SNSはいまや日常生活に欠かせないものとなっています。日本におけるSNSの普及率は80%を超えているといわれており、企業もマーケティングの一環としてよくSNSを利用しています。
インバウンド業界においては、現在新型コロナウイルスの影響によって海外にいる見込み客に対してアプローチするためにSNSがよく使われています。
しかし、日本で使われているSNSと世界で使われているSNSには違いがあるのです。
本記事では外国人がどのようなSNSを利用しているのか、日本人が使っているSNSと比較しながら解説します。
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世界のSNSユーザー数ランキング
観光立国である日本にとって、SNSを使って海外にいる見込み客にアプローチすることは非常に重要です。インバウンド関連事業を展開しているなら、ぜひSNSを活用すべきでしょう。
しかし、日本で使われているSNSと海外で使われているSNSには違いがあります。
ここではWe Are SocialおよびHootsuiteによって発表されたDigital2022を参照し、世界のSNSユーザー数ランキングとして上位3つを紹介します。
以下で紹介するSNSを利用して海外にいる見込み客にアプローチする戦略をとることで、より効果的なマーケティングが可能になるでしょう。
1位. Facebook
日本ではユーザー数ランキングで第4位となっているSNSであるため、日本人をターゲットとして広くアプローチする場合には他のSNSを使ったほうがいいでしょう。
しかし、世界中の外国人にアプローチするならFacebook一択でしょう。
関連記事:【大公開】インバウンド向けfacebook記事を作っていく上で 絶対に知っておきたい4つのポイントとは?
2位. WhatsApp
世界で2番目に利用されているSNSはWhatsAppです。
日本で最も使われているSNSである「LINE」と非常に似た機能を持っており、一対一でのメッセージ交換が主な機能となっています。
海外ユーザー一人ひとりに合わせたアプローチを行うなら、WhatsAppを使うことになるでしょう。
3位. Instagram
世界で3番目に利用されているSNSはInstagramです。
ビジュアル面でアプローチすることに特化しているSNSであるため、観光地の景色の美しさや料理の見た目などを発信するのに最適だといえるでしょう。
日本のユーザー数ランキングでも第3位に入る大人気SNSです。
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中国のSNSユーザー数ランキング
中国はグレートファイアウォール(金盾)と呼ばれるインターネット検閲システムによって、あらゆるWebサイトやSNSへのアクセスが制限されています。
ここでは中国におけるSNSランキングとして、DIGITAL 2022: CHINAをもとにしたユーザー数ランキング上位3つを紹介します。
中国人をターゲットとしてアプローチを仕掛けたい際には、世界でよく使われているSNSではなく「中国でよく使われているSNS」をしっかりとリサーチしたうえで行いましょう。
関連記事:グレートファイアウォールとは?
1位. WeChat
「中国版LINE」と呼ばれているものですが機能はLINEより幅広く、「税金の申請」や「オンライン診療」などにも対応しています。
中国人をターゲットにするなら欠かせないものです。
2位. Douyin
Douyinは日本におけるTikTokのことで、ショートムービーの投稿がメインの機能となっています。視聴者は主にAIによってレコメンドされた動画を見るため、フォロワーが少ない人が投稿した動画でもコンテンツによっては再生回数が伸びるのが特徴です。
こちらも中国人をターゲットにするなら欠かせないSNSとなるでしょう。
3位. QQ
QQはWeChatと同じテンセント社が運営しているSNSで、メッセージ機能が主機能であることもWeChatと酷似しています。しかし、QQとWeChatではユーザー層が異なります。
10代をターゲットとしてアプローチをしたいなら、WeChatよりもQQがおすすめです。
外国人向けにSNSを運用する際の注意点
外国人向けにSNSでアプローチする際には、いくつかの注意点があります。
注意点を意識しないままにしていると、見込み客に対して効果的に情報を伝えられなかったり、SNS上で炎上してしまい大きく評判を落としたりするかもしれません。
ここでは外国人向けにSNSを運用する際の注意点を3つ紹介します。
適切なSNSマーケティングを可能にするために、注意すべきポイントは意識しておきましょう。
ネイティブのチェックを必ず通す
外国語を使ってSNSを運用する際には、ネイティブに翻訳を依頼することをおすすめします。
ネット上にある自動翻訳システムを利用すると、ナチュラルな外国語にならなかったり、意図とは違う意味が伝わったりする危険性があるからです。
ターゲットとする国で利用されているSNSのユーザー層を理解する
外国人向けにSNSを運用するなら、その国で使われているSNSを使いましょう。
たとえば、中国人をターゲットにして発信をしたいのに、中国で使われていないFacebookやTwitterなどを使っても意味がありません。
アプローチを仕掛けたい国でどんなSNSが使われているのか、リサーチしておきましょう。
国の文化的・歴史的背景に配慮する
SNSで投稿する際には、国際問題に気をつける必要があります。
香港人や台湾人をターゲットとしているのに簡体字を使って投稿してしまったり、人種や宗教について言及してしまったりすると炎上のリスクもあります。
外国に向けて発信するときには、その発信が国際問題やユーザーの気分を害してしまわないか、細心の注意を払うべきでしょう。
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日本人と外国人では使っているSNSが違う
2019年12月に新型コロナウイルスの感染者が報告され、感染者数が増加を続けた結果、入国制限や入国後の行動制限をする事態にまで発展し、日本の観光業界はダメージを受けることになりました。
しかし、2022年になって新型コロナウイルスの感染者数が落ち着きをみせ始めています。
インバウンドの本格的な再開が期待されているなか、いまのうちにSNSなどを通じてまだ海外にいる見込み客に対してどれだけアプローチできるかが重要でしょう。
日本人と外国人では使っているSNSが違うため、日本で通用したSNSマーケティングの手法が海外では通用しないかもしれません。
できるだけ早く外国人向けのSNSアカウントを開設し、試行錯誤しながら自社にマッチしたSNSの活用方法を見つけていきましょう。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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