日本製品は中国でも人気が高く、訪日した際や、越境ECで購入する姿がよく見られます。中国人は訪日した際に購入するものを、予めしっかりと調べる傾向にあります。その際、企業において有力な助っ人となるのはSNSです。
最近、日本の有名人もアカウントを開設しているSNSの1つWeibo(ウェイボー)は、中国で圧倒的なユーザー数をほこります。中国人に向けて情報を発信したい企業は、今後Weiboの利用が業績に影響を及ぼすかもしれません。
そこで、Weiboの概要とパソコンでアカウントを作成する方法とその注意点を紹介していきます。
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Weiboとは
日本人アスリートや有名人の投稿内容が度々ニュースになっているSNSが、中国の「Weibo」です。TwitterやFacebook、Instagramに比べ、WeiboがどのようなSNSなのか、利用することでどのようなメリットを享受できるのかは、日本ではまだあまり知られていません。
Weiboの概要と利用するメリット、発信できる情報を解説します。
中国版Twitter「Weibo」基本情報
新浪公司が運営するWeibo(微博)は、中国最大のソーシャルメディア・プラットフォームです。正式名称は新浪微博(シンラン・ウェイボー)といい、「微」はマイクロ、「博」はブログを意味します。
140字の字数制限が設けられており、少ない文字数で発信するTwitterと類似することから、「中国版Twitter」ともいわれています。
2020年1~3月の月間アクティブユーザーは5.5億、デイリーアクティブユーザーは2.41億、一日の投稿件数は1億超となっています。(2020年第一四半期の財務報告より)
男女比率はほぼ50%ずつで、年齢層は17~33歳の若年層が最も多く80%にのぼります。そのなかで、所得の高い大卒以上のユーザーが76%を占めています。
文化人や俳優、女優といった著名人も高い割合でWeiboアカウントを有しており、あらゆる情報が日々発信されています。
その内容はファッションから新しいグッズ、アイドル、サブカル情報、健康情報、学習、社会情勢に対する論評などバラエティに富んでいます。
9割以上がモバイルからのログインを利用しています。またWeiboは中国の携帯番号がなくともアカウントを開設できます。
Weiboの機能とマーケティングツールとしてのメリット
中国人の間では、情報収集のためにWeiboが利用されています。Weiboで口コミを入手し、そのなかから気に入った商品を購入リストに含めるユーザーが多いようです。
海外の製品に関しては、越境ECやソーシャルバイヤー経由で購入するケースもあれば、訪日した際にショッピングリストに追加するユーザーもいると考えられます。
「転送」というリツイート機能があり、TwitterのようなオープンなSNSと同じく拡散を期待できることも、企業や組織にとってのメリットの一つです。
Weiboは購入に直結する情報取集ツールとして利用されており、中国市場の開拓には欠かせない要素といえるでしょう。
Weiboの強み
中国の検索エンジン「バイドゥ」では、Weibo内のコンテンツも検索結果に含まれます。そのため、Weiboは中国人に実際に見てもらえるツールとして機能します。
このことはスマートフォン、パソコンのどちらからのアクセスでも同様で、Weiboとバイドゥは親和性が高いといえます。
Weiboで発信できる情報は、企業の基本情報や新サービス・新製品の紹介、他社との比較やキャンペーンの告知などさまざまです。
パソコン版のWeiboでは、背景画像などのカスタマイズが可能であり、企業のロゴや商品を掲載し、PRする事例も多く見られます。
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パソコンでWeiboを登録する手順
WeiboはほかのSNSと同様に、パソコンでもスマートフォンでも登録や利用ができます。言葉の壁を念頭に置くと、パソコンの方が比較的登録を簡単に行えます。
そこで、パソコンでWeiboのアカウントを作成する手順を紹介します。
基本情報の入力
Weiboはメールアドレスで登録できます。メールアドレスはGmailやYahoo!といったフリーメールのアドレスも利用できます。
「今すぐ登録」を意味する「立即注册!」から登録画面へ進みます。そこから新規登録画面へアクセスし、メールアドレスを入力し、パスワードを設定します。パソコンから登録する場合、セキュリティ強度の強いパスワードが自動生成されるので、こちらの利用も可能です。
次に生年月日を入力し、入力欄右側に表示されている識別コードを打ち込みます。この際、半角文字の入力で問題ありません。識別コード画像が表示されていない場合は、ページを再読み込みしてください。
入力内容を確認し、「Sign Up Now」で次の画面に進みます。
SMS認証
次の画面では、携帯番号を入力し、SMS認証をします。メールアドレスで登録する場合でも、SMS認証は必須とされています。
電話番号の入力は本人確認のためであり、成りすましの可能性が減ります。電話番号の入力を躊躇する方でも、不安視する必要はありません。
携帯番号を入力する際は、「Location」で「Japan」を選ぶと、国別番号である「0081」からはじまる携帯番号を入力することになります。
「090」から始まる番号であれば「90」から、「080」であれば「80」からというように、最初の「0」を除いた番号を入力します。誤って「0」から入力すると、認証コードが届かない原因になります。
番号を入力したら、「Get A-Code for free」をクリックします。すると、携帯端末にSMSで認証コード(番号)が送られてきます。そのコードを「Get A-Code for free」の右側の入力欄に打ち込みます。
ユーザー情報の登録
認証コードの確認を終えた後は、ユーザー情報の入力画面になります。好きなニックネームと誕生日、性別を選択し、入力が完了しますが、ニックネームは既にほかのユーザーが利用している名前は使用できません。
ニックネームを入力をした際に、右側にチェックマークがついていれば使用可能なニックネームとなります。おすすめ機能を活用して、オリジナルのニックネームを設定することもできます。
最後にロケーションを設定します。日本の地名などは選択できず、中国の地名になっているようなので、初期設定のままでも問題ありません。
入力内容を確認したら、「興味のある推奨事項を入力してください」のボタンで、興味のあるカテゴリーにチェック入れ、「Enter」を押すと登録完了です。
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Weibo登録時の注意点
Weiboのアカウント作成の手順を紹介しましたが、登録時には注意点が大きく2つあります。アカウントを登録する前に注意事項を確認し、スムーズに登録が行えるようにしておきましょう。
また、アカウントを登録し、運用していくうえでも、知っておくべき注意点があるため、併せてご紹介します。
SMS認証は正確に
Weiboのアカウント登録時は、セキュリティの都合上必ず電話番号を入力し、SMS認証を行わなければなりません。
日本の電話番号を入力する際は国番号が追加されるため、先頭の0を省いた電話番号を正確に入力しないとエラーになります。
また、電話番号を入力してもSMSが発信されるまで数分ほど待たされることもあるそうです。
電話番号の入力には、一段と注意を払う必要があります。
言語は中国語か英語のみ
Weiboは、残念ながら日本語表記はありません。意味を推測してボタンをクリックしていると、予期せぬ状況に陥ってしまう可能性があります。
たとえば中国語の「登録」は日本語に訳すと「ログイン」のことであり、新規会員登録の意味ではありません。新規でアカウントを開設したい場合には「注冊」を選択します。
中国語の意味を間違わないよう、Google Chromeの翻訳機能を使用し、日本語表示でアカウント登録作業を進めるとよいでしょう。
しかし、日本語表示に切り替えた状態のまま手続きを進めると、ボタンをクリックしてもデータが正常に処理されない場合があるともいわれています。この場合はGoogle Chromeの翻訳機能をオフにし、中国語表示に戻してから登録を進めることで解決が図れます。
Weiboの退会方法(スマホのみ)
Weiboの退会(アカウントの削除)は、PCブラウザからは手続きできず、スマホのアプリから申請します。
右下のタブ「我」を表示し、右上の歯車マークから設定メニューを開きます。設定メニューで「账号与安全」(アカウントとセキュリティ)を選択し、次に開く項目から「微博安全中心」を選択します。

次の画面で「其他账号类问题」をタップし、続く画面で「如何注销微博账号」を開くと、アカウント削除の申請画面が開きます。
外部サービスとの連携解除についての内容を確認し「下一步」をタップすると、パスワードの入力を求められます。入力すると削除申請が完了します。

パスワードを入力すると、その場で削除申請が完了し、下図の右のような画面になります。

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Weiboは中国向けのマーケティングに適したツール
ユーザー数をみても日本の人口をはるかに越えるWeiboは、中国人に向けて情報を発信する上で大きな役割を果たします。
中国最大のSNSであるWeiboは、情報の拡散力もあり、企業にとって中国向けのマーケティングには欠かせないツールといえます。
Weiboはパソコンで比較的簡単に登録できるのも特徴です。言葉の壁もありますが、自動翻訳を活用することで、中国語がわからなくてもある程度利用することができます。SMS認証など、登録にはいくつかの注意点があるので、数字や言語を確認しながら進めていくことが必要です。
Weiboを正しく運用し、効果的に情報を発信することでインバウンド中国市場のマーケティングに役立てましょう。
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