【最新2大ニュース】中国版インスタ「RED(小紅書)」の動向を解析!ソーシャルコマース×旅行コンテンツの今後は?

こんにちは、クロスシー編集部です。

夏休み中、出先で訪日外国人観光客の姿を見かけたという人も多かったのではないでしょうか。中国人の海外旅行の情報収集でもよく使われているのが中国版インスタとも呼ばれるRED(小紅書)ですが、6月から7月にかけて2つの大きな動きがありました。

前半ではニュースを整理し、後半でコンテンツを紹介します。

大流行「ソーシャルコマース」ジャンルで成長

「RED(小紅書)」は、写真とテキスト、またはショートムービーコンテンツを投稿しユーザー同士がつながるSNS的な側面を持ちますが、もともとはECアプリとしてスタートしています。

▲メニューはHome、Store、投稿、メッセージ、管理画面の5つ。起動するとHomeが表示され、フォロー中のアカウントの投稿が並ぶ
▲メニューはHome、Store、投稿、メッセージ、管理画面の5つ。起動するとHomeが表示され、フォロー中のアカウントの投稿が並ぶ


▲Storeを選ぶとこのような画面になる。
▲Storeを選ぶとこのような画面になる。


ECメニューである「Store」を選択すると、セール品がまず上部に表示され、その下にカテゴリ別で商品がチェックできるようなデザインになっています。Taobao(タオバオ)やPinduduo(ピンドゥオドゥオ)と違い、色味が少なく、落ち着いたフォントでスタイリッシュな雰囲気なのが特徴です。個別の商品を選択すると、現在の取引情報が「〇〇省で3秒前に1件オーダー」といったメッセージが出てきます。

こうした商品は、写真やショートムービーといったユーザーの投稿するコンテンツ内で紹介され、すぐに商品ページに遷移できるようになっています。

MCNへの保証金要求

RED(小紅書)は今年6月、MCN(マルチチャネルネットワーク)に対して、20万元(約320万円)の保証金と12点満点の免許制を採用することを公表しました。これに対し、MCNから不満の声が上がっているようです。

KOL・IP・MCNの意味がわからなかったら要チェック!中国SNSを活用するなら必ず知っておくべき新トレンド「MCN」(マルチチャンネルネッ

こんにちは、クロスシー編集部です。かつてアリババに出資したソフトバンクが先月TikTokに出資したように、中国の多様化するSNSへの社会的価値、経済的価値への世界の期待はとどまるところを知りません。プラットフォームの機能的な価値はもちろん評価されるべきものですが、SNSの価値の本質はユーザーにあります。本編では多様なプラットフォームを舞台に活躍するインフルエンサー(KOL)を束ねる中国の「MCN」(マルチチャンネルネットワーク)について、改めて整理してみたいと思います。▼大手MCN組織の一...


MCNは所属タレントやKOLが配信するコンテンツで収益を上げる機構で、MCNに所属するKOLはRED(小紅書)だけでなくWeibo、Taobao、Douyinなど様々なプラットフォームで活動しています。

RED(小紅書)のこうした保証金の徴収は決して珍しい対応ではなく、これまで上述のプラットフォームでも同様の措置がとられていました。こうした保証金についてタオバオグループとDouyinでは10万元(約160万円)程度とも言われており、RED(小紅書)の保証金自体に異議はないものの、高額すぎると感じられているようです。

アプリストアからの削除

7月の終わりには、アンドロイドのアプリストアから、8月3日にはアップルストアから、RED(小紅書)の新規ダウンロードができなくなっています。理由についてRED(小紅書)は公表していませんが、購入意欲をあおるための閲覧数の水増しや誇大広告、ユーザーの利益を損なうようなコンテンツの存在は以前からネットユーザーに指摘されてきたところでした。

また、ユーザーの拡大に伴い、たばこや薬といった宣伝が禁止されている商品の紹介や扇情的なコンテンツが多く見られるようになったと言い、こうしたコンテンツを整理していくことでアプリストアに復帰できるのではと考えられます。

【速報】中国人気アプリ「小紅書(RED)」Androidから強制削除、当局指示で:アダルトコンテンツなどが原因か

7月30日朝、中国の人気アプリ「小紅書(RED)」がAndroidのアプリストアから削除されたことが報じられ、中国インターネットユーザーを震撼させました。複数のAndroidストアでダウンロードが不可能に小紅書(RED)は"中国版インスタ"とも呼ばれる、写真や動画をメインにしたコンテンツを共有するSNS機能を備えたECアプリです。コンテンツから商品ページへ簡単に遷移し購入できる、ソーシャルコマースの領域で大きな成功を収めつつあります。今回、アプリのダウンロードが停止されたのは、複数のAnd...

ただし、アプリストアで新規のダウンロードはできないものの、すでにデバイスにあるアプリを立ち上げれば現在も変わりなくサービスが利用できる状態です(8月3日確認)。

旅行コンテンツも多い小紅書(RED)

RED(小紅書)はECとしても成功していますが、ユーザー層の関心領域とマッチした「旅行情報」も実はかなり多くなっています。

例えば「日本旅行」を検索すれば、「東京」「大阪」「京都」「北海道」「奈良」といった主要観光地でコンテンツをフィルタリングでき、また「ビザ」「ルート」「旅行のマスト品」といった下位分類で、また「動画だけ」というように、自分の求める検索結果のみを表示させることも可能です。

▲「日本旅行」の検索結果
▲「日本旅行」の検索結果

「攻略」はもはや中国人旅行者の需要を理解するのには欠かせないキーワードで、効率の良い回り方、旅程を充実させるための知識を意味します。検索結果にも「攻略」の字が見られるものは少なくありません。

こうしたコンテンツは初めて日本を訪れる層に向けて、主要観光地の外せないスポットや、電車の乗り方という実用的な情報を伝えるもが多くなっています。この先もまだまだ新たな中国人観光客が日本を訪れることを予感させるような内容です。

▲和服の借り方、色の選び方について紹介するコンテンツ。
▲和服の借り方、色の選び方について紹介するコンテンツ。

まとめ:ファッション感度の高さが特徴、今後の改善でよりユーザー拡大の可能性も

RED(小紅書)の今年のMAU(月間アクティブユーザー数)は8,500万人に達しました。保証金やダウンロード制限といったネガティブな情報も聞かれますが、問題解決をすることで逆に信頼性の向上にもつながると考えられています。

中国の既存のECやSNSと比べ、ファッション感度の高いコンテンツを集めるRED(小紅書)では旅行情報も増加しており、「インスタ映え」「RED映え」するコンテンツの展開がインバウンドでも肝要となっています。

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この記事の筆者

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株式会社クロスシー編集部。中国語圏向けに日本情報の提供をするインターネットメディア運営・レップ事業を展開すると共に、訪日観光客向けのマーケティング・ソリューションを提供しています。日本の観光立国を実現すべく、メインターゲットとなる中華圏への観光情報、サービス、商品について、日中間の情報格差を埋め、観光客にとって最高の日本体験の提供を目指しています。