韓国観光公社(KTO)は7月30日に行われたJATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)のウェビナーで国際観光再開に向けた準備状況や日本からの観光客受け入れに向けた方向性について説明しました。
韓国は感染状況やワクチン接種の動きを見据えながら、段階的に国際観光を拡大していき、10月以降の早い段階での全面再開に向けて準備を進めていることを明らかにしました。
さらに、日本人観光客の受け入れにあたっては韓国政府承認の管理型ツアーコースを設定し、それに基づくパッケージツアーから順次受け入れ拡大を目指していくことを発表しました。
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韓国、10月にも日本からの観光客受け入れへ
KTOは7月30日、JATAのウェビナーで早ければ10月にも国際観光を始める意向を示しました。
また、日本からの観光客の受け入れについては管理型のパッケージツアーから受け入れ拡大を目指していく方針です。
さらに、日本からの早期訪韓再開を目指す覚書(MOU)が締結され、商品造成や販促に向けて共同で推進していく方針です。
韓国では、サイパンとのトラベルバブルを開始するなど国際観光に対し積極的に働きかけています。トラベルバブルを利用するには、ワクチン接種証明書とPCR検査が必要です。
ただし、韓国では現在感染が拡大しており、疾患管理庁によると8月4日時点で1日の新規感染者数が1,664人となっています。首都圏では行動制限が敷かれている状態です。
またワクチン接種完了者は14.2%であり、完全にワクチンが国民に行きわたっている状態ではありません。
よってワクチン接種者が少なく対象者が少ないこと、そして感染が拡大していることからサイパンでのトラベルバブルを使った旅行者も極めて少なくなり、旅行熱が冷え込んでいる状態です。
関連記事:韓国でワクチン接種条件にトラベルバブル導入へ、まずはサイパンから
10月に向けて、感染拡大を抑えながら、韓国だけでなく日韓双方で国境をまたいだ往来が行えるよう、準備を進めていく必要があると考えられます。
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<参照>
疾病管理庁:코로나19 국내 발생 및 예방접종 현황(8.4., 0시 기준)
KBS World:隔離なし旅行制度 24日からサイパン旅行始まる
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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