11月3日〜6日、台湾最大の国際旅行博「ITF(台北国際旅行博)」が開催されました。
今回訪日ラボは、現地で日本ブースに出展した38団体と、台湾の旅行会社3社へ取材しました。台湾向けのインバウンドプロモーションや旅行博出展における先進的な取り組み、そして台湾の旅行者に人気のエリアやコンテンツまで、台湾のインバウンド対策に役立つ情報を余すところなくお届けします。
台湾からの旅行者を誘客したい方や、海外での旅行博への出展を検討されている方は必読です。
【インタビュー協力:計41団体】
日本:
公益社団法人 日本観光振興協会 / 日本空港ビルデング株式会社 / 北海道エアポート株式会社 / 株式会社ジーリーメディアグループ / 一般社団法人九州観光機構 / 公益社団法人ツーリズムおおいた / 福岡県 / 福岡市 / 熊本市 / 上天草市 / 阿蘇市 / 公益社団法人北海道観光振興機構 / 公益財団法人アイヌ民族文化財団 / 一般社団法人ひがし北海道自然美への道DMO / 北海道旅客鉄道株式会社 / 釧路市 / 帯広市 / 網走市 / 近鉄グループホールディングス株式会社 / 株式会社海遊館 / 阪神電気鉄道株式会社 / 公益社団法人ひょうご観光本部 / 徳島県 / 東京ステーション開発株式会社 / 京成電鉄株式会社 / 東武鉄道株式会社 / 株式会社東武ホテルマネジメント / 東武タワースカイツリー株式会社 / 岐阜県 / 高山市 / 三菱地所・サイモン株式会社 / 株式会社グレープストーン / 日本酒蔵ツーリズム推進協議会 / 星野リゾート / 公益社団法人栃木県観光物産協会 / 豊彩株式会社 / 南さつま市 / 屋久島町
計38団体(記事掲載順)
台湾:
可樂旅遊(可樂旅遊旅行社股份有限公司) / 喜鴻假期(喜鴻旅行社有限公司) / 大榮旅遊(大榮國際旅行社股份有限公司)
計3社(記事掲載順)
※ITFに来場していた台湾の旅行者の方にもインタビューを実施
- ITF(台北国際旅行博)とは?
- ITF2023で41の団体にインタビュー!記事一覧
- 1. 羽田空港、北海道の空港と連携しインバウンドを送客 地方観光を盛り上げる
- 2. TSMC進出の九州エリア、台湾市場への期待感は
- 3. 台湾でも人気の北海道エリア、今後はどう動く
- 4. 万博控えた関西 台湾市場も盛り上がるか
- 5. 新たなコンテンツに熱視線!関東・中部地方の台湾インバウンド動向は
- 6. 台湾で人気の商品は?ブランド品・お菓子・日本酒など / 「星野リゾート」台湾での認知度の高さ実感
- 7. ITF前日に開催されたBtoB商談会の様子は
- 8. 台湾の旅行者「最初に行きたい国は日本」!日本で人気のエリア・コンテンツは?台湾の旅行者・旅行会社に聞いた
目次
ITF(台北国際旅行博)とは?
ITFは、1987年に始まり、今回で31回目を迎える台湾最大の国際旅行博。
日本ゾーンでは、自治体、鉄道会社、小売事業者などさまざまな団体が出展しており、地域やテーマに合わせて連携したブースも目立ちました。
日本ブースを運営する日本観光振興協会の近藤氏によれば、初日の来場者数は5万7,453人で、昨年2022年の188%にのぼったといいます。4日間の来場者数合計は34万4,475人で、昨年の176%となりました。対2019年比では90%となっていますが、昨年よりは大きく回復し、コロナ前水準に迫ったと言えます。
また、同じく日本観光振興協会 常務理事の皆見氏によれば、前日に実施した日本側と台湾の旅行会社とのBtoB商談会は、2022年の4倍の規模に。台湾の旅行会社も100社以上が来場し、アンケートも概ね好評だったということです。
皆見氏は「台湾の訪日客はコロナ前の7割に回復し、リピーターが多く地方観光が盛り上がっていることから、日本側からも多くの地域に出展いただいており、台湾への期待値が大変高い状況」「一方で、日本から台湾への旅行が未だ2割に留まっているのが課題。”日本へ来て”とアピールするだけでなく、アウトバウンドも盛り上げ、2国間の交流を促進していくべき」と話しました。
ITF2023で41の団体にインタビュー!記事一覧
訪日ラボでは、主催の日本観光振興協会をはじめ、ITF2023日本ブースに出展した38団体にインタビューを実施。また、台湾の旅行会社3社にもお話を伺いました。
計41の団体に取材し、台湾市場のインバウンドプロモーションについて徹底的に掘り下げました。次の旅行博出展を検討されている方や、台湾市場をターゲットとする方にとって必読の内容となっております。
詳細は各記事で紹介しておりますので、URLをクリックしてご覧ください。
1. 羽田空港、北海道の空港と連携しインバウンドを送客 地方観光を盛り上げる
今回のITFでは、複数の企業・自治体が連携してブースを出展する例が多くみられました。
その中の一つが、羽田空港旅客ターミナルを建設、管理・運営する日本空港ビルデングと、北海道内の複数の空港を運営する北海道エアポートの共同出展。空港同士が連携し、インバウンドを羽田空港から地方空港へ送客することを目指した画期的な事例です。
この2社がなぜ連携することになったのか、日本空港ビルデングの島田さん、北海道エアポート 手繰さんに取材しました。
また、両社のブースをはじめ、日本ブース全体の出展にかかわったジーリーメディアグループ(台湾の訪日メディア「ラーチーゴー」運営) 吉田さんにもお話を伺いました。
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2. TSMC進出の九州エリア、台湾市場への期待感は
TSMCは、台湾の半導体メーカーです。近く熊本への進出が予定されており、その経済効果は非常に大きなものになると期待されています。
元々地理的にも近いことから、台湾からの観光客も多い九州エリア。インタビューでは、担当者の方々の期待感も高まっている様子がみられました。
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3. 台湾でも人気の北海道エリア、今後はどう動く
台湾の平野部では雪はほとんど降らないため、スキーなど雪の魅力をたっぷり楽しめる北海道は人気観光地の一つです。
今回は北海道観光振興機構や、「ウポポイ」を運営するアイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部など、道内の観光関連団体、事業者、自治体にインタビュー。人気の観光スポットの情報や、プロモーションの戦略などについて伺いました。
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4. 万博控えた関西 台湾市場も盛り上がるか
元々関西国際空港への直行便も多く、成田・羽田空港からゴールデンルートなどを通っての流入もあり、インバウンドが栄えている地域である関西。
今回は、2025年の万博開催へ向け、ますます盛り上がる関西周辺エリアの担当者の方々に、台湾市場への期待感を伺いました。
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5. 新たなコンテンツに熱視線!関東・中部地方の台湾インバウンド動向は
関東・中部地方でも、東京をはじめとした大都市や、白川郷を擁する岐阜県などを中心に、インバウンドが盛り上がりを見せています。
担当者の方々に取材したところ,コロナ禍を経て新たに生まれた観光コンテンツに、台湾の旅行者も興味を示しているといいます。
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6. 台湾で人気の商品は?ブランド品・お菓子・日本酒など / 「星野リゾート」台湾での認知度の高さ実感
円安の影響により、インバウンド全体の消費金額が上がっています。中国のインバウンドの回復が遅れる中、台湾市場の消費額の構成比もコロナ前より上がっているようです。
今回は、ブランド品なども人気の「プレミアム・アウトレット」、「東京ばな奈」で有名なグレープストーンの新商品、体験型で日本酒を楽しむ「酒蔵ツーリズム」、そして国内外でブランド力を高く評価される「星野リゾート」について、各社担当者の方々にお話を伺いました。
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7. ITF前日に開催されたBtoB商談会の様子は
ITF前日の11月2日には、日本の事業者と台湾の旅行会社をマッチングするBtoB商談会が開かれました。
先述の通り2022年の4倍の規模で、台湾の旅行会社も100社以上が来場。アンケートも概ね好評だったということです。
訪日ラボでは、BtoB商談会でも複数の団体にインタビューを実施しました。
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8. 台湾の旅行者「最初に行きたい国は日本」!日本で人気のエリア・コンテンツは?台湾の旅行者・旅行会社に聞いた
今回は、「台湾の旅行者には日本のどのエリアが人気で、どういったコンテンツが注目されているのか」について、台湾の旅行会社3社へ取材しました。
担当者の方々の話では、やはり日本は人気の旅行先で、「『最初に行きたい場所は日本』と考える人が多い」とのコメントもありました。
また、ITFに来場していた旅行者の方にもインタビュー。20回日本に来たことがあるというハードリピーターの方で、訪日旅行のリアルな旅程についても伺うことができました。
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