欧州インバウンド 旅マエの情報収集では80%がPCを利用「旅マエにはPC、旅ナカにはスマホ」が特徴と判明 ヨーロッパ向けの効果的な観光情報のPR方法とは①

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世界中で海外旅行市場が盛り上がっている近年。以前の記事でもご紹介したように、UNWTO(国連世界観光機関)の資料によると、2016年に海外旅行をした人の数は対前年比+6%にあたる13億5,000万人を記録し、外国人観光客の旅行消費の伸びも好調です。

このような状況にある海外旅行市場。加えて、昨今の好調な海外旅行市場を支えているのは、最多の海外旅行者数を誇る中国に加え、ヨーロッパ圏の国々であるとの見方ができます。

中国人が海外旅行で使ったお金は総額26兆円!13億5,000万人が海外に旅行した2016年の世界の観光市場 知っておくべき数値をまとめました

2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、インバウンド観光市場が盛り上がっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という視点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)では、毎年、World Tourism Barometerというアウトバウンド・ツーリズム(世界の海外旅行)に関するレポートを発行しています。今回は、2016年の世界での海外旅行...

インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?


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2016年の海外旅行支出トップ10のうち4つを占めるヨーロッパ:どうやって情報発信すべき?

2016年の海外旅行支出(国・地域別):UNWTO(国連世界観光機関)より引用

2016年の海外旅行支出(国・地域別):UNWTO(国連世界観光機関)より引用

UNWTO国連世界観光機関)のWorld Tourism Barometerによると、海外旅行支出額トップ10は、上から順に中国アメリカドイツイギリスフランスカナダ韓国オーストラリアイタリア香港となっています。

上記の表で確認できるように、海外旅行支出額の伸びとしては中国がもっとも大きい結果になっていますが、中堅層を支えているのはヨーロッパ圏の国々となっています。

このデータから見ると、日本のインバウンド市場においても ヨーロッパ圏出身の外国人観光客は、大きなポテンシャルを持つターゲット層であるとの見方ができます。

では、ヨーロッパ圏出身の外国人観光客を日本に集客・誘致したい場合、どのようにすればいいのでしょうか?Expedia Media Solutionsが発表したEUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH をもとにひもといていきます。

爆買い何故減速した?これからターゲットとすべきは欧州圏訪日客?

2020年の4,000万人のインバウンド誘致を目指し、インバウンド観光市場が盛り上がっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という視点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)では、毎年、World Tourism Barometerというアウトバウンド・ツーリズム(各国からの海外旅行市場)に関するレポートを発行しています。前回は、2016年の世界で...

ヨーロッパ圏出身の海外旅行客は旅マエはPC、旅ナカはスマホで観光情報を収集している

ヨーロッパ出身の人はどのデバイスを使って観光情報を入手しているのか(段階ごと):Expedia Media Solutions:EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCHより

ヨーロッパ出身の人はどのデバイスを使って観光情報を入手しているのか(段階ごと):Expedia Media Solutions:EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCHより

同調査のアンケート調査によると、ヨーロッパ圏出身の人々は、旅マエはデスクトップ/ラップトップで、旅ナカはスマートフォンで情報を収集しています。

「どこに旅行するか決めようとしている段階」では、ヨーロッパ出身の75%はデスクトップ/ラップトップ上で情報を収集しています。 日常生活の中で使用率が高い スマートフォンは36%を占めるのみ になりました。

「旅行先決定後にその旅行先に関する情報を調べる段階」「フライトやホテルを予約する段階」では、より増してデスクトップ/ラップトップを利用する傾向が強まるようです。(使用率はそれぞれ82%、87%)この段階でのスマートフォンの利用率は、それぞれ24%、13%まで落ちます。

一方で、旅行中、いわゆる 旅ナカ」ではスマートフォンの使用率が一気にデスクトップ/ラップトップの使用率を追い抜きます。67%が旅行中にはスマートフォンを使用する結果になりました。

このように、ヨーロッパ出身の人々は観光情報を入手する際、一般的に「旅マエにはPC、旅ナカにはスマホ」 を利用する傾向にあるようです。旅マエ旅ナカの情報発信の仕方に関しては下記の記事でご紹介しています。

【旅マエ編】インバウンドで話題の旅マエ・旅ナカ・旅アトを徹底解説

年々、訪日外国人観光客が増えるにつれて、インバウンドビジネスに参画する企業も増えつつあり、それにともない、インバウンド業界におけるマーケティング手法が確立しつつあります。現在、インバウンドマーケティングにおいては、訪日外国人観光客の行動について「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」、すなわち訪日旅行前、訪日旅行中、訪日旅行後にフェーズわけをした上で、それぞれの段階ごとに適切なアプローチをすることが重要となってきています。今回は、その「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のうち、 「旅マエ」 について徹底解...

【旅ナカ編】インバウンドで話題の旅マエ・旅ナカ・旅アトを徹底解説

年々、訪日外国人観光客が増えるにつれて、インバウンドビジネスに参画する企業も増えつつあり、それにともない、インバウンド業界におけるマーケティング手法が確立しつつあります。現在、インバウンドマーケティングにおいては、訪日外国人観光客の行動について「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」、すなわち訪日旅行前、訪日旅行中、訪日旅行後にフェーズわけをした上で、それぞれの段階ごとに適切なアプローチをすることが重要となってきています。今回は、その「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のうち、 「旅ナカ」 について徹底解...

まとめ:ヨーロッパ出身の人は旅マエはPC、旅ナカはスマホで観光情報を入手している

好調な海外旅行市場を支えている近年のヨーロッパ。ヨーロッパ出身の外国人観光客に向けて情報を発信する場合、旅マエ旅ナカに分けて適切なデバイス向けにプロモーションをかけるのが得策です。

先述の通り、観光情報の入手方法として 旅マエにはPC、旅ナカにはスマホ」という特徴があったヨーロッパ出身の人々。 しかし、使用するデバイスは把握できても具体的にどのようなコンテンツを発信すればよいのかを把握するのは至難の業です。

後編では、ヨーロッパ出身の人々が 「旅行地を選ぶ際に何を重要視しているのか」「どのような広告が役にたつのか」 という視点から、何を発信していけばよいのかに関して解説していきます。

まずは知ってもらう!旅マエに有効なインバウンド集客についてより詳しい資料のダウンロードはこちら

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<参照> - 観光庁:平成 28年における訪日外国人の消費動向 - UNWTO(国連世界観光機関):World Tourism Barometer

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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