海外メディアも注目 インバウンドは非日常を求める?受付には恐竜、接客はロボットが担う「変なホテル」が舞浜にもオープン!

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2016年インバウンドの人気観光スポット年間総合ランキング1〜50位 出典:「インバウンドレポート 2016」(RJCリサーチ/ナイトレイ)

2016年インバウンドの人気観光スポット年間総合ランキング1〜50位 出典:「インバウンドレポート 2016」(RJCリサーチ/ナイトレイ)

訪日外国人観光客の人気観光スポットとして真っ先に上がるのが、浅草寺富士山伏見稲荷大社清水寺原爆ドームなど日本の観光パンフレットにも頻繁に登場する歴史的建造物です。

しかし、最近では、以前訪日ラボでご紹介した「ロボットレストラン」や「KAWAII MONSTER CAFE」など一風変わった観光スポットも登場。インバウンドに高い人気を誇っています。

つい先日、千葉・舞浜に第二号館がオープンしたばかりの「変なホテル」もその一つとして、インバウンドから注目を集め始めています。

<参照>

ディズニーよりUSJのほうが人気!SNS分析でわかったインバウンドの人気観光スポット

先日訪日ラボでもご紹介したナイトレイの「inbound insight(インバウンドインサイト)」を活用した「インバウンドレポート2016 2016年1月〜12月」が、ナイトレイとRJCリサーチの共同調査で発表されました。SNSを活用した位置・移動情報のビッグデータを収集・解析する「inbound insight(インバウンドインサイト)」で見る昨年2016年のインバウンド、つまり「訪日外国人観光客はどこにいっていたの?」はどのようなものだったのでしょうか。インバウンドの中心が関東から関西...

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新たに舞浜にオープンした「変なホテル」:コンセプトは”先進技術を導入し、ワクワクと心地よさを追求する”

変なホテル:ホームページより

変なホテル:ホームページより

「変なホテル」とは、2015年に長崎県ハウステンボスに初号棟を開業したホテルです。2017年3月15日、千葉県・舞浜に第2号館がオープンしました。

客室総数は、全100室。

  • スタンダードツイン・・・大人2名:14,000円~
  • スタンダードトリプル・・・大人3名:15,600円~
  • コーナーツイン・・・大人2名:19,800円~

の3種類の客室を提供しています。全館にWi-Fiが完備されており、設備・アメニティーも充実しています。(清掃費は別途料金)

今回ご紹介している「変なホテル」の特徴として、特筆すべきポイントは、「先進技術を導入し、ワクワクと心地よさを追求する」というコンセプトをもとに、宿泊客にロボットを活用した一風変わったサービスを提供している点です。具体例を見ていきましょう。

 

変なホテルではロボットが運営を担当!?

[ロボット活用例①]レセプションは恐竜ロボットが担当!

https://youtu.be/0759q18TUs4

「変なホテル」のレセプションは、恐竜ロボットが担当。モチーフは、白亜紀に生息していた「ヴェロキラプトル」です。

一見、鋭い目と爪で攻撃的に見えますが、対応は紳士的らしく日本語、英語中国語(簡体)、韓国語の4カ国語でインバウンドに対応可能という有能ぶり。

[ロボット活用例②]客室ではAI搭載ロボットTapiaがインバウンド宿泊客をサポート

「変なホテル」全客室に設置してある小型ロボット「Tapia」:ITmedia ビジネスより

「変なホテル」全客室に設置してある小型ロボット「Tapia」:ITmedia ビジネスより

「変なホテル」の全客室には、小型ロボット「Tapia」が設置されています。

Tapiaとは、日本のロボットベンチャー「MJI」が開発するロボットで、見守り機能を持つコミュニケーションが得意なロボットです。

「変なホテル」1号棟に設置されているTapiaとは少し違い、今回新たにオープンした「変なホテル」2号棟のTapiaは、AIを搭載しており、宿泊客の顔や名前の認識することができます。多言語にも対応しているため、インバウンド宿泊客ともコミュニケーションを取ることができます。

[ロボット活用例③]水槽では魚ロボットが泳ぐ?ゴミ箱ロボットも歩き回る!

https://youtu.be/c9IacqkhzC8

「変なホテル」ゴミ箱ロボット:産経ニュースより

「変なホテル」ゴミ箱ロボット:産経ニュースより

ロビーに設置してある水槽では、魚ロボットが泳いでいます。この魚ロボットは、韓国発の鯉型ロボット「AIRO」。導入は、関東ホテルとして初の試みとなるとのこと。

また、巨大なティラノサウルスのオブジェが出迎えるロビー付近には、ゴミ箱型のロボットが歩き回っており、、視覚的に楽しめる仕掛けが張り巡らされています。

「変なホテル」は、7人の従業員に加え、9種類、約140体のロボットにより運営されており、運営にあたって圧倒的な効率性に加え、人件費のカットを可能としています。

そのため、宿泊料金は比較的リーズナブルな額となっており、東京ディズニーランドなど関東の人気観光スポットへのアクセスの良さ、他に類を見ない運営コンセプトも理由にインバウンドに注目のスポットになっています。

 

海外メディアでも取り上げられる「変なホテル」インバウンドからも軒並み好評!

BBCでは「日本のロボットホテル(変なホテル)に関する5つのこと」と題して特集記事を配信

Five things about Japan's robot hotel:BBC

Five things about Japan's robot hotel:BBC

英メディアBBCの2015年7月17日の記事では、「Five things about Japan’s robot hotel(日本のロボットホテルに関する5つのこと)」と題して、「変なホテル」を特集しています。

長崎県ハウステンボスに位置する「変なホテル」1号棟がオープンした際に書かれた記事で、ポーターロボット(荷物持ちロボット)や人型ロボットによるチェックイン作業の様子が写真付きで紹介されています。

Trip Advisorでは79件のレビュー&3.5/5の評価を獲得!

変なホテル レビュー:TripAdvisor

変なホテル レビュー:TripAdvisor

長崎県ハウステンボスに位置する「変なホテル」1号棟は、世界最大規模の観光口コミサイトTripAdvisor上で3.5/5の評価を獲得しています。ロボットという一風変わった最先端の技術をホテル運営に組み込んでいるという点が好評の模様です。

  • 「少しチェックインに戸惑ったけど、最先端技術を活かしてるって点でとてもおもしろいね。ロボットも可愛いかった!」
  • 「ユニークで忘れられない体験でした。ロケーションも良かったし、施設も綺麗。ロボットだけでもとても快適でした。」
  • 「ロボットのような最先端技術をこういう形で活用していくことはとても意味があることだね!」

など世界各国から79件のレビューも獲得しており、インバウンドからも注目されていることが伺えます。

 

まとめ:インバウンドは最先端技術がお好き?変なホテルはインバウンド業界注目の宿泊施設に

千葉県・舞浜に新たにオープンした「変なホテル」は、「ロボットが運営を行う」という変わったコンセプトをもとに、宿泊客にロボットという最先端技術を活用したサービスを提供しています。

以前の記事でもご紹介したように、ロボットやAIなど日本の技術力の高さを象徴するような最先端技術や、日本人ならではの独創的な発想に、インバウンドは高い関心を示す傾向にあるため、インバウンド誘致の際には頭に入れておくとよいでしょう。

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<参照>

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

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詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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