台湾でも人気の北海道エリア、今後はどう動く【台湾市場のインバウンドプロモーション最前線vol.3】

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

先日開催された台湾最大の国際旅行博「ITF(台北国際旅行博)」での取材内容をもとに、台湾市場の最新状況や、各社・自治体のプロモーションの動きなどをお届けする「台湾市場のインバウンドプロモーション最前線」。

第三弾の今回は、台湾で人気の北海道エリアの担当者の方々に伺った、台湾インバウンド動向についてのインタビューをご紹介します。

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

台湾でも人気の北海道エリア、今後はどう動く

台湾の平野部では雪はほとんど降らないため、スキーなど雪の魅力をたっぷり楽しめる北海道は、台湾の旅行者にとっても人気の観光地です。

今回は北海道観光振興機構や、「ウポポイ」を運営するアイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部など、道内の観光関連団体、事業者、自治体にインタビュー。人気の観光スポットの情報や、プロモーションの戦略などについて伺いました。

公益社団法人北海道観光振興機構 誘客推進本部 海外誘客部 主任 坂口瑛美さん

台湾は北海道にとって大変重要な市場です。私たちだけでなく、各自治体、観光協会さんも14団体が一緒に出展しています。また、隣には札幌市、JR北海道、釧路市、帯広市、網走市などもブースを出されており、「オール北海道」で出展している形です。

北海道 台湾 インバウンド
▲北海道観光振興機構 坂口さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

(訪日ラボ編集部:会場の様子は?)

思った以上に人数が多いですね。北海道のブースにもたくさん旅行者の方が来られて、改めて人気があると実感できました。パンフレットもあっという間になくなりまして、どれだけ持ってきても足りないくらいですね(笑)

やはり団体旅行よりは家族、知人で行く方が多いですね。エリアとしては札幌など知名度が高いところはもちろん、道東、離島など比較的マイナーなところも人気です。

(今後のプロモーションは?)

台湾は成熟市場ですから、一般の観光よりはマラソン、サイクリング、アクティビティ、冬は雪やスキーなど特化型のプロモーションが必要になります。先日ATWSもありましたが、アドベンチャーツーリズムも注目のコンテンツです。例えば「流氷ウォーク」の専門ガイドの方も今回旅行博に来ていて、特別な体験を紹介してもらっています。

北海道には、まだ台湾の方々に知られていない、新しい魅力がたくさんあります。新しい情報を届けることで、今まで体験したことがないことを体験してほしいですし、今まで来たことがないエリアにも行ってほしいなと思います。

公益財団法人アイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部 誘客広報部

  • 広報課長 兼 誘客課長 亀田悟さん
  • 誘客課 主任 新谷裕也さん
  • 広報課 大河智桃子さん

今回は北海道観光振興機構からお声がけいただきました。

ウポポイ(※民族共生象徴空間。アイヌ民族がテーマのナショナルセンター)はコロナ禍でのオープンだったので、海外イベントに参加したことがなく、今後に向けての勉強も込みでの参加です。

(ウポポイの魅力、台湾市場との親和性は?)

他にもアイヌ文化関連の施設はありますが、ウポポイでは道内の文化を一度に見ることができるのが魅力です。台湾では原住民族が16あるので、民族・文化に対する興味・親和性は高いと聞いています。来場者の方々もすでにアイヌ民族を知ってくださっていたりとか、文様や着物に興味を示してくれています。

ウポポイ 台湾
▲アイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部 大河さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

(今後のプロモーションは?)

今回初めての出展でしたので、反省点を出して、次回以降に活かしていきたいと考えています。

台湾市場への期待は高いですね。日本国内向けの展示会を上回るレベルで、北海道というコンテンツへの食いつきがありました。あったかい地域なので、冬や雪を求めていますよね。スキー場が人気なのですが、それ以外のところも、雪と一緒に楽しめる魅力を押し出していきたいと考えております。

ウポポイ 台湾
▲アイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部 亀田さん、新谷さん、大河さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

一般社団法人ひがし北海道自然美への道DMO 専務理事 野竹鉄蔵さん

やはり、ひがし北海道はリピーターが多く、台湾だと4回目以降の訪日でやっと訪問してもらえるのですが、シンガポールは3回目以降からと台湾よりも早くなっており、台湾をそこに追いつかせたい。つまり訪日回数が少ない段階から、ひがし北海道を訪れてもらえるようにしたいと考えています。

(ひがし北海道を目的地にしてもらうための施策は?)

コンテンツもそうですが、まずは交通を整えないと。待ってるだけではなく、自分たちから仕掛けないといけないですね。道東に直接入ってもらえるよう、航空会社に働きかけています。

(北海道の観光資源をどう活かすか?)

北海道内ではウポポイの認知と人気、さらに阿寒のアイヌコタンも興味と認知も上がってきています。ひがし北海道ではさらに深まる大自然とアイヌ文化、そしてアドベンチャーのコンセプトも含め、よりauthenticな北海道を攻めてゆけるように思います。

台湾では若年層、FIT層などはひがし北海道やサステナブルな観光にとても好感度をもってくれていることもあり、そのターゲットに向けて、コロナ後ならではのテーマに基づき積極的に仕掛けていきたいと思っています。

ひがし北海道
▲ひがし北海道自然美への道DMO 野竹さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

JR北海道(北海道旅客鉄道株式会社)、釧路市、帯広市、網走市

  • 北海道旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 営業部 専任課長 インバウンドグループ グループリーダー 平沢信さん
  • 釧路市役所 産業振興部 観光振興室 観光振興担当 主任 横山侑貴さん
  • 帯広市 経済部 観光交流室 観光交流課 観光係 主任補 藤田真衣さん
  • 網走市 観光商工部 観光課 広域観光推進係 主事 榊寛二さん

これまでも台湾向けに10年以上誘客してきました。主に台湾と帯広・釧路・女満別空港間の定期便就航を大きな目標に掲げ、3市で連携してきましたが、FIT(個人旅行)化する中、新千歳空港などからJRで来られる方も増えてきたので、JRさんと連携して出展し、ひがし北海道への誘客促進を目指します。

(来場者の反応は?)

旅行する季節によって質問は違いますね。例えば5月に来る方は、北海道だと桜が咲くのが5月だったりとか。冬は当然、雪に関する質問が多いですし。

我々の地名を知ってらっしゃる方も多く、これまでのプロモーションが少しずつ花開いてきているといった感触があります。

(今後のプロモーションは?)

JR北海道が持つFacebookがありますので、上手く活用して、今回連携した3市をはじめ地域の方々からも情報をいただいて発信していきたいと考えております。冬だけでなく、オールシーズン楽しんでいただけるよう、幅広い情報発信を進めます。

JR北海道、釧路市、帯広市、網走市
▲JR北海道、釧路市、帯広市、網走市 共同出展ブースの皆さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影


【連載一覧:台湾市場のインバウンドプロモーション最前線】

  1. 羽田空港、北海道の空港と連携しインバウンドを送客 地方観光を盛り上げる
  2. TSMC進出の九州エリア、台湾市場への期待感は
  3. 台湾でも人気の北海道エリア、今後はどう動く
  4. 万博控えた関西 台湾市場も盛り上がるか
  5. 新たなコンテンツに熱視線!関東・中部地方の台湾インバウンド動向は
  6. 台湾で人気の商品は?ブランド品・お菓子・日本酒など / 「星野リゾート」台湾での認知度の高さ実感
  7. ITF(台北国際旅行博)BtoB商談会の様子は
  8. 台湾の旅行者「最初に行きたい国は日本」!日本で人気のエリア・コンテンツは?台湾の旅行者・旅行会社に聞いた
  9. 【総集編】台湾市場のインバウンドプロモーション最前線!台湾最大の国際旅行博「ITF2023」日本ブースに出展した38団体&台湾の旅行会社3社に取材

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボおすすめのセミナーや記事をご紹介します。

観光地域づくりに必要な”巻き込み力”とは?実例から学ぶ地域コンテンツの活性化ポイント


訪日外国人数は過去最大を見込んでいる2024年ですが、一方で誘客する企業や地域、自治体などでは今でも多くの課題に臨んでいます。

訪日ラボでも、山梨県(富士山)のオーバーツーリズム対策について、対策の重要性とそれに取り組む関係者の姿勢について取材をしてきたばかりです。

そこで今回は、地域産業や関係者を巻き込むことによって起きた地域活性化について最新のデータや情報をお届けします。

  • "巻き込み力"とは何か
  • 組織や地域で創り上げるコンテンツはどのようなメリットをもたらすのか

など、国内最大級の遊び予約サイト「アソビュー!」の専門家とともにこれからのポイントを徹底解説します!

詳しくはこちらをご覧ください。
観光地域づくりに必要な”巻き込み力”とは?実例から学ぶ地域コンテンツの活性化ポイント


【インバウンド情報まとめ 2024年6月後編】富士山の登山規制・通行料の徴収 7/1から開始 他



訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年6月後半版レポートから、6月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

富士山の登山規制・通行料の徴収 7/1から開始 / 5月の訪日外国人数304万人、3か月連続で300万人超え【インバウンドまとめ 2024年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに