災害時に外国人にも「伝わる表現」、アナウンスに搭載へ|インターネット接続なくても再生可能

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

株式会社USENは、商業施設宿泊施設、公共施設および自治体向けに多言語アナウンスアプリ『USEN おもてなしキャスト』の提供を2021年6月9日に開始しました。

サービスに標準搭載されている防災関連の英語中国語、韓国語アナウンスが、今年3月にリリースされた【災害等の非常時における「伝わる表現」用語集(観光庁)】の翻訳内容に対応しており、国内初の試みです。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

防災センターや避難訓練で使える多言語アナウンス集作成

観光庁は、2021年3月30日に災害等の非常時において、予備知識のない外国人旅行者でも取るべき行動を分かりやすい表現で翻訳した「伝わる表現」の用語集を作成しました。

また、自治体・観光関連事業者向けに「非常時における訪日外国人旅行者対応マニュアル作成のための指針」を作成しました。

関連記事
「体を低くして」観光庁、非常時にとるべき行動をわかりやすく。「伝わる表現」を作成・発表

この表現を利用し、USENは火災・地震・津波・停電・コロナ対策などのアナウンス集が標準搭載された、月額定額制のiPad向け多言語アナウンスアプリ「USENおもてなしキャスト」を発表しました。

このアプリではアナウンスのカスタマイズや言語選択も可能で、またオリジナルのアナウンスを追加できます。

災害時などインターネット環境が無い場合でも、多言語アナウンスを再生することが可能であり、インバウンドを含めた日本語が理解しにくい人々に適切に非難行動を促せると考えられます。

USENおもてなしキャスト(防災)イメージ:プレスリリース
▲USENおもてなしキャスト(防災)イメージ:プレスリリース

外国人の命を守るための取り組み、積極的に導入を

災害時に外国人に対して安全を守る取り組みが進んでいないことは、長年の課題でした。

ただし災害時において、言葉が通じにくい外国人を含めたすべての人々の安全を確保することは企業、自治体の責務であると考えられます。

観光庁の外客安全対策室温品室長は、USENの取り組みに対し次のように述べました。

「『伝わる表現』用語集は、外国人を含む不特定多数の方が利用される場所で基準となる翻訳事例集です。

訪日外国人観光客が戻る前に全国の自治体や公共交通機関、観光施設商業施設などの過去の翻訳内容を見直すきっかけとなることを期待しています。

また、観光庁では多くの民間事業者のサービスで採用されるよう協力して参ります。」

このように、観光庁が策定した用語集を企業、民間問わず積極的に活用し、またそのためのツールを導入することが求められると考えられます。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参照>
観光庁:~外国人旅行者向け「伝わる表現」用語集と非常時対応マニュアル作成の指針を作成しました!~
プレスリリース:国内初、観光庁の「伝わる表現」用語集に標準対応

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに