岐阜県高山市は、1986年に国際観光都市宣言を行い、早くから多言語化などインバウンド対策に取り組んできました。高山市では「広域かつ多種多様なプレーヤーの連携の促進」を進め、訪日外国人が見たい、体験したいと考える「ありのままの日本」を観光に打ち出すことで、2016年には在住人口9万人の5倍以上となる46万人の外国人宿泊者数を達成 しています。
最近ではアニメ映画「君の名は。」の聖地として有名になったことで、インバウンドでも追い風吹く高山市。同市に「最も近い国際空港」ということで、愛知県の中部国際空港では様々な取り組みを進めています。
地方誘致の起爆剤なるか 海外の「君の名は。」ファンは聖地巡礼にどんな反応?実証調査を行うアニメツーリズム協会がシンポジウム開催へ
平成28年(2016年)9月15日に発足し、「クールジャパン連携実証プロジェクト」の一角を担う存在として活動しているアニメツーリズム協会。かねてから日本で生まれたアニメ作品のファンである訪日外国人観光客のアニメツーリズム(いわゆる聖地巡礼)活性化プロジェクトに関するシンポジウムを開催することを発表しました。場所は東京都千代田区の都道府県会館で、日時は平成29年(2017年)3月3日午後2時30分~4時30分までの2時間。参加できるのは中央官庁、地方自治体関係者などとなっています。いよいよプ...
訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションの資料を無料でダウンロードする
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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
高山市は訪日外国人から人気が高く、インバウンド対策の取り組み着手も早かった
そもそも高山市は日本でもいち早くインバウンド対策に取り組んだ市町村の一つで、海外に向けた総合的な施策を推進するため、平成23年度に海外戦略室を設置しました。この中で、
- 情報発信の充実
- 受入体制の強化
- 魅力ある観光周遊ルートの形成などのインバウンドの促進、事業者の販売活動への支援
- 外国人観光客への販売環境の充実など海外販路の開拓、都市間交流の推進
- 異文化に接する機会の提供など多様な国際交流の推進
など、多角的なインバウンド対策に取り組んでいます。
特に受け入れ体制の強化としては、
- 7日間無料で使用出来る公衆無線LANの整備
- JNTO認定外国人観光案内所の設置
- ムスリム(イスラム教徒)旅行者が安心して食事ができる飲食店や礼拝対応可能な施設などを掲載したパンフレットを作成
- 地域限定通訳案内士制度
- 8言語のパンフレット
- 10言語の地図の整備
など積極的な訪日外国人受け入れを進めています。
増加するムスリムインバウンド 各自治体の先進事例に学ぶ、ムスリム旅行者の受け入れ対策とは
近年、ビザ要件の緩和やLCCの就航等により東南アジアからの旅行者が急増しており、マレーシアやインドネシアからのムスリム旅行者が今後一層増加することが見込まれています。観光庁は施策としてムスリム旅行者を迎え入れる環境の整備に取り組んでおり2015年8月にはムスリム旅行者が訪日した際に、宗教的・文化的な習慣に不便を感じることがなく、安心して快適に滞在できる環境の向上を図るため、ムスリム旅行者の食事や礼拝に対する習慣やニーズをもとに、「ムスリムおもてなしガイドブック」を作成。また、2015年11...
中部国際空港を利用した訪日外国人全体の16%が高山を訪問
中部国際空港が実施した「2016年セントレアインバウンド調査」によると、中部国際空港を利用した利用者の全体の16%の旅行者が高山を訪れています。その中でも 台湾、香港 から日本を訪れた観光客は、実に 40% が高山を訪問しており、20%近くが「好印象の観光地」と回答しています。また高山市が公開している平成28年度の外国人宿泊者数で見ても、台湾、香港から高山を訪れている方の数は、他の国、地域を大きく上回ります。
訪日外国人に人気の高山の魅力を伝える「高山特集ページ」を制作
こうした背景もあり、中部国際空港株式会社は、この度訪日外国人向けに「高山特集ページ」を公開しました。「高山」は名古屋から電車、車のいずれの交通手段を使用しても片道約4時間。成田、羽田など東京からは約6時間、関西国際空港がある大阪からは約5.5時間かかるため、中部国際空港は「高山へ一番近い国際空港」であるとしてアピール をしています。
なお、2月16日には中華圏で最も重要とされる祝祭日である「春節」を迎えることから、中部国際空港では多くの訪日外国人が中部国際空港を利用する見込みであるとし、中部地方の情報に特化した訪日外国人向けの観光ポータルサイトである「centrip」の協力で外国人目線での旅の楽しを伝えることにしています。
2018年中国の旧正月(春節)は2/16から|トレンドとインバウンド対策6選
中国には旧正月(春節)があり2018年の旧正月は2月16日となっており、春節休暇は旧暦大晦日にあたる 2月15日から2月21日の7連休 となっています。この記事では、1ヶ月前でも間に合うインバウンド対策と、2018年の春節に関連した訪日中国人のトレンドについて解説します。まずは知ってもらう!旅マエに有効なインバウンド集客の資料を無料でダウンロードする「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする「SNSを活用したプロモーション」の資料を無料でダウンロードする「インフルエン...
中国、台湾、香港からの訪日外国人の受け入れのため、中部国際空港はWeChat(微信)の公式アカウントを開設
WeChat(微信)は11億人以上が利用していると言われますが、中部国際空港は、情報提供の充実の一環として2017年11月2日よりWeChat(微信)の公式アカウントを開設、運用を初めています。
これは主に訪日中国人に対して、空港内店舗のサービス情報、クーポンなどのお得情報やキャンペーン情報、この地域の魅力的な情報などを旅前(タビマエ)、旅中(タビナカ)に発信するものです。また、フォロワーに対して、訪日後も定期的に情報配信が可能となることから、旅後(タビアト)に再訪日を促すとともに家族・知人への口コミ拡散による新規訪日旅客の獲得を図る狙いもあります。
最新インバウンドマーケティング!旅マエ・旅ナカ・旅アトとは?
先月末10月31日、インバウンド業界を盛り上げるニュースが発表されました。国土交通省は、今年1月からの累計訪日外国人観光客数が、10月30日に2000万人を超えたことを発表しました。このペースで行けば2016年は2500万人弱の訪日外国人観光客数を望め、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に4000万人という目標に向けて着々と増加しつつあります。しかしながら、訪日中国人観光客の伸びが鈍化していたり、為替相場に影響され日本円ベースでの訪日外国人消費額の減少などが騒がれており、...
利用客の傾向、属性を知ることで正しい施策が可能になる
高山市、そして中部国際空港のインバウンドの取り組みを紹介しましたが、いずれも どの国や地域の外国人が観光をしているのか、どのような傾向があるのかを把握した上で、効果的にインバウンド施策を打っている と言えます。中部国際空港の特集ページでは、中部国際空港、名古屋駅から飛騨高山までの交通手段、所要時間の表示などもあり、高山に興味を持った観光客が実際の旅行日程までをもイメージしやすくしてあるなど、地方誘客のために参考にしたい作りになっています。
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
<参考>
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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