途家(トゥージア:Tujia)とは | 中国の民泊プラットフォーム・民泊事業者にとってのメリット・日本に進出した理由も解説

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途家(トゥージア:Tujia)とは、本拠を中国の北京に置く、中国人観光客向けのバケーションレンタルサイトです。

2019年のインバウンドにおいて、東アジア圏からの訪日外国人観光客は4分の3ほどを占めます。その中でも、中国からの訪日観光客はトップの959万人で、リピーターも増えています。10月頭の大型連休「国慶節」では、海外旅行の目的地として日本が再人気となっているとの情報もあります。 

人気の観光ルートにも変化が表れています。日本の主要観光地である東京、京都、大阪などを観光するいわゆるゴールデンルートだけでなく、地方都市や、地域に根差した観光資源に触れることに対するニーズも高まっています。

こうしたニーズの高まりを背景に、民泊とホテルの両方の宿泊施設の情報を提供する「途家(トゥージア)」のサービスに注目が集まっています。また、日本にも進出し、インバウンド市場の成長に大きく貢献しています。この記事では、途家(トゥージア)のサービスについて紹介します。

【国別】2019年訪日外国人観光客数の予測|効果的なインバウンド対応のポイントとは?

日本政府観光局(


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途家(トゥージア:Tujia)とは

途家(トゥージア:Tujia)とは、本拠を中国の北京に置く、中国人観光客向けのバケーションレンタルサイトです。政府機関や不動産企業、旅行サイト運営会社、空港運営会社等と連携しながら、中国国内だけでなく、日本に進出して良質なサービスを訪日中国人観光客に提供しています。

途家は、民泊とホテル両方に力を入れている点が特徴です。店舗予約のほかにSNS、携帯アプリ、オンラインサイト、電話からの利用も可能です。アプリダウンロード数はすでに1億件を超えています。

さらに途家では24時間年中無休のカスタマーサービスを行っており、民泊などの提供した部屋の執事サービスが充実していることも特徴の一つです。中国国内の物件については特に強いサービス会社です。

日本途家とは?

2016年4月に途家は日本途家株式会社(トゥージアジャパン)を日本に開設して、本格的に日本に進出をしています。日本に来る訪日中国人観光客に日本の良質な民泊サービスを提供することが目的です。

日本途家株式会社(トゥージアジャパン)の提供するサービスには、途家ハウス」「途家WAKA」、神戸市の公式観光サイト「Feel Kobe」の3種類があります。

途家はなぜ日本に進出した?

日本では今後東京オリンピックの開催、大阪での万博が控えており、さらにはカジノ構想も提唱されています。こうした環境では、民泊マーケットに大きな需要が生じると考えられます。日本の民泊市場では住宅宿泊事業法施行前の水準を超える民泊物件数となることが見込まれています。

現在日本と中国との関係は良好で、ビザの発行要件も緩和され、以前と比べて中国人が訪れやすくなっています。中国本土のゲストからの需要も大きくなっています。

さらに日本では、民泊新法施行を契機に、品質の高いサービス提供を行う民泊ホストが増えています。こうした条件が、バケーションレンタルサービスの日本での拡大を後押ししています。

途家では2019年を日本市場を重要市場としていて、東京、大阪、京都の大都市及びその隣接地のホストをさらに増やすことを第一の目標に挙げています。

途家ハウスとは?何ができる?

途家ハウスとはどのようなもので、どのような内容のサービスを売り物ものにしているのでしょうか?見ていきましょう。

途家ハウスとは?

途家ハウスとは日本途家ハウス株式会社(トゥージアジャパン)が運営展開する民泊ブランドのことを指します。

途家はWebサイトやアプリで民泊プラットフォームを展開しています。民泊事業者に対しては、インテリアデザイン・アメニティ企画、高品質な運営管理サービスを提供しています。

途家ハウスは、民泊施設の企画・立上げ、集客及び運営管理までを、日本途家が一括して提供するシステムです。

途家ハウスで利用できるサービスは?

途家ハウスに登録すると、途家ブランド(ロゴマーク)の使用する権利が与えられます。このロゴは、施設の看板やPRに使用できます。

▲[途家ブランド(ロゴマーク):途家ハウス公式サイトより引用]
▲[途家ブランド(ロゴマーク):途家ハウス公式サイトより引用]

その他に、インテリアの企画や、オリジナルのアメニティ、ゲストが快適に過ごせるための運営サポートの提供を受けることができます。

その他途家ハウス利用によるメリットは?

上記で述べたことの他に、途家プラットフォームからの集客はもちろん、中国国内の旅行者に向けて、途家ハウスの登録施設として各種媒体を通じたPRを推進することが可能です。中国国内における集客の強力なサポートが得られます。

中国一の都市である北京を本拠とする「途家」ブランドのネームバリューはかなり大きく、これを利用した集客サポートにはかなりの効果が見込めます。

▲[途家ハウスサービス概要:途家ハウス公式サイトより引用]
▲[途家ハウスサービス概要:途家ハウス公式サイトより引用]

ゲストは利便性とともに安心感・快適性を求めて部屋選びをしています。民泊事業は企画・立上げ・運営管理の仕方によってその後の集客に大きな差が表れます

途家ハウスでは日本途家が、企画・立上げ・運営管理をオーナーに代わり全てを一括して行うため、良質なサービスと安心感の提供が可能です。
▲[途家ハウスサービス内容:途家ハウス公式サイトより引用]
▲[途家ハウスサービス内容:途家ハウス公式サイトより引用]
 

途家WAKAとFeel Kobeのサービス概要

途家日本の主要サービスには他に、途家WAKAとFeel Kobeがあります。

途家は他の大手民泊プラットフォームの買収や、神戸の観光サイトのサポートなども行い、システムの強化を図り、サービスの向上に努めています。

途家WAKAとは?

途家WAKA」は途家のホスト管理システムです。

2018年1月に途家は中国北京の大手民泊プラットフォーム「大魚」を買収し、2月に従来のホスト管理システムを「途家管家」から「途家WAKA」に変更し、統合しました。

新ホストシステムの「途家WAKA」に登録することにより、途家プラットフォーム以外にも中国大手のOTAサイトの「Ctrip」や「Qunar」などの8つの中国国内主要サイトへ、ホストが運営する宿泊施設を掲載することが可能となりました。

カレンダー同期の機能があるので、ダブルブッキングも防げます。途家はシステムの強化とサービスの向上に努めています。

Feel Kobe

日本途家は日本の地方都市である神戸の魅力を知ってもらい、神戸への訪日中国人観光客をさらに増やすために、神戸公式観光サイト「Feel Kobe」のサポートを行っています。

「Feel Kobe」のサイトでは日英韓、簡体、繁体など多言語に対応しています。

神戸以外でも、福岡市公式シティガイド「YOKANAVI」、大阪観光案内公式サイト「OSAKA INFO」で日本の地域都市の魅力を発信しています。

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途家の日本進出はインバウンド市場の成長を大きく後押し

インバウンド市場の活性化は、今後の日本の経済成長を左右する重要なトピックです。訪日外国人観光客数について、2020年に年間4,000万人を超えるという目標が掲げられています。

インバウンド市場での中国市場の存在感は大きいものの、地方都市の魅力はまだ中国の主要な旅行者層にまで届いていないという現実があります。中国国内で強力なネットワーク体制をもつ途家は、こうした日本の魅力を掘り起こし発信しています。

また、個人では宣伝力に欠ける民泊についても、現地の主要Webサービスを通じて情報を展開してくれます。途家は今後も、日本のインバウンド市場に大きな利益をもたらし続けるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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