2017年1月のインバウンド市場は?:229.6万人で過去最高 春節(旧正月)が1月からだったことが後押し

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2017年1月のインバウンド市場は、訪日外客数が229.6万人で前年同月比24%増となり、1月として過去最高を記録しました。中華圏の国や地域を中心に訪日外客数が増加。これは春節(旧正月)が昨年2月始めスタートだったのに対し、今年2017年は1月末からスタートだったことが後押しした模様。

2017年の春節(旧正月)開始!春節の基礎知識と最近のトレンドを解説

インバウンド市場において最重要顧客といえる訪日中国人観光客。その中国での2大の旅行シーズンといえば春節(旧正月)と国慶節です。この時期はインバウンドビジネスでも注目が集まりますが、今年2017年の春節はどのようになるでしょうか?インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次2017年春節(旧正月)はじまるそもそも春節(旧正月)とは?なぜ旧暦の正月を春節として祝うのか?20...

それでは、2017年1月の各国のインバウンド市場の状況と、前月2016年12月に行われた各国インバウンド市場向けビジット・ジャパン関連プロモーションを見ていきましょう

<2016年12月のまとめはこちら>

12月の訪日外客数は205.1万人 主要市場全てで12月過去最高を更新:各国の訪日外客数と11月のプロモーションをおさらい

先日2016年の年間訪日外客数が2403.9万人であることをお伝えしましたが、今回は2016年最後の月、12月の訪日外客数と、それに向けた11月のビジット・ジャパンによるプロモーションについて見ていきましょう。<11月のまとめはこちら><2016年のまとめはこちら> 目次2016年12月までの全国籍訪日外客数の推移2016年12月までの訪日中国人観光客の訪日外客数の推移2016年11月の訪日中国人観光客向けの先月のプロモーション活動は?2016年12月までの訪日台湾人観光客の訪日外客数の推...

<2016年のまとめはこちら>

【速報】2016年のインバウンドは過去最高の2403.9万人!

昨日2017年1月17日、JNTOより訪日外客数統計の2016年年間値が発表され、2016年のインバウンドは過去最高の2403万9千人であったことがわかりました。2015年の1973.7万人に対し、前年比21.8%増となり、初の2000万人突破。JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多の訪日者数となりました。 目次2016年 2400万人突破!このままのペースであれば4000万人も不可能じゃない2013年から振り返るインバウンド市場各国のインバウンド市場推移訪日中国人観光客訪日台湾人...

 

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2017年1月までの全国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの全国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの全国籍インバウンド外客数推移

2017年1月の全国籍の訪日外客数は229.6万人(前年同月比24%増)となり、昨年1月の185.2万人を44万人以上上回って過去最高を記録しました。この背景にあるのは、インバウンド市場のなかでの重要市場である中華圏の訪日客増。

中国をはじめとした中華圏の国や地域で最大の旅行シーズンである春節(旧正月)が、今年は1月末にスタートだったことが最大の要因と考えられます。昨年2016年は2月はじめにスタートでしたので、今年は春節に喚起されたインバウンド需要が1月にずれ込み。これによって、例年以上の伸び率を見せる結果となりました。

 

2017年1月までの中国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの中国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの中国籍インバウンド外客数推移

2017年1月の中国インバウンド市場では、前年同月比32.7%増の約63.1万人で、1月として過去最高を記録しました。昨年は2月初頭からスタートした春節(旧正月)の休暇が、今年2017年は1月末スタートになったことにより、春節によるインバウンド需要が1月に増加したことが要因として考えられます。

前月2016年12月の中国向けインバウンドプロモーション活動は?

中国インバウンド市場向けの12月のプロモーションは、中国大手旅行会社と連携した訪日旅行商品販促キャンペーンを実施。中国市場において定番化しすぎてしまったゴールデンルート以外の旅程の30商品を対象に、旅行商品購入者へのノベルティ提供などを行い、訪日需要の喚起を図りました。

 

2017年1月までの台湾籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの台湾籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの台湾籍インバウンド外客数推移

2017年1月の台湾インバウンド市場では、前年同月比9.3%増の約35.1万人で、1月として過去最高を記録しました。中国同様、春節(旧正月)に喚起されたインバウンド需要が1月にずれ込んだものの、昨年の大手航空会社トランスアジア航空の解散による伴うツアーキャンセルによって1桁台に伸び悩んだ結果となりました。

前月2016年12月の台湾向けインバウンドプロモーション活動は?

台湾インバウンド市場向けの12月のプロモーションは、台湾人気歌手A-Lin氏を招聘し、日本の中国地方での旅行内容を紹介するショートムービーを制作し、広告として活用。A-Lin氏の新曲発表に併せてPVも中国地方で撮影するなど、マス向けのインフルエンサーマーケティング様のプロモーションを展開しました。

 

2017年1月までの香港籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの香港籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの香港籍インバウンド外客数推移

2017年1月の香港インバウンド市場は、18.6万人で前年同月比が主要インバウンド市場のなかで最も高い48.4%増を記録。1月として過去最高を記録しました。香港でも中国同様、春節(旧正月)に喚起されたインバウンド需要が1月にずれ込んだことで大幅増を果たしたほか、航空便増便により、航空座席供給量が2割増加したことなども後押しした模様。

前月2016年12月の香港向けインバウンドプロモーション活動は?

香港インバウンド市場向けの12月のプロモーションは、歴史的背景から香港では認知されているクリスマスシーズンを活用したプロモーションを展開。Visit Japanの香港向けFacebookページで、各地のイルミネーションの情報を掲載しました。特に北海道五稜郭の五稜星の形がみえる「夢イルミネーション」はいいね数2,346件を獲得し、Facebook上で広くリーチした模様。

 

2017年1月までの韓国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの韓国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの韓国籍インバウンド外客数推移

2017年1月の韓国インバウンド市場は、前年同月比21.5%増の約62.5万人で、単月として過去最高を記録しました。韓国も旧正月休暇があり、中華圏とは違って「ソルラル」と呼ばれています。こちらも1月にずれ込んだことに寄って、1月のインバウンド需要が喚起されました。

前月2016年12月の韓国向けインバウンドプロモーション活動は?

韓国インバウンド市場向けの12月のプロモーションは、海外旅行商品の購入プラットフォーム「TMON(チケットモンスター)」とのタイアップを展開。LCC路線の就航先を中心とした地方都市を紹介する特設ページを「TMON」上に開設し、地方を中心に訪日需要を促進しました。

 

2017年1月までのタイ国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までのタイ国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までのタイ国籍インバウンド外客数推移

2017年1月のタイインバウンド市場は、前年同月比6.7%増の約6.5万人で、1月として過去最高という結果に。昨年10月のタイ国王プミポン氏の崩御をうけて自粛期間に1月の旅行商品の販売時期が当たってしまい、旅行需要全体が押し下げられたものの、前年を上回る結果となりました。

前月2016年12月のタイ向けインバウンドプロモーション活動は?

タイインバウンド市場向けの12月のプロモーションは、九州地方の認知度向上&旅行商品の販促を目的として、「くまモン」などを起用した広告を展開。また、富裕層・中間層向けに、現地旅行会社と共同で、新聞やオンラインメディアなどに広告を出稿するなどをし、プミポン国王崩御によるインバウンド需要減退を食い止めました。

 

2017年1月までの米国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの米国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの米国籍インバウンド外客数推移

2017年1月の米国インバウンド市場は、前年同月比16.2%増の約8.8万人で、1月として過去最高を記録しました。例年、欧米圏はクリスマス休暇後となる1月は海外旅行のオフシーズンとなるものの、大手メディアで日本が取り上げられるなどでの露出増加がインバウンド需要を後押しした結果に。

前月2016年12月米国向けインバウンドプロモーション活動は?

米国インバウンド市場向けの12月のプロモーションは、12月上旬にラスベガスで開催された富裕層向けの旅行会社コンソーシアムである「Signature Travel Network」の年次総会にビジットジャパンが参加。BtoBでの商談会も開催され、現地旅行会社などとの商談が活発的に行われました。

 

2017年1月までのカナダ籍インバウンド外客数推移

2017年1月までのカナダ籍インバウンド外客数推移

2017年1月までのカナダ籍インバウンド外客数推移

2017年1月のカナダインバウンド市場は、前年同月比27.8%増の2,3万人で、1月として過去最高を記録しました。カナダにおいても春節(旧正月)の影響があり、1月にずれた春節が中華系カナダ人のインバウンド需要を喚起した格好に。

前月2016年12月のカナダ向けインバウンドプロモーション活動は?

カナダインバウンド市場向けの12月のプロモーションは、JNTOの現地事務所がニュースレターを5000人に送付。10月に大幅に訪日カナダ人観光客が増加したことや、新規ホテル開業などの情報を提供し、訪日需要の喚起を図りました。また、ウィンタースポーツ需要の増加のため、オンライン広告を展開しはじめました。

 

2017年1月までの英国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの英国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までの英国籍インバウンド外客数推移

2017年1月の英国インバウンド市場は、前年同月比18.1%増の約2.1万人で、1月として過去最高を記録しました。米国同様、クリスマス休暇後の1月は海外旅行オフシーズンとなりがちですが、訪日旅行の割高イメージを払拭するためOTA(オンライントラベルエージェント)や航空会社と連携して実施した価格訴求型の広告が功を奏し、インバウンド需要を押し上げたものと見られます。

前月2016年12月のイギリス向けインバウンドプロモーション活動は?

英国インバウンド市場向けの12月のプロモーションは、前述のOTA(オンライントラベルエージェント)との連携広告が主たるものです。Expediaと連携し、ウェブサイト内に特設ページを構え、北海道や沖縄、中部などの地方を中心とした訪日旅行商品をリーズナブルな価格を訴求する格好で展開しました。

 

2017年1月までのオーストラリア国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までのオーストラリア国籍インバウンド外客数推移

2017年1月までのオーストラリア国籍インバウンド外客数推移

2017年1月の豪州インバウンド市場は、前年同月比9.0%増の約6.1万人で、単月として過去最高を記録しました。ウィンタースポーツを目的とするインバウンド需要が増加していることや、新規就航便の増加などが後押しする格好に。

前月2016年12月のオーストラリア向けインバウンドプロモーション活動は?

豪州インバウンド市場向けの12月のプロモーションは、豪州メディアやインフルエンサーを瀬戸内地域に招聘し四国の観光コンテンツを体験・取材してもらうファムトリップを開催。そのほか、シドニーで開催された日本文化イベント「MATSURI JAPAN FESTIVAL」にビジット・ジャパンブースを出展し、2000人を超える来客があるなどの大盛況を博しました。

訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

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【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】


【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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