近年、世界各国で日本旅行に特化したサイトが増えてきています。日本のインバウンド事業者は、海外の訪日観光客向けメディアとタッグを組むことによって、より多くの観光客に対して効率よくアピールできます。海外メディアへ広告を出したり、タイアップ記事を書いたりすることから始まり、その結果、現地での認知度が上昇し、集客へとつながるというのが一般的な流れです。
この記事では香港の観光メディアに特化して、気になるその内容と集客効果、具体的な集客事例までを解説していきます。
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香港の観光メディアを選ぶポイントは?
香港のメディアとタッグを組む際、何を基準として選べばいいのかはあまり知られていません。
ここではまずタッグを組むメディアを選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。自社のブランドや広告効果を上昇させる適切なパートナーを選ぶために活用してください。
香港向け観光メディアを選ぶ際の3つのポイント
1. メディアの認知度
まず一つ目に大切な観点が、メディアの認知度です。
特に香港ではブログ文化が根強く、訪日旅行の情報収集の場面においてもネット情報の重要性は高いです。ネット情報を扱うメディアの認知度は、そのメディアが発信する情報への信頼性につながります。数多くある香港人向け訪日旅行サイトの中でもとりわけ認知度の高いものを選ぶことが大切です。
2. メディアの内容
多くある訪日メディアがどのようなコンテンツを持っているのかにも注目する必要があります。自社のプロモーションしたいコンテンツとメディアが扱っているコンテンツが噛み合わなければ、宣伝効果は薄くなってしまうからです。
核となるテーマを持つメディアが多く、日本のオタクカルチャーを中心に扱うもの、伝統文化を中心に扱うものと様々です。自社とメディアの方向性が一致しているのかを吟味する必要があります。
3. PV数
そのメディアがどれだけ参考にされているのかについても検討する必要があります。そのメディアがどのくらいのPV数を持っているのか、どのくらいの伸び率を持っているのかは広告効果を検討する際に必須事項です。
訪日旅行向けメディアは競争が激しいですが、人気不人気が分かれ始めているものもあります。相手メディアの状況を察知し、いかに効率よく広告を出していくかが大切です。
香港の観光メディア3選
ここからは香港の代表的な観光メディアを3つ紹介していきます。
1. 樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)
「樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)」は台湾人・香港人に特化した訪日観光メディアです。月間ユニークユーザー数111万人を擁し、台湾・香港の訪日観光メディアとしてはNO.1の実力を誇ります。台湾人・香港人ライターがすべての記事を企画・取材・執筆している点が特徴です。Facebookページも台湾の最多のファン数約63万人を抱え、情報拡散力に強みを持っています。
なぜ、「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」は月間ユーザー111万人を集めるほど台湾人から人気なのか?:「台湾人ニーズに寄り添う」吉田皓一氏にイン
観光庁がまとめている訪日外国人消費動向調査によると、2017年はインバウンド消費が初めて4兆円を越えました。その中でも 台湾の消費額は、中国に次ぐ5,744億円となっており、インバウンド市場の中でも第2位のシェアを誇る巨大な市場 となっています。さらに、JNTOがまとめている2017年の年間訪日外客数ランキングを見てみると、台湾人は3番目に多く日本に訪れています。このように、台湾はインバウンド市場の中でも注目すべき国です。しかしながら、台湾へアプローチしたいと思った時に、何から始めたら良い...
日本側の「伝えたい情報」を台湾人・香港人が「欲しい情報」に転換し、ニーズの高い情報をハイクオリティで提供しています。また、航空券やホテル、体験ツアーの予約機能を備え、「旅マエ」のサービスを一括して提供したり、台北市内に40坪の路面アンテナショップを備えたり、WEBと連動させた商品提供やアンケート調査を実施したりするなど、情報提供以外の面も充実しています。
2. LIKE JAPAN
LIKE JAPANは2016年の発足から約3年で急激な成長を遂げた訪日香港人向け観光メディアです。ページ閲覧数は月間350万PV以上、訪問者数は月間50万人以上、公式Facebookは60万人以上と香港向け訪日観光メディアでは圧倒的な存在感を放っています。
日本事務所に撮影チームが駐在しており、インバウンド動画を中心とした様々な形態での制作を行っています。制作は香港の方が行っているので、香港人の目線から香港での宣伝効果の高いコンテンツを発信することができます。
日本の情報発信以外にも、ホテル検索・比較・予約の「旅マエ」から「旅ナカ」、「旅アト」まで全面的にサポートし、香港の人から人気を集めています。
3. tsunagu Japan
tsunagu Japanは訪日客をメインターゲットにした業界最大規模のメディアです。英語、繁体字、簡体字、タイ語の4言語で発信している点が特徴です。各国の検索エンジンに対して強みを持ち、検索数の多いビックワードで上位の検索結果を持っています。
外国人視点から「刺さる」コンテンツを発信していて、100万人以上のFacebookページを運用するなど旅行コミュニティを作り出すことに成功しています。最近では動画コンテンツの充実も図り、YouTubeやFacebookでの発信を強化しています。特にFacebookは1日に80億回以上の再生数を誇り、広告効果を図れる大きな強みになっています。
事例:樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)を利用したインバウンド集客
これまでは香港向け訪日観光メディアを選ぶ際のポイントと、実際のメディアの紹介をしてきました。ここからは先ほどご紹介した樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)を利用したインバウンド集客事例について解説していきます。
樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)に掲載するには?
では樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)に自社の広告を掲載する方法をご紹介します。
まずは取材を樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)に依頼します。台湾人・香港人ライターが取材し、執筆します。彼らは日本語ができますので、言語面での障壁はありません。香港人・台湾人の目線からコンテンツを作っていくので、香港人に刺さるコンテンツができていきます。
記事が完成すると自社のクーポンをつけて樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)のサイトへ掲載するという流れになります。
樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)を利用したプロモーション事例
では最後に樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)を活用したプロモーション事例を2つご紹介しましょう。
一つ目が樂吃購(ラーチーゴー)!と小売店の事例です。この小売店は実際に台湾への出店を検討しており、その際に樂吃購(ラーチーゴー)!が持つ台湾でのアンテナショップ「MiCHi cafe」でのプロモーション活動を行いました。
プロモーション活動の中で台湾人はスイーツに大きな関心を示すことがわかり、樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)でスイーツのクーポンを配布した結果、1ヶ月で1000枚以上が配布されました。
二つ目の事例が樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)と水族館の事例です。台湾での認知強化を狙う水族館から相談を受けた樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)が、台湾人向けのプロモーション施策を企画、立案し、先ほどの「MiCHi cafe」でプレス発表会を行いました。当日は多くの報道陣が詰めかけ、認知度を上昇させることができました。
このように樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)は、自身が持つ認知度とアンテナショップ「MiCHi cafe」を利用したウェブとリアルの相乗効果で大きな広告効果を持っています。
まとめ:香港の観光メディアを利用して効果的なマーケティングを
親日家が多い香港では、訪日観光メディアが次々と生まれ、日本のインバウンド集客に寄与しています。日本の事業者としても、香港の観光メディアの流れにしっかりと乗り、日本への送客を実現していくことは現実的な広告施策と言えるでしょう。上記のようなポイントを押さえた上で効率のよいプロモーションを実現してください。
<参照>
- 訪日ラボ:なぜ、「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」は月間ユーザー111万人を集めるほど台湾人から人気なのか?:「台湾人ニーズに寄り添う」吉田皓一氏にインタビュー
- 訪日ラボ:月間80万人以上の台湾人・香港人が閲覧 繁体字圏No.1訪日観光メディア「樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)」とは
- 訪日コム:訪日台湾人・香港人向けメディア
- 訪日コム:樂吃購!日本(ラーチーゴー!日本)
- 訪日コム:「LIKE JAPAN」(ライクジャパン)
- geelee madia group公式サイト:樂吃購(ラーチーゴー)!日本トラベルガイド
- 訪日コム:tsunagu Japan
- スターティア:台湾人・香港人観光客にむけて集客プロモーションをしませんか??
- Saleshub:「効果的なインバウンド(訪日観光客)集客をしたい」 とお考えの飲食店の経営者様の知り合いはいませんか?
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