日本で大人気となっているタピオカの発祥の地、台湾からの訪日客数は、2017年以降は2桁成長ながら、年々増加を続けています。
この記事では、増加している台湾からのインバウンド対策において重要である祝日について紹介します。
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台湾のカレンダー
台湾からの訪日客数は、2018年は約475.7万人を記録しました。2008年は約139万人であり、10年間で約3.4倍増加しています。
増え続ける台湾からのインバウンド需要の波をとらえるためにも、台湾の祝日などのカレンダーを押さえておくことが、重要です。
まずは台湾の祝日について紹介します。
2019年
2019年の台湾の祝日は次の通りです。
1月1日 |
中華民国開国記念日 |
2月4日~7日 |
|
2月8日 |
特別休日 飛び石連休を埋める臨時休日。振替により、1月19日(土)は平日に |
2月28日 |
228和平紀念日 |
3月1日 |
特別休日 飛び石連休を埋める臨時休日。振替により、2月23日(土)は平日に |
4月4日 |
児童節 |
4月5日 |
清明節(★) |
6月7日
|
端午節(★) |
9月13日 |
中秋節(★) |
10月10日 |
国慶日 |
10月11日 |
特別休日 飛び石連休を埋める臨時休日。振替により、10月5日(土)は平日に |
2020年
2020年の台湾の祝日カレンダーは次の通りです。
1月1日 |
中華民国開国記念日 |
1月23日 |
特別休日(※) 振替により、2月15日(土)は平日に |
1月24日~27日
|
|
1月28日~29日 | 春節の振替休日 |
2月28日 | 和平記念日 |
4月2日~3日 | 児童節と清明節(★)の振替休日 |
4月4日 | 児童節、清明節(★) |
6月25日 | 端午節(★) |
6月26日 |
特別休日 飛び石連休を埋める臨時休日。振替により、6月20日(土)は平日に |
10月1日 | |
10月2日 | 特別休日
|
10月9日 | 国慶日の振替休日 |
10月10日 | 国慶日 |
それぞれの祝日の由来や特徴
祝日を理解することは文化を理解することに繋がります。それでは、台湾の祝祭日を一つずつ説明します。
中華民國開國紀念日・元旦
新暦での元旦1月1日を祝います。台北101にてカウントダウンの花火が打ち上げられることが有名です。
また、1912年1月1日に中華民国臨時政府が設立されたため、この日は、中華民国建国を記念する日でもあります。
春節
旧暦の元旦1月1日、旧正月です。
この期間は正月ムードとなり、店が営業を停止することもあります。家族や親戚とすごす台湾人が多く帰省ラッシュが発生します
大晦日(除夕)から連休が開始され、大晦日には大掃除を行い、旧正月に向けた準備を行います。大晦日から元旦にかけて、爆竹が賑やかに鳴りはじまめます。
旧暦1月1日、2日、3日をそれぞれ初一、初二、初三と呼びます。初一では、年配者や年長者に対して長寿を祝う言葉を述べた後、近隣住民や知人に新年の挨拶に周ります。初二は、嫁に出た女性が実家に帰る日です。
228和平紀念日
1947年2月28日の民衆暴動から始まった、弾圧事件「228事件」に関する記念日です。
この228事件では、非常に多くの犠牲者が出たため、「228事件」の悲劇を忘れず平和を祈念するための日とされています。
児童節
新暦4月4日、台湾での「こどもの日」です。法定休日とされており、子どもだけでなく大人もお休みの日です。
旧暦清明 清明節
24節気のひとつ「清明」を祝う祝日です。家族全員で祖先を祀る伝統的な節日であり、お墓参りをします。
端午節
旧暦5月5日の端午の節句です。「楚」の国で国王の側近として仕えていた詩人の屈原(くつはら)が、川に入水自殺を図った日です。
屈原は人々からの信望が厚かったため、「楚」の国民は屈原の遺体が魚に食べられないように、小船で太鼓を鳴らしながら、ちまきを川に投げて遺体を守ろうとしました。このことが起源となり、端午節には、台湾各地でドラゴンボートレースが開催され、ちまきが食べられるようになりました。
中秋節
旧暦の8月15日です。餅を食べながら月を鑑賞する伝統的な節日です。中秋節の代表的なお菓子として「月餅」があります。月を見ながら外でBBQをする人も多く、行政が中秋節の日限定でBBQを許可する公園もあります。
国慶日
新暦の10月10日です。1911年10月10日の武力蜂起を発端とする辛亥革命を記念する祝日です。10が重なる日であることから雙十節と呼ばれます。
台湾人のインバウンド事情
ここまで台湾の祝日について説明してきましたが、実際台湾人はいつ日本に来て、どのような需要があるのかなどポイントをみていきます。
台湾は祝日が少ない
台湾は祝日が少なく、日本の3分の2程度しかありません。しかし台湾は、日本とは異なり以下の制度が導入されているため、連休となるチャンスは比較的多いです。
- 土曜日が祝日の場合も、前日金曜日が振替休日となること(日曜日が祝日の場合は翌月曜日が振替休日に)
- 祝日が、火曜日または木曜日の場合は、飛び石連休を埋めるために、間の月曜日または金曜日が特別休日となる。(代替として原則、前週の土曜日が平日扱いとなる)
中国とは国慶節の時期が異なり、2019年の国慶節は10月10日(木)です。土日との飛び石連休を埋める特別休日もあり、今年は10月10日(木)から10月13日(日)までが連休です。
中でも来日数は増える時期は、2月頃にある春節(旧正月)の3~4週間の長期休暇と、7月からの約2ヶ月間の夏休みです。
リピーターが多い国
日本から地理的にも近いこともあり、台湾からの観光客はリピーターが多いです。
観光庁の2015年のデータでは、始めて訪日した台湾人観光訳は全体の約2割しかいませんでした。台湾からの訪日観光客は、何度も日本に来ているため、日本に慣れており、より内容の濃い体験、サービスを求める傾向があります。
台湾の人気
台湾からの訪日観光客は健康志向が高く、お土産として特に日本の医薬品が好みます。「日本製のものは安心」という理由だけでなく、パッケージのデザインや薬の飲みやすさから人気があります。台湾国内では数倍の価格で販売されている人気の医薬品を、買いだめする台湾人も少なくありません。
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台湾では日本同様、FacebookやYouTube、Instgramが普及しており、インバウンド市場でもこれらのSNSを使用した宣伝が効果的と考えられます。ポータルサイトや検索エンジンは、日本でも馴染みのあるYahoo!とGoogleが主に利用されています。ECの分野では、台湾独自のPChomeというサービスが人気となっています。
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