小紅書(RED)の登録方法と特徴/中国版Instagramと呼ばれる理由

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

海外のインターネットサービスへの通信が規制されている中国では、国内で独自のSNSが発達しています。その中の一つが小紅書RED)」です。

小紅書RED)はInstagramに似た構造をしているSNSで、日本からでもダウンロード、登録を行うことができます。

今回の記事では小紅書RED)のアカウント登録の方法と、使用方法をご紹介します。

関連記事
中国人気アプリ小紅書(RED)Androidから強制削除


Googleマップによる集客、うまく活用できていますか?
口コミサイトで、もっと集客できるようにするサービス「口コミコム 」でGoogleマップからの来店を約2倍に
詳しく見る >


インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

小紅書(RED)の登録方法/注意点は?

小紅書RED)を利用するためには、まずアプリのダウンロードが必要です。

アプリは日本のインターネット回線とアプリストアのアカウントで、無料でダウンロードできます。

アプリをたちあげると、WeChatか、電話番号で登録するか選ぶ画面が出ます。Weibo、QQといった別のSNSアカウントでも登録できます。

アプリのREDを立ち上げたスマホ画面
▲[登録画面]:編集部キャプチャ

ここでは、WeChatを使って登録する場合を解説します。

電話番号で登録をする場合には、電話番号を入力しSMSに届いた認証コードを入力し「同意协议并登录」を押します。

WeChatのプロフィール画像、登録名、エリアや性別などの情報を小紅書RED)のアプリに紐づけます。

アプリでサービスに登録する途中のスマホ画面
▲[WeChatひもづけ画面]:編集部キャプチャ

次に、「小紅書」上で「友達をみつける」画面が表示されます。

フォローする友人がまだいない場合、「下一歩」を押して次へ進みます。

アプリで友人を検索するメニューが表示されているスマホ画面
▲[小紅書(RED)「友達をみつける」の画面]:編集部キャプチャ


次に自身のアカウント名を入力する画面になります。2~22文字で入力できます。

アプリのアカウント名入力メニューが表示されているスマホ画面
▲[アプリ小紅書籍(RED)のアカウント名入力画面]:編集部キャプチャ

以上で登録は完了となります。

小紅書RED)の特徴

中国版Instagramともいわれる小紅書RED)には、Instagramと異なる点もあります。

小紅書RED)の特徴のうち、中国向けマーケティングに利用する際にメリットとなるポイントを紹介します。

中国ECアプリの小紅書(RED)とは

中国ではあらゆるサービスがオンライン化しており、ショッピングもスマホで完結するECが人気です。ECの2大巨頭はアリババの「タオバオ」「Tmall」そして京東の「JD.com」ですが、その他にも多様化する消費者のニーズにこたえるECプラットフォームが存在します。こうした細分化されたECサービスのうちの一つが、小紅書(RED/シャオホンシュ)です。情報収集チャネルとしても活用されているこのECは、スマートフォンのアプリでサービスを展開しています。そしてその人気は日本でも徐々に知られつつあり、日...

口コミサイトとEC機能が統合

小紅書RED)はEC機能を携えたSNSです。ECはElectronic Commerceの頭文字をとったもので、オンラインで商品を販売するサービスです。

日本のECサービスでは、アマゾンや楽天などモール型、あるいはブランドのECサイトにアクセスし、必要な商品を検索して購入する形が主流です。

小紅書RED)はInstagramのように画像や動画コンテンツが投稿され、そこで紹介されている商品の購入に直接飛ぶことができます。

Instagramのように、気になるアカウントをフォローして更新内容をチェックすることもできます。

小紅書RED)のユーザーの動きは、まずフォローしているアカウントの投稿で商品を知り、その商品について「小紅書RED)」で検索し他の人の口コミをチェックし、そしてEC機能で購入するといった流れになります。

国内最大級のユーザー数を持つSNS

人口が多く市場の大きい中国では「小紅書RED)」の登録ユーザー数は3億人以上です。

月間アクティブユーザー数でも、1億人を越えています。

小紅書RED)は、Weibo微博)やWeChatなどの中国を代表するSNSとともに、中国を代表するインターネットプラットフォームの一つとなっています。

商品の宣伝から購買までが一つのアプリで行えるということもあり、様々なビジネスが参入しています。

一度アプリを開いたら平均45分間滞在しているという調査結果もあります。比較的長い間使用される傾向にあることがわかります。

小紅書RED)のEC機能では、平均コンバージョン率が9%となっており、これは他のECサイトに比べて非常に高い数字となっています。(コンバージョン率とは、ここでは商品のページを開いた人が購入に到達する確率のことを指します。)

投稿コンテンツに対する厳しいチェック体制

小紅書RED)の運営側の特徴には、チェック体制に力を入れているという点があります。

小紅書RED)」 では投稿全般に対して、健全な使用に繋がるよう、厳しい運用ガイドラインを適用しています。

EC機能については、ユーザーが特定の商品を広告活動するためにはプロモーション契約を行っていることがわかる表示が必要になります。商品に関連した投稿の内容の中に、検閲NGの言葉が含まれている場合、修正を行う必要があります。

投稿に使用する写真も、知的財産権を侵害していないことが必須で、これに違反した場合すぐに警告のメールが届くようになっています。

ユーザーのエンゲージメント率が高い

小紅書RED)」のもう一つの強みは、登録者数の多さです。アクティブユーザー数が1億人を越える巨大な市場を抱えているのはもちろんのこと、それだけ多くの人が口コミを投稿しているという点がポイントです。

ユーザー層は18~35歳の女性で、多くは都市部に在住しています。幅広い層が利用をしているWeibo、Wechatとは異なり、ターゲットを絞ってアプローチをすることが可能です。

日本製品の親和性が高い

都市部在住の若い女性という、比較的絞られたターゲット層に直接宣伝効果がある「小紅書RED)」は、日本製品との親和性が高いです。 実際、中国の若い女性の間では日本製のブランド化粧品を愛用する人も多く、日本製品に関するレビューも1日約3,000件のペースで投稿されています。

コンテンツに関する情報は、その場で他の人の口コミを確認できる上、ワンクリックでの購入も可能です。商品レビューを重視する若い世代にとって、閲覧から購買までのフローが確立された「小紅書RED)」は、品質に定評のある日本製品の販売に適しています。

小紅書(RED)でできるプロモーション方法とは?

アクティブユーザー数1億人の小紅書RED)で商品を上手く宣伝できれば、大幅な売り上げアップが見込めます。

実際にプロモーションを行う方法を紹介します。

重要なのはユーザーとのコミュニケーション

小紅書RED)」は、ユーザーの集客フローがWeiboやWechatとは異なります。WeiboやWechatではキャッチーなタイトルを設定したり、オリジナリティある文章を書いたりすることで差別化をすることができます。

一方「小紅書RED)」では、商品のディテールや他の人の使用レビューなど、より踏み込んだ情報が求められています。

また、投稿者はフォロワーからの質問にすべて応えるなど、コミュニケーションを丁寧にとることも大切です。参加型のSNSの形式が活用され、より多くのフォロワーをゲットすることができ、商品が露出する機会が増えます。

インフルエンサープロモーション配信

中国ではインフルエンサーのことをKOL(Key Opinion Leader)」と呼んでいます。

KOLを利用したプロモーションの大まかな流れとしては、商品への予算を決め、代理店が最適なKOLを選出します。その後、コンテンツを配信する日にちを決め実際に配信したのち、代理店が実施レポートを提出します。

なお、KOLに商品のプロモーショ配信をしてもらうためには商品をKOLの元に届ける必要があります。海外への配送は約2週間程度かかるので、その点に注意する必要があります。

KOLの意味とは?インフルエンサー・網紅(ワンホン)との違いやメリットは?効果的なマーケティングのための3ステップ

KOL(Key Opinion Leader)は、中国版インフルエンサーマーケティングと呼ばれ、中国のSNSで影響力を持っている人を巻き込んだマーケティング手法です。 中国からのインバウンド誘致の要素として、KOLは非常に重要な役割を担っていますが、日本ではあまり知られていません。 そこでこの記事では、KOLの意味やインフルエンサー・網紅(ワンホン)との違いとメリット、効果的なマーケティングを行うための3ステップについて解説します。 [com_category_dl_btn name="イ...

アンバサダーマーケティング

小紅書RED)」にはアンバサダーマーケティングと呼ばれる、より専門性の高い発信者を用いて配信を行う方法もあります。それが、アンバサダーに商品のレビューを書いてもらい、口コミを集めるという方法です。

アンバサダーとは、ブランドと深く関わり、情熱をもって商品をPRするユーザーを指します。

特に、日本在住で幅広いジャンルに敏感な、1,000人以上のフォロワーを持っている人を「良質アンバサダー」と呼びます。

ブランドや商品について検索した人が、アンバサダーの発信する詳細な情報や商品のレビューを閲覧することで、購買につながります。

検索ではより上位に表示されるための記事作成もポイントとなり、情報量の多い良質なコンテンツを作成すると、より露出が増えます。

小紅書(RED)の登録でインバウンド対策にも

ECにおける中国の市場は世界的に見ても大規模なものですが、中国には独自のインターネット通信、ECシステムがあります。市場に参入するためには、中国国内ECの仕組みを活用する必要があります。

小紅書RED)」は、幅広い年代が使うWechatやWeiboとは異なり、裕福な若者の利用者が特に多いことから、比較的的を絞ったターゲットにアプローチすることのできるSNSです。さらに、その場でEC機能にジャンプできることから、購買に至る確率が非常に高いというメリットもあります。

有効に活用すれば、直接的な購買がアップするだけでなく、商品の認知度アップにもつながります。認知度が上がれば実店舗への関心も高まるので、インバウンド対策にもつながります。


口コミコム - Googleマップからの来店を約2倍に


2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】


2024年も残りわずかとなりました。来年2025年は大阪・関西万博が開催されるほか、中国市場の回復などもあり、今年以上の盛り上がりが予想されています。2025年に向けて、訪日旅行者へ向けたマーケティング戦略を強化していきたいと考えている事業者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、株式会社movが毎月開催している「訪日ラボトレンドLIVE」をスペシャルver.としてお届け。今こそ知っておきたい「インバウンド×デジタルマーケティング戦略」を徹底解説します!

<本セミナーのポイント>

  • 観光・インバウンドに詳しい専門家3名が登壇!
  • 2025年に向けた「インバウンド×デジタルマーケティング」の戦略や施策について、「深掘り」した情報を「いち早く」「無料で」学べる!
  • 質疑応答の時間もご用意。インバウンドに関する疑問・お悩みについて、専門家から直接「ヒント」を得られる!

詳しくはこちらをご覧ください。

2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】

【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに