北海道の「蘭越町」「ニセコ町」「倶知安町」の3町で構成されるニセコ観光圏は、2000年代に入ってから世界的に認知されるスキーリゾート「Niseko」へと飛躍的な進化を遂げました。
訪日外国人の多さに対応するため、今では外国人観光客をもてなすのは日本人ではなくニセコ観光圏で働く外国人が中心となり、日本人の姿を見かける方が珍しいほどです。
インバウンド誘致に成功したニセコ観光圏ですが、一方では外国人が増えすぎたことによる様々な問題が出てきています。
今回の記事では、北海道ニセコエリアの現状と課題、その対策方法を紹介します。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
中国人、オーストラリア人などの外国人観光客をもてなすのも、外国人
「Niseko」として知られる世界的なスキーリゾートは、ニセコ町と、同じくニセコ観光圏の倶知安町にまたがっています。人口はニセコ町は人口約5,000人、倶知安町が約1万5,000人でどちらも比較的小さな町です。
ところが、2017年にはこの2つの地域を訪れる外国人観光客の数は、両町合わせてなんと年間27万人を超えています。
![▲[ニセコ町外国人観光客入込状況の推移]:ニセコ町観光統計資料「令和元年度 訪日外国人宿泊客数」より ニセコ町の外国人観光客入込状況の推移](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/8129/main_SnapCrab_NoName_2020-11-19_11-39-26_No-00.png?auto=format)
外国人観光客の目的はスノースポーツです。ニセコ観光圏は今や世界屈指のスキーリゾート地として国際的に人気を集めています。毎年冬のシーズンになると中国や香港などアジア諸国を筆頭に、オーストラリアやイギリスなど欧米諸国からも観光客が足を運んでいます。
こうした外国人観光客の増加に加えて、ニセコ観光圏で働く外国人の数も急増しています。この結果、「ニセコエリアを歩けば日本人を見かける方が稀」という不思議な現象が起きています。案内看板やお店のメニューなど、いたる所で目にするのは日本語ではなく英語表記です。
外国人観光客を相手に商売するのは外国人という構図が出来上がっています。ニセコ観光圏は、まさに外国人による外国人のためのリゾート地と化しています。
スポーツツーリズムと観光の関係/インバウンド誘致の事例・失敗例や課題は?
スポーツツーリズムとは、スポーツ観戦のための旅行、それに伴い周辺の観光地に足を運ぶことや、スポーツ選手と交流するための旅行など、スポーツに関わる旅行のすべてを意味します。 国内や海外への旅行が一般的になり、旅行の目的も多様化してきている中、現地体験を重視する「コト消費」の流行も顕著となっています。 こうした中で、スポーツツーリズムの可能性にも注目が高まっています。スポーツツーリズムの推進は、これまで以上の旅行者の誘致や地方の活性化の可能性も秘めています。 日本では、2019年は9月...
外国人観光客の富裕層誘致に成功
ニセコ観光圏には、インバウンド誘致成功の好例として参考にすべきポイントが数多くあります。
ニセコ観光圏の観光戦略で特筆すべき点は、外国人目線によるインバウンド対策・富裕層向けのビジネス戦略が功を奏しているところです。スキーリゾート地として宿泊施設や飲食店など一帯の開発が進み、短期滞在のみならず、中長期滞在にも適した環境が整備されています。
また外国人による外国人のためのリゾートとしての開発が進み、外国語対応など様々なサービスが充実しているのは外国人観光客にとって大きな魅力です。
さらにターゲットを富裕層に特定して事業展開されており、その戦略が外国人側のニーズとピッタリとはまっています。そのため富裕層向けのコンドミニアムやホテルも続々とオープンしています。
【訪日ラボ監修/無料】インバウンド対策を始めるなら「インバウンドの教科書」にお任せ
外国人が増えすぎた結果の問題も
外国人観光客を接客するため、ニセコエリアに住み込んで働く外国人も増えています。ニセコ観光エリアのうち、ニセコひらふ地域を有する倶知安町では住民登録をしている外国人の数が人口の12%にも及びます。
インバウンド市場において訪日外国人が増えることは喜ばしいことである一方、こうした状況を背景に、看過できない問題も出てきています。
サスティナブルツーリズムの意味・定義
サスティナブルという言葉は「持続可能な」という意味です。多くは地球環境の持続可能性を指し、環境問題を論じる際に用いられてきました。 最近では観光の分野でもこの「サスティナブル」という言葉が見られるようになってきました。 本編ではインバウンド市場における「サスティナブル」について解説します。 [com_category_dl_btn name="ツアー企画・ランドオペレーター" slug="tour-planning"] 目次 サスティナブルとは? サスティナブルツーリズムとは? サスティ...
京都・八坂神社前のローソンが閉店、原因は日本一の地価高騰:インバウンド需要増加の影にある激変と外国資本の参入
基準地価とは、国土利用計画法の土地取引価格の審査基準価格として設定されたもので、都道府県が毎年1回公表しています。2018年9月18日に発表された7月1日時点の基準地価を見ると、訪日外国人観光客に人気の観光地の地価の高騰が目立ちます。 特に1位の京都と2位の大阪が際立っています。インバウンド効果ともいえるこの現象が、今日本のあらゆる場所で様々な影響を及ぼしており、単に観光客だけではなく、今まで当たり前とされてきた日本人の生活や環境にも変化を及ぼしつつあるようです。 インバウンド市場...
1. 止まらない物価・家賃の高騰
外国資本によるリゾート開発が続いているニセコ観光圏では、同時に家賃や物価の高騰も続いています。
国土交通省の発表では、ニセコ観光圏の一つ倶知安町の住宅地の公示地価は3年連続で全国トップとなっています。ニセコ観光圏では富裕層向けのホテルやコンドミニアムなど、億単位の物件もどんどん売れている状況で、地価の高騰が続いています。
この続きから読める内容
- 2. 外国資本の過度な流入、地元経済やコミュニティとの関係希薄に
- 3. 今後起こりうる観光客の減少
- 外国人観光客の増加に伴い必要となる対応
- オーバーツーリズムへの対処
- VFR(友人や親戚の訪問)の取り込み
訪日ラボ無料会員
登録すると…
50,000ページ以上の
会員限定コンテンツが
読み放題
400時間以上の
セミナー動画が
見放題
200レッスン以上の
インバウンド対策の
教科書が学び放題
\無料・1分で登録完了/
今すぐ会員登録する









