2019年6月9日の大規模デモ行進をきっかけに香港中を巻き込む事態となった香港におけるデモ活動は、年末になっても留まるところを知らず、連日香港各所で集会やデモ行進が相次いでいます。デモ活動の参加者には逮捕者や死傷者も出ており、警察は催涙弾や実弾を用いるまでに至っています。
日本人の逮捕者や負傷者も出るなど、今年1年を通して情勢が一変してしまった香港ですが、そもそも今回のデモ活動はなぜ始まったのでしょうか。
この記事ではデモの原因や目的、中国政府の対応や海外の反応について整理し、激動のさなかにあった2019年の香港について振り返ります。
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- 香港デモ「時代革命」の原因と目的
- 香港デモを時系列順に解説
- 2019年3月31日:最初のデモが発生
- 2019年6月9日:デモに103万人が参加
- 2019年6月12日:警察がビーンバッグ弾を使用
- 2019年6月15日:初の死者
- 2019年6月16日:デモに200万人が参加、史上最大規模
- 2019年10月1日:警察が実弾を使用
- 2019年10月4日:香港政府による緊急事態宣言、覆面禁止法
- 2019年11月12日:香港中文大学が衝突の舞台に
- 2019年11月17日:日本人観光客が逮捕される
- 2019年11月24日:香港区議会議員選挙が実施
- 中国政府の対応と香港の今後は?
- 香港人への「おもてなし」にも注意が必要
目次
香港デモ「時代革命」の原因と目的
現在、香港各地で発生しているデモ活動には、若い香港人を中心に主催者発表で最大約200万人、警察発表で最大約33.8万人が参加していると言います。
報道によれば、一連のデモ活動には特定の統率者が存在していないと言われています。スマートフォンアプリ「Bridgefy」や「Telegram」などを通して参加者同氏がコミュニケーションを取り、デモ活動の場所などは話し合いを通して決められています。
断続的に続くデモ活動は、どの活動も同じ目的のもとに動いているとされ、「光復香港」「時代革命」というスローガンが叫ばれています。
香港のデモが盛り上がる中で、マカオが静観を決め込む理由
香港では、逃亡犯条例の改正に端を発した、市民のデモ活動が連日繰り広げられています。警察側、デモ側、双方の激しい動きがSNSや地上波を通じて日本にも衝撃を与えています。香港の治安悪化を誰もが心配する中、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は9月4日、事の発端となった改正を正式に撤回すると発表しました。こうした発表を経てなお、香港の騒ぎが終息を迎える様子は一行にありません。実は中国には香港同様、特別行政区として香港のすぐそばに存在するマカオがあります。しかし、香港の騒ぎに対し、マカオでは抗議行動...
【香港デモ】またもや東アジアに激震:台湾が「香港の友人たち」の亡命受け入れを検討、中国は批判
香港デモの長期化を受け、台湾政府が香港のデモ参加者の亡命を受け入れたい考えを示していることが明らかになりました。中国の共産党当局は台湾政府の方針に反発し、依然として一触即発の状況が続いています。今回は、香港デモの経緯、台湾や日本の新たな動きをふまえ、インバウンドのリピーターが多い香港と台湾市場への今後の対応について見ていきます。目次香港デモのこれまでの展開を整理SNS上では応援の声あがる、中国工作員の動き報道も台湾は香港支援に新たな動き、中国が反発日本では香港の渡航先危険度を引き上げ「レベ...
デモの原因:「逃亡犯条例」の改正案
今回のデモ活動が起こる原因となったのは、2019年2月13日、香港立法会に「逃亡犯条例」の改正案が提出されたことです。
この改正は、中国大陸、台湾、マカオで事件を犯した犯人をそれぞれの国に引き渡すことを可能とするものです。
香港市民は、中国政府がこの法律を悪用し、香港への内政干渉へと踏み出すことを懸念し、2019年3月頃から抗議の意を示すデモ活動に踏み切りました。その後、市民の声を受け入れざるを得なくなった香港政府は2019年10月23日、改正案を正式に撤回しています。
デモの目的:「五大要求」の受け入れ
初めは逃亡犯条例の改正に対する抗議の意を示すために実施されていたデモ活動ですが、香港警察による過激な取り締まりなどを受け、2019年8月頃より「五大要求(五大訴求)」を提唱するようになりました。5つの要求内容は以下の通りです。
- 逃亡犯条例改正案の完全撤回
- 香港における普通選挙の実現
- 警察から独立した調査委員会の設置
- 逮捕されたデモ活動参加者の逮捕取り下げ
- デモ活動を暴動とした政府による認定の取り消し
香港デモを時系列順に解説
香港において、逃亡犯条例の改正に反対するデモ活動が初めて勃発したのは2019年3月31日でした。
この日から現在に至るまで、大小数々の集会やデモ行進が開かれ、複数名の死亡者と多数の負傷者、そして報道によれば6,000名を超える逮捕者が出ています。
ここでは、2019年のデモ活動における一連の流れを時系列順に追って行きます。
2019年3月31日:最初のデモが発生
この日、香港の団体・民間人権戦線(民間人權陣線)が初めてデモ活動を実施しました。デモ活動には約12,000人が参加し、現在まで続くデモ活動の引き金となりました。
2019年6月9日:デモに103万人が参加
この日のデモ活動は事前の予告が功を奏し、主催者の発表によれば約103万人が参加しています。この数字は香港の人口の約1割に相当します。
2019年6月12日:警察がビーンバッグ弾を使用
この日、抗議集会をしていた市民を鎮圧するために出動した警察がビーンバッグ弾を使用し、1人が心肺停止、1人が失明するなどの重傷者を出しました。
この続きから読める内容
- 2019年6月15日:初の死者
- 2019年6月16日:デモに200万人が参加、史上最大規模
- 2019年10月1日:警察が実弾を使用
- 2019年10月4日:香港政府による緊急事態宣言、覆面禁止法
- 2019年11月12日:香港中文大学が衝突の舞台に
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