先日開催された台湾最大の国際旅行博「ITF(台北国際旅行博)」での取材内容をもとに、台湾市場の最新状況や、各社・自治体のプロモーションの動きなどをお届けする「台湾市場のインバウンドプロモーション最前線」。
第五弾の今回は、コロナ後にできた新たなコンテンツでも盛り上がる「関東・中部エリア」の担当者の方々に伺った、台湾市場に関するインタビューをご紹介します。
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新たなコンテンツに熱視線!関東・中部地方の台湾インバウンド動向は
関東・中部地方でも、東京をはじめとした大都市や、白川郷を擁する岐阜県などを中心に、インバウンドが盛り上がりを見せています。
担当者の方々に取材したところ,コロナ禍を経て新たに生まれた観光コンテンツに、台湾の旅行者も興味を示しているといいます。
東京ステーション開発株式会社 営業企画部 EC推進課 兼 企画推進課 課長代理 森田秀幸さん
ITFには、2015年くらいから出展しています。台湾市場は「東京駅一番街」の免税売上でナンバーワンなので、非常に重視している市場です。
(訪日ラボ編集部:来場者の反応は?)
元々、キャラクターとかお菓子とか、台湾の方々に喜ばれる商品を扱っていますし、写真を撮る場も設けているので、皆さん楽しそうに写真を撮っていかれます。
(昨年と比較して、来場者の反応に違いは?)
東京は回復が早かったので、昨年とそこまで変わらずといった状況ですね。
(台湾市場への期待感は?)
免税売上を引き続きキープできるよう、プロモーションを続けていきたいです。実は認知度もすでに80%あるので、認知拡大というよりはその先の誘客ですね。
コロナ禍を経て生まれた新たな施設やサービス、商品の情報などが注目を集めています。今後もより深く、細かな情報をお届けできたらと考えております。
京成電鉄株式会社 グループ戦略部 課長補佐 辻和宏さん
成田空港から都心まで最速36分で結んでいるスカイライナーをメインとして、アジア圏にアピールしようと出展しました。今回はSNSでシェア、いいねしてくれた方にコップやアイマスクなどのプレゼントを配布しています。
(来場者の反応は?)
来場者は思った以上に多く、こんなに来るんだ、と驚きましたね。
(今後のプロモーションは?)
台湾に限ってではないですが、アジア圏に対して色々とアピールはしていきたいですね。主にFacebookを使う予定です。旅行博も引き続き出展し、アジア圏の方々に向けてPRしていきます。
東武グループ
東武鉄道株式会社 台北事務所長 山内朋彦さん:
特急「スペーシアX」の運行が開始しましたので、そのPRを強化しながら、新しくグッズ販売も始めました。「クレヨンしんちゃん」とのコラボ商品が大変好評です。
(来場者の反応は?)
グッズ販売は想定以上の売上です。また、すでに「行くことを決めている」層が多いので、詳しい情報を求めておりブースへの滞在時間も長めな印象ですね。
(注力するエリアは?)
沿線の日光エリアは、ザ・リッツ・カールトン日光が開業したことがきっかけで客層も変わってきています。富裕層へのプロモーションを意識しながら、日光市など地域との連携も強化していきたいです。
株式会社東武ホテルマネジメント 営業統括本部 岩瀬一洋さん:
台湾人の方が非常に多く、予約はアゴダ、ブッキングドットコムといったOTA経由で来ることが多いですね。鉄道とホテルを一緒にPRすることで効果が高まるので、グループ全体でアピールしていきたいと考えております。
東武タワースカイツリー株式会社 東京スカイツリータウン広報事務局
- 主任 松谷みずほさん
- 箱石結衣子さん
スカイツリーの高さ「634m」にちなんで、6.34秒でぴったり止めたら展望台のチケットがもらえるイベントを実施していまして、大変盛り上がっています。初日は6名の方が当てましたよ。
SNSに投稿していただいてから、スタートボタンを押すようにしています。みなさんがシェアしてくれて、さらに盛り上がっている印象です。
岐阜県 観光国際部 観光誘客推進課 課長補佐 兼 国内誘客係長 池田紫峰さん
コロナ明けでインバウンドのお客様が戻りつつあり、そのような中で実施された台湾の旅行博への出展は、岐阜県として非常に重要な機会だったと思っています。
(来場者の反応は?)
熱心に話を聞いていただけます。すでに旅行先に岐阜県を選んでくださっているお客様も多く、旅行意欲が高いと感じます。
(注力してプロモーションしている観光地は?)
岐阜市、多治見市、白川郷などを中心に、関ケ原古戦場記念館や、最近改装した新穂高ロープウェイ、ユネスコ無形文化遺産に登録された郡上踊、寒水の掛踊といった新たな観光コンテンツをお薦めしています。コロナ禍でお越しいただけなかった台湾の皆様に、新しい岐阜県の魅力を発信しています。
(今後のプロモーションは?)
今後も旅行博に出展していきたいです。台湾の他にも、ASEAN、欧米豪への出展を予定しています。
高山市観光課 海外戦略係 高山市 飛騨高山プロモーション戦略部 山腰明彦さん
この旅行博には20年以上出展しています。飛騨高山はインバウンドの方々にも人気のエリアで、統計を取っている2005〜2020年までで、外国人宿泊者数の累計が100万人を超えているんです。コロナが明けましたので、また飛騨高山のことを思い出していただけたらと思っております。
(台湾市場への期待感は?)
航空便の問題などなんとも言えないところもあり、誘客もまだまだ課題はありますが、今日の様子も見ても、高い期待感を持ってくださってるのがわかります。高山はもちろん、中部地方全体にも訪れていただけたらと思います。
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