快手(Kuaishou)の読み方は?中国市場にリーチ・ショートムービーアプリ・TikTokのライバル・動画プロモーションの事例も紹介

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2000年以降の急速なインターネットの普及により、中国では広大な国土全域を対象にマーケティングを展開するようになりました。

通信速度の向上によりデータ容量の大きい動画コンテンツが手軽に視聴できるようになり、プロモーションの場面でも動画コンテンツの重要性は増しています。

快手Kuaishou)」は短い動画を使ったコミュニケーションのジャンルで人気を集め、若者を中心にユーザー数を伸ばしています。

中国で動画を用いたプロモーションを展開するにあたり、重要なショートムービー配信プラットフォームです。


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TikTokのライバル「快手(Kuaishou)」

快手は中国で人気の動画共有アプリです。読みはクアイショウで、日本語にすると「仕事の早い人」を意味します。

その名の通り、短い動画の動画の撮影・編集・共有が簡単な操作で楽しめます。 

【ユーザー数7億人越え】たった1分の動画(ショートムービー)が中国人に大ウケ!スマホアプリ「快手(Kwai)」をインバウンド集客に生かす方法

中国で人気となっている「ショートムービー」と呼ばれる動画編集・共有アプリの一つに「快手(Kuaishou/クアイショウ/Kwai)」があります。登録ユーザー数は2019年4月現在、7億人を超えています。 このショートムービーアプリは北京快手科技有限公司(Beijing Kwai Technology)が2011年に開発、サービスの提供を開始しました。動画にはコメントをつけることができるなど、SNS的側面を持ち合わせます。 動画の撮影と編集、ライブストリーミングサービスができ、中国人に人気...

TikTokと並ぶ「ショートムービー」動画投稿アプリ

快手は「ショートムービー」と呼ばれるタイプの動画を投稿、閲覧できるプラットフォームです。

中国版の快手と海外版の「Kwai」を合計して7億人のユーザーを擁し、TikTokの中国版である抖音(Douyin、ドウイン)ともに人気を集めています。

快手に投稿できるのは7~57秒の動画で、短時間動画に特化しており、ハッシュタグをつけられます。

2020年には市場7億人のユーザー見込み

快手はアプローチできる母数が多いことも大きな魅力です。2018年の中国におけるショートムービーアプリのユーザー数は5億人を超えました

ユーザー層は2000年代、1990年代生まれが中心で、若い世代のコミュニケーションの一端を担っています

中国のショートムービー市場は今後も成長を続けるとみられ、2020年には7億人規模のユーザー、380.9億元の市場規模が予想されています。

中国のショートムービー需要は絶大

中国におけるショートムービー広告の需要は大きな伸びを見せています。2017年には現地広告主の出稿検討率が18%でしたが、翌年の2018年には65%が希望するまでに至りました。

快手の広告種類には、YouTubeなどと同じような「動画再生後の広告」、通常の動画と一緒に表示される「インフィード広告」インフルエンサー快手と連携して商品のPR動画を制作する「PR広告」があります。

また、中国のEC業界ではライブコマース」がトレンドとなっています。インフルエンサーがライブ配信で紹介した商品を、ユーザーが視聴中に購入する販売促進の手法です。

インフルエンサーを起用し動画を用いたPR施策をうつメリットは、ストーリー性のある商品訴求ができる点にあります。

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中国人の生活にスマホでの動画視聴は欠かせません。地下鉄の中や仕事の休憩時間に、スマホから動画コンテンツを視聴する姿もよく見られます。こうしたトレンドを背景に、近年インバウンド対策で注目されているのが動画サイトを利用した海外へのプロモーションです。無料で見られるコンテンツも数多くあり、ネットユーザーが楽しむ娯楽として、重要な地位を占めています。中国では政府によるインターネットサービスに対する規制が存在し、YouTubeなど世界で展開しているサービスへのアクセスができません。その結果、中国国内...


快手を利用した訪日中国人向け対策のメリット

快手をはじめとしたショートムービーは、訪日中国人へのPRに向いたコンテンツです。

映像には言語の壁を超えてイメージを伝達する力があります。また短時間の動画であれば気軽に見てもらいやすく、印象的な動画は拡散されます。広大な中国全土に訴求できる可能性もあります。

投稿時間の短さで最後まで見てもらえる

ショートムービーの一番の利点は手軽であることです。見る側は腰を据えずに視聴できるため気軽に楽しむことが可能です。

最大57秒と短いため、最後まで目を通してもらいやすく、メッセージを訴求しやすいことが大きな利点です。

短時間の撮影・編集で済み、制作側にとっても長時間動画に比べると投稿へのハードルは低いものとなっています。

快手には明るさの調整やBGMの追加といった編集作業を施す機能も実装されており、アプリひとつで撮影から投稿までを完結させられます。 

快手(Kuaishou)とは?中国で大人気の動画編集・共有アプリを効果的にインバウンド活用する方法・事例

「快手(Kuaishou)」は現在中国の若者を中心に人気の、ショートムービーに特化した動画投稿SNSアプリです。動画コンテンツは画像や文字に比べて印象に残りやすく、情報量が多く、言葉すら必要としません。こうした理由から「快手」は中国向けのインバウンド対策に有効なサービスといえます。この記事では「快手」についての基本情報と実際の活用例について紹介します。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!...

多くの中国人にアプローチできる

世界インターネット大会が発表した「中国インターネット発展報告書2019」によると、2019年6月現在の中国におけるネットユーザー数は8億5,400万人です。

また、快手の地域別ユーザー分布の調査では、都市(37.7%)、県城(24.8%)、農村(37.5%)の割合と報告され、都市と地方の普及率にさほど差がありません

広大な中国で地域部まで均等にアピールを届けられるのはWEBサービスならではの効果です。

中国ではInstagramなど海外動画サイトの多くはアクセスが制限されているため、インバウンド対策には快手抖音といった中国発の動画サービスによるアプローチが有効です。

言語の壁を払拭できる

プロモーションにおいて動画を用いるメリットは、音声と映像を通じてリアルに場面を想起させられることにあります。

伝えたい内容に合わせて効果的な音楽を用いたり、ユーザーが自身を投影しやすい登場人物やコミカルなキャラクター、印象的な場面などを用いてユーザーの記憶に残る工夫を施せます。

構成次第では言語を用いずとも魅力を詳細にイメージさせることが可能です。

この場合は文字媒体と違い、複数の言語に訳す必要もありません。

動画を利用したインバウンド施策事例3選

続いて、動画の特性や魅力を活用した具体的な施策を紹介します。映像コンテンツは言語抜きでイメージを伝達できることが大きな利点です。

その中でも万人がインターネットを介して視聴できる動画サービスインバウンド向けプロモーションに適しています。

「秋田犬ツーリズム」(秋田県)

秋田県の大館市、北秋田市、小坂町の3市町により制作された「秋田犬ツーリズム」のPR動画では、秋田犬を核として自然の魅力や伝統工芸、食文化など地域の魅力を発信します。

ユーザーが自分を投影できる主人公を登場させ、秋田犬とのふれあいや伝統文化体験、食体験など、旅行の疑似体験ができる内容です。

音楽と映像だけで美しく印象的な情景がつづられます。

台詞がないため、世界中のターゲットに平等に訴求できる動画です。 

「DENIM NINJA in KURASHIKI」(岡山県)

岡山県倉敷市は遊び心あふれるユニークなPR動画を公開しています。「DENIM NINJA in KURASHIKI」は、海外の忍者人気をうまく活用した、コミカルで印象深い動画です。

ジーンズの忍者装束に身を包んだ忍者が、ジーンズの聖地と呼ばれる倉敷市の謎を解き明かしユーザーに伝える任務を果たす内容です。

忍者の身のこなしや筆文字など外国人が好む要素がちりばめられています

約13分と長めの尺ですが、ポンポンとテンポよく進む構成で最後まで飽きさせません。

TikTokを活用した中国のインバウンド事例

中国国内でもショートムービーは観光プロモーション手段に活用されます。快手と同様にショートムービーサービスを提供するTikTokもよく利用されるツールです。

公的な組織もTikTokのアカウントを開設しており、その公開する動画が話題を集めています。

例えば西安市はTikTokによる観光PRで成果を上げています。2017年には西安の観光名所「永興坊」で開かれる、「摔碗酒」で椀の酒を飲み干して叩き壊す様子を配信して話題となり、体験するために多くの観光客が押し寄せました。

また、陝西歴史博物館による古代の兵士の像「兵馬俑」がラップを披露した動画は瞬く間に広がり、公開後4日間で1億回超の再生数を稼ぎました。

【中国】人気サイト&SNS合計10選 │ インターネット利用状況・検閲と制限・検索、EC、動画、SNS、口コミ・事例も解説

近年、訪日中国人の増加により、インバウンド市場では、中国向けのインバウンド対策が各業界の関心を集めています。日本ではインターネットを使って情報収集をする際に、検索エンジンやSNS、あるいはECや価格比較に特化したサイトで対象のものを検索するでしょう。中国でもこうした検索の需要は存在しますが、利用するインターネットサービスは日本と全く異なっています。例えばECサイトをとってみても、日本でも利用者の多いAmazonはほとんど利用されていない状況です。中国ではどのような検索エンジン、SNSやEC...


動画アプリを上手く活用してインバウンドに役立てよう

快手は中国で人気の動画共有アプリです。中国版(快手)・海外版(Kwai)のユーザーを合計すると世界で7億人ものユーザーが利用しています。7~57秒の短時間動画に特化し、投稿・閲覧・交流の気軽さが特徴です。

中国ではショートムービーアプリのユーザー数が急速に拡大しており、2020年には中国国内だけで7億人規模の市場に成長すると予想されています。

ショートムービーアプリは新たな巨大市場として、ネット広告業界でも注目を浴びています。

インバウンド向け観光PRには映像と音声で情報を伝達でき、強い印象を残せる動画を用いたプロモーションは欠かせません。特にショートムービーはその名の通りコンテンツの尺が短時間で、最後まで見てもらいやすくメッセージを訴求しやすいという利点があります。

広大な国土のすみずみまでアピールできる、快手を使った動画プロモーションは中国向けの施策として効果を発揮してくれるといえるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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