに対応していないなど不便な点もあります。決済方法をクレジットカードなどに紐付けているという場合には利用ができません。
日本のWeChat Pay加盟店舗は多く、日常的に利用されている
WeChat Payは、日本でもあらゆる企業が導入しています。日本の加盟店は、Loft、和民、ドン・キホーテ、富士急ハイランド、ココカラファインなどさまざまです。2018年にはホテル業を営むハイアットリージェンシーでも導入されました。
WeChat Payは、普段から利用するような店舗で利用できるので、日本でも日常的に利用されている。
WeChatの公式アカウント作成は代理店利用が便利
企業がWeChatを使う際には公式アカウントの登録が必要となります。公式アカウントを登録すれば、WeChatユーザーに対して情報発信やコミュニケーションをとれます。
日本の企業がWeChatの公式アカウントを登録する際には、代理店を利用することが多いです。
WeChatの公式アカウントの登録方法や代理店を利用する場合のメリットについてご紹介します。
WeChat日本語対応の代理店を利用する場合のメリット
身近に中国語ができる人がいない場合には、日本語対応の代理店を利用すると便利です。
取得申請だけでなく、初期設定や運営代行までサポートしてくれる代理店もあります。さらに、アクセス分析などを行って中国人向けのマーケティングをサポートしてくれる企業もあります。
WeChatの代理店を選ぶ時のポイント
WeChatの代理店は多数存在するため、実際にどこを利用すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。
WeChatの代理店を選ぶ時のポイントとしては、まずアカウント開設からWeChat導入、運用まで一貫してサポートしてくれるかどうかをまず判断材料とすべきでしょう。
また、WeiboなどのWeChat以外のSNSのトレンドに詳しいかどうか、WeChat Pay導入にも対応しているかどうかなどもチェックすべきです。
WeChatは日本でも利用可能、利用企業も多い
WeChatは、中国人をはじめ世界中で12億人以上が利用している人気チャットアプリです。
さらに、WeChatユーザーが利用できるWeChat Payは日本でも利用可能で、WeChat Pay決済に対応する企業が増えています。
日本企業がWeChatの公式アカウントを開設する際には、日本語に対応している代理店のサポートを受けることも選択肢の一つです。中国市場向けにプロモーションを展開する際に不可欠となるWeChatを活用し、集客につなげていきましょう。
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